6月9日(金)
ご近所のHさんに案内されて、
厚木市にある鳶尾山ハイキングコースを歩いてきました。
Hさんの奥さまとは、時々一緒にウォーキングや
お食事をする間柄ですが、ご主人と行動するのはお食事以外では初めて。
ご主人は4月半ばに脳血管の瘤を取り除く手術をされたばかりで、
体重は3k減り、体力も落ちたと仰っていましたが、もともとは山男子。
私達の足を気遣いながら、ゆっくりと歩いて下さいました。

ハイキングコースの入口の案内板
これによると、山頂までは1時間25分のようです。

216段の階段からスタートです。
階段の下には道路があリ、下は(南側)鳶尾団地になっています。
鳶尾団地は、住宅公団が分譲した古い団地で、
1区画が100坪位はありそうです。
通勤には不便そうですが、夫は10年も前にリタイアした身。
ここなら菜園を借りなくても、庭だけでお花も野菜も育てられそうと、
少し羨ましくなりました。
新しく建てられた家は1区画に3軒の家が建っていましたが、
庭仕事等をしない方だったら、十分な広さのようでした。
ちなみに我が住宅地は買い手がいない場合は不動産会社が買い取り、
1区画に2軒建てて売りに出されることが多いです。

10分も歩けば別世界。
すぐ下に住宅地があるとは思えないほど、静かで深山の趣があります。
あたりからはホトトギスの鳴き声だけが聞こえてきます。
(実はホトトギスの鳴き声は全く知らず、Hさんに教えて頂いたのですよ)

シモツケ
シモツケ草とよく似ていますが、シモツケソウは「草」で
シモツケは「木」です。
見分ける方法は『葉』の形から。
シモツケは卵形で先はさきは尖り、鋸歯がありますが、
シモツケ草は掌状で5~6に深裂しています。

金毘羅宮跡の鳥居
金比羅宮は昭30年代に、浮浪者の失火により全焼し、
その後建てられていないそうです。

入口からここまでちょうど20分。
山頂までは要所要所に、8つの標識が立てられているので
ハイキングコースの入口さえ分かれば、誰でも気軽に歩けそうです。

展望台
上りきった所に小さな広場があり、
展望台と日清戦没記念碑が立てられていました。

日清戦没記念碑
表には「征清軍陣亡之碑」
裏には「明治二十九年丙申四月三日建之・愛甲郡協同義會」と書かれています。
それにしても土台の石ころ、何処から運んできたのでしょう。

展望台からの眺め
この日はあいにくの曇天でしたが、
空気の澄んだ日であれば江の島や横浜みなとみらい地区のランドマークタワー、
都心の高層ビル群やスカイツリーまでも目にすることができるそうです。

オニシバリ(鬼縛り)
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑小低木。
別名をナツボウズ(夏坊主)。
赤い実がとても綺麗でした。
人間に対しては有毒植物だそうですが、
ツグミのような鳥には耐性があり、
実を食べては、ふんに含まれる種子を散布しているそうです。
名前の由来は樹皮が丈夫で、鬼も縛れるというのでオニシバリ(鬼縛り)
秋に葉が出て夏に落葉することから、別名のナツボウズ(夏坊主)
初めて出会う植物でしたが、また一つ勉強になりました。

標識の下にNo6と書かれていますが、
これは緊急時に119番もしくは110番に連絡した時に
知らせる緊急時位置確認の番号だそうです。

低山とはいえ、勾配が急な箇所が何カ所かあります。

朴の木
こんな小さな朴(ホオ)の木に気が付くとは、さすがHさんです。
種が飛んで来て、芽が出たものと思われますが、
どんな環境にも適応し、子孫を残そうとする生命力の強さには
驚かされるばかりです。

しばらく歩くと朴の大木がありました。
さきほど見た赤ちゃん朴の木のお母さんはこの木でしょうか。
Hさんは新潟県の生まれで、子供のころ、田植えの時期になると、
よくこの葉にお赤飯を包んで食べたそうです。
朴の葉は香りが良いそうです。お赤飯が一層美味しく感じられるでしょうね。
私が知っている朴葉の利用法と言えば、旅先で食べた朴葉焼位かな・・・

ホタルブクロ
キキョウ科の多年草。
この時期になると、どこの野山でも見ることができるお花です。
名前の由来は子供がこの花でホタルを包んだことから。


山頂まであとひと踏ん張り・・・
気温は上がったようですが、吹き抜ける風が心地よい。

鳶尾山・山頂235m
下の案内板には山頂まで、1時間25分かかると書かれていましたが、
ゆっくりと写真を撮ったり、展望台で一休みしながらも
1時間3分で到着しました。
ベンチで持参したお弁当を広げ、1時間ぐらい歓談してから下山しました。
下りはちょっと近道をしたこともありましたが、30分ぐらいで入口に着きました。

一等三角点

山頂からの眺め(海老名市方面)
鳶尾山は桜の名所とのことですが、春にHさんが来られた時も
お花見に来ている人はほとんどいなかったそうです。
今日も出会った人と言えば、5名のシニアグループの女性と
男性一人だけでした。

頂上近くの道でこのような看板を見ました。
昨年、厚木市制60周年を迎えたので、桜を植える活動は
今後、10年近く続くと思われます。
一生懸命頑張って活動されている方のためにも、
多くの方に桜を見に来てほしいものだと思いました。
下山の際、木の根に気がつかず、足を引っ掛けて転んでしまいました。
両手がデジカメとノートでふさがっていたので使えず、
頬を打ってしまいましたが、ちょっとした擦り傷だけで済みました。
(

この日はハイキングだけで9298歩、歩くことが出来ました。
Hさん、ありがとうございました。