自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバメシジミの産卵風景(続々)

2018-07-23 | ツバメシジミ

タイトルには“産卵風景” を付していますが,一連のシリーズもので,産付された卵のその後についての記事です。

同じ時間帯に産み付けられた卵は,当たり前のことながら同じ時間帯に孵化します。たくさんの卵を観察していると,孵化のラッシュになり,記録に苦労します。この日はイベントの手伝いで出役。それで,容器に入れた花をウエストポーチに忍ばせて,観察を続けました。穴が開き始めると,じつに早々と出て行ってしまうので集中しておかなくてはなりません。

 

産付後四日目。72時間が経過。

 

別の卵でも孵化! 

 

隣り合わせの卵はきょうだいの証拠です。右の卵から幼虫が誕生して行きました。 

 

やや時間があって,左の卵殻も誕生。

 

無事に生まれました。 

 

  


地域ミュージアムで考える(84)

2018-07-23 | 随想

ミュージアムボランティアの皆さんは,前回に続いて,火打ち式発火道具づくり。

まず付け木づくりから。スギ板を薄く削るのは慣れたおとなでないと無理です。おとなの方にも挑戦していただきましたが,初心者ではやはり無理でした。これを見越して予めわたしがつくっておきました。その先に融かしたイオウを付けるのが皆さんの作業。

 

火傷しないように,慎重さを求めます。見守りは親御さんの役目。イオウの発火点は230℃あまり。火にかけるとすぐに融けかけます。写真の右下に付け木があります。

 

次にホクチ(火口)づくりです。綿100%の生地を蒸し焼きにします。要するに炭にするのです。こうした作業は,科学と生活をつなぐ大事な体験でもあります。みんなでいろいろいいながら作業を進めていきます。火の扱いには殊の外注意を払わなくてはなりません。 

 

作業に2時間費やしました。これで一連の体験が終了! 今後,火起こしにチャレンジする人と対面したとき,火打ち式発火法について解説し,質問に答えられるでしょう。

周到な準備があって初めて,ボランティアが真にボランティアとして育つのだと思うのです。