徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

もう一つのつくば

2006年07月29日 | こよみ・四季・歳時記
今朝は大きな音で目が覚めた。

夏空に響く号砲,運動会?ムクドリ避け?なんて思いつつ重い身体を起こした。

お昼から午後にかけても何度か,大きな音でドーン,ドーンという音が聞こえていて,どっかでお祭りでもあるのかな?なんて思う。お隣の牛久市は,今日明日が河童祭り。とはいえ,こんなところまで号砲が聞こえるものなのか・・・。

日が暮れ,ゴーヤチャンプルを作るためゴーヤのワタ抜きを初めても,やっぱり音が聞こえる。最近,近所に集まり出したムクドリが本当にパニックに陥って,何とも騒然とした感じ。夜になっても聞こえるとなると,ヒカリモノ好きの自分的には,音の出所が気になる。

ってな訳で,作りかけの夕食をほっぽり出して,修理したての自転車にTシャツ,短パン,突っかけで跨り,音の聞こえる方へ・・・。

近くの大通りまで出てきた時に,ほどなく音の正体は分かった。

花火である。

至極納得する反面,自宅から500mも離れていない場所で,大きな花火が打ち上げられていることに唖然。“一体何事?”と思い,さらに近付いてみる。スターマインのような派手な連続花火はないものの,ちゃんとした4号玉が等間隔で打ち上げられている。周辺には,自分と同じく“何事と?”と思った近くの住人と,たまたま,花火が上がっているのを目撃した人が集まってきていた。

打ち上げ場所は何処?と思いながら,花火の周りをぐるぐると回っていると,今度は祭り太鼓の音が聞こえてきた。私の住む学園地区に接する苅間という集落。普段は,職場への近道として利用させてもらっている感じの場所だが,今日はその抜け道も閉鎖,八坂神社の境内に明かりと出店が並ぶ。300年以上の歴史を持つ苅間八坂神社の祭礼。

毎年,花火をあげていたのかどうかは分からないが,個人的には今年が最後になるのではないかと思った。苅間集落は,つくばエクスプレスの開発地である葛城地区と学園地区に挟まれた旧集落。なかなか埋まらないつくばエクスプレス沿いの宅地開発にあって,ここだけは別格,あっという間に沢山の家が建った。この勢いでいけば,今回花火が上がっていた場所も,来年には・・・。

思わぬ形で観ることになった,この夏初めての花火。学園都市に住む住民や新しい開発地区に移り住んだ住民に“何事?”と思わせ,祭りに誘い出す。研究学園都市と呼ばれる「つくば」のもう一つの顔,300年以上の歴史を持つ「筑波」の意地のようなものを感じた。

してやられた感も含めて,心地のいい一日でした。
コメント
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