徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

セミの恩返し

2006年07月30日 | こよみ・四季・歳時記
虫を助けたことはありますか?

子供の頃,近所の空き地で虫取りに励んだせいか,一人暮らしが長いせいか。自分の生活の中に紛れ込んでくる虫たちには,妙な親近感を覚え,よく誰も見ていないことをいいことに,話かけたりする。

一昨日,職場からの帰り,駐車場に向かう道すがら,足下を動くちいさな影に気付く。気になってじっくり観てみると,セミの幼虫。長い地中生活を終え,成虫になるため地上に出てきたところだったようだ。ただ,歩いている場所が良くない。敷地内とはいえ,車は頻繁に通る場所,無事に渡り切れる可能性は極めて低い。

彼の親が彼を生んだ頃は,ケヤキが並ぶ場所だったのだが,2年前に建物が建ってしまった。運良く出てこられたのはいいが,このままでは・・・。

自己満足であることは百も承知でまた手を貸してしまった。

「また」と言うのは,似たようなことが何度もあって・・・。

車を運転中,サイドミラーに小さなカマキリの幼虫を見つける。しばらく,傍観していたが,60km近い速度で走る車の上で受ける風に必死で耐えている様子が見ていられなくなって,車を路肩に止めて,近くの草むらに・・・とか

家の中や研究室に迷い込んできたトンボやテントウムシなどを外に出してやるために,1時間近く格闘をしてみたり・・・とか

恩返しを期待している訳ではありません,出来れば天寿をまっとうしてもらえれば願います。
コメント (2)
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