元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

当店のラーメンスープが出来るまで

2006年03月16日 | れいんぼ~情報
当店では、下処理の工程を含むとスープ作り
には3日かかります。分量等は省きますが
工程を紹介します。

■1日目
①背ガラ、ゲンコツ、豚頭を鍋で30分煮て、血、
ゴミ、ドロ類を取り除き、流水しながらしっかり
タワシで擦ります。ゲンコツはハンマー割り
骨髄の旨味が出やすくします。

②鶏胴ガラ、モミジは沸騰したお湯に入れ、
再沸騰したらお湯から上げ、流水しながら洗います。
胴ガラは内臓をしっかり取り除き、モミジは爪を
切り落とす。

③背脂、鳥皮もしっかり水洗いをする。

④キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、しょうが、ニンニク
を適正な大きさに切る。

■2日目
①午前8:00
水をため、水の状態から背ガラ、
ゲンコツ、豚頭を寸胴鍋に入れ強火で煮込む。

②午前11:00
蒸発した分の水を足し、鶏胴ガラ、モミジを
加え強火で煮込む。

③午後2:00
蒸発した分の水を足し、再沸騰したら中火。
キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、しょうが、ニンニク
生米、鷹の爪などを加え、中火で煮込み続ける。
こまめにアク取りと、スープ混ぜを行う。

④午後5:00
背脂と鶏皮と豚モモ肉(チャーシュー用)を加え
中火で煮込む。

⑤午後8:00
豚頭、ゲンコツ以外のガラを取り出し捨てる。
新しい胴ガラ、モミジを加え、生米、玉ねぎ、
しょうが、ニンニクを入れる。

⑥午後10:00
ガスを止めて一晩熟成させる。

別鍋Bで水に昆布を浸し一晩置く

■3日目
①午前7:30
スープを強火にし沸騰させる。

別鍋Bに前夜浸しておいた昆布の汁を加熱する。
沸騰したら、かつお節を加え、数分後に
昆布と鰹節を抜く。

②午前9:00
動物系スープの濃度を計測し、濃度5まで煮詰める。

③午前10:00
濃度5になったら、別の鍋にスープを漉して入れる。
スープをマイナス0度で急速冷蔵。

④午前11:00
新しい②の残りガラに豚頭を加え、水を入れ強火で
煮込む。

⑤午後3:00
④を中火にし、キャベツ、ニンジン、生姜、生米、
ニンニク、玉ねぎを加える。

⑥午後6:00
全てのガラ、香味野菜を笊で漉す。

⑦午後7:00
冷蔵していたスープと、⑥のスープ、別鍋Bのスープ
3つをブレンドし加熱。

⑧午後8:00
スープ完成。マイナス0度の冷蔵庫に入れ、翌日の
営業用スープになる。