自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(80)

2018-02-20 | 随想

ミュージアムが抱える一般的な課題として,オリジナルグッズを開発したいけれども時間のゆとりがないという点があります。人が足りないのに,グッズ開発に回す時間があるわけがない,というわけです。それも一理あります。しかしわたしは,一概にそうとばかりはいえないと思っています。

レベルの高いオリジナル性を求めるのならいざ知らず,さほどでもないと割り切ればそれはそれで結構できるものだと思うのです。

問題は,開発の必要感を職場で共有できていてそれをたのしめる雰囲気があり,なおかつ好奇心旺盛な担当者がいるかどうかでしょう。義務感から開発するというのは無理でしょう。新たにつくる喜びというものは,知的探求を生きるエネルギーにしている人間ならではの味わいなのですから。

つくることにはいつも壁が立ちはだかります。人から見て無理と思えることでも,少々の壁ならそれを乗り越えることはかえって心地よいのではないでしょうか。乗り越えることで,自分の可能性がぐっち広がるのですから。さらに高い目標が見えてくるのですから。

オリジナルグッズの開発にもこのことが当てはまります。時間を忘れても,失敗を繰り返しても,なんとかしたいと思いながら求め続けることは,ある意味では心地よい緊張感が漂う話です。

そうはいっても,仕事は趣味ではないというわきまえがいります。仕事は共同作業であり,個人プレーは許されません。開発を専門にする部署にいればそればかりを考えていればよいでしょうが,ふつうはそうはいきません。したがって,❝無理なく,すこしずつたのしみながら❞,これが原則です。たのしむこころを感じながら,こころがたのしむのをたのしむっていう感じかな。

この点からすると,スタッフ間での仕事量の分担なりバランスなりを十分検討したうえで,取り組むべき事柄になってきます。わたしに関しては,あれもこれも適度に分担しなくてはミュージアムが円滑に運営できない立場にありますから,口でいう以上汗をかいて当たり前。

そんな立場から,つくる喜びをお伝えできたら最高にハッピー!

今回のバランスバードのオリジナル工作もこの例に入るでしょう。なんとか開発にこぎつけました。どれだけ歓迎されるかわかりませんが,わくわく,どきどきしながら反応を見守っていきます。

ツバメ型です。

 

 

ゾウ型です。

 

 

ガ型です。

 

 

おしまいはカエル型です。

 

色塗りは各自がします。いかがでしょうか。

今後様子を見ながら,イヌやネコなどパターンを増やすことにしています。また報告しますね。