今週の息子のトレイルランは御岳山を起点にして行うとのこと。
電話を受けた私は、すぐに同行すると返事をした。
家を出たのは8:05
海老名ICから圏央道に入り、日の出ICで下り
国道411号、都道経由で約30分。
9:20にはケーブル下の滝本駐車場に着いた。
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お天気上々、気分上々
息子はここからケーブルには乗らず、
御岳山~ロックガーデン~大岳山~鍋割山~奥の院
を経て走って、駐車場まで下るとのこと。
夫と私は、往復ケーブルカーを利用して
御岳山(御嶽神社)~ロックガーデンを歩いてきた。
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春霞
御岳山駅・展望台より
前回、御岳山に行ったのは2011年8月24日。
御岳山ハイキングとレンゲショウマ観賞が目的で
私の脚力でロックガーデンまで足を延ばせるとは考えてもみなかった。
その時と変わっていることは
①圏央道が開通していなかったので、滝本駐車場まで3時間近くかかったこと。
(現在は1時間15分 圏央道片道1360円)
②駐車料金が一日1000円だったこと。
(現在は1400円)
③ケーブルカーの色が黄色一色からグリーンを主にしたカラフルな色合いになったことと、
車両前面上にKEIOの社名が入ったこと。
(御岳登山鉄道が京王グループだったことを初めて知った)
④ケーブルカーの往復運賃が1090円で現在の1110円と、大して変わらないこと。
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画像はお借りしました
今回のハイキングは膝も傷まず、あまり疲れなかったが、
その訳が上↑の画像でよく分かった。
標高差が少なく、疲れが出やすい綾広ノ滝から先が、
緩やかな上り下りになっているからだと推測する。
15919歩 11km 557㎉は
3月11日に行った矢倉岳とあまり変わらない。
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御岳山ケーブル駅を降りて左手の参道を歩く。
御岳ビジターセンターに寄ってマップやパンフレットを入手。
カタクリのミニ群生地を教えていただく。
よろしかったら前回のブログもどうぞ!
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馬場家御師住宅(東京都指定有形文化財・建造物)
7年近く前に来たときは、住宅の屋根から草がたくさん生えていたが、
綺麗な茅葺き屋根に造り変えられていた。
参道から外れ、馬場家御師住宅の前の道を通り
カタクリの花に会いに行く。
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崖の斜面に咲くカタクリ
午前中で陽が当たらないせいか花が閉じている。
また帰りに寄ってみよう。
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神代ケヤキの少し手前でアズマイチゲの群生を見つけ感動!
斜面の上の方に咲いていたので、この花に気づいた人は、
あまりいないのではないだろうか。
ズームで
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神代ケヤキ
幹囲8.2m、樹高約30mの巨木で、
日本武尊が東征の際に植えたという伝説が伝えられている。
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手水舎でお清めの前に着替え。
日か上がって暑くなってきたし、
これから250段の階段を上るのも大変そう。
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大鳥居をくぐり、随身門を通って進む。
参道の両側には沢山の講碑が立ち並んでた。
宝物殿前の階段を上がると
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武蔵御嶽神社本社拝殿
標高929m 御岳山の頂上にある神社だ
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武蔵御嶽神社では御朱印を頂き、30分位過ごした。
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御朱印
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長尾平では休憩を兼ねてランチタイムを取った。
大空の下で食べる食べ物は何でも美味しい。
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長尾平の馬酔木
これで1本の木の上部。
あまりの大きさにびっくり!
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長尾平分岐ではすぐ左の急坂を下りず、右側の緩やかな下り道を歩く。
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20分位歩くと天狗岩に。
左の写真の岩の頂上に立っているのが天狗の像。
岩に登るのは下りが怖いのでパスした。
右の写真は少し下って、天狗岩を見たもの。
木の間に見える高い岩が鼻の部分かもしれない。
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ロックガーデンに到着。
沢の流れに癒されながら上流に向かって歩く。
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感心したのはこの岩の道を造った人々。
こんな重い岩をどのようにして運んだのだろう。
黙々と歩きながら、思いを馳せた。
綾広の滝までの中間地点に、休憩所があったので
チョコレートやお菓子を食べながら10分間休憩。
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沢登りの道では、春を告げる野の花達との
嬉しい出会いがたくさんあった。
菫はヒゲコスミレとエイザンスミレ
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上段 ヨゴレネコノメ ヤマネコノメ?
下段 ユリワサビ ツルネコノメ
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ハナネコノメ
遠くから見た時は苔に花が咲いているのかと思ったが、
調べてみるとハナネコノメのようだ。
もう少し接写できると良かったのだが
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ハシリドコロとアズマイチゲの蕾?
ハシリドコロはベル状の花が可愛いが、
猛毒を蓄え、食べると幻覚症状が出るそうだ。
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お浜の桂
樹齢推定300年(元禄時代)樹高38m 目通り4m
目通りとは、目の高さに相当する部分の木の幹の太さのこと。
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綾広の滝
綾広の滝のあとはしばらく急坂を登るが、
その後は緩やかな上り下りで、道に変化があって楽しい。
この道でも可愛い野の花に出会う。
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菫がどこでも一番たくさん咲いてたかな。
それぞれ葉っぱが違う。
タチツボスミレ エイザンスミレ コスミレ?
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ミヤマキケマンとツルキンバイ
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左端の植物は穂が花なのか花後の実なのかよくわからない。
触れると黄色い粉のようなものが舞い散った。
所々に咲いていたカタクリ。
群生しているより有難みがある。
明るい開けた場所ではギブシが満開。
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石垣が積まれた道を見て、前回歩いた
「大山阿夫利神社の裏参道・蓑毛のみち」を思い出した。
ここも、古の人々が、武蔵御嶽神社に
お参りするために造った裏参道かもしれない。
野の花たちに気を取られて「天狗の腰掛け杉」を
見るのを忘れたと思っていたら、右の写真の左端に写っていた。
幹から水平に伸びている枝が腰掛けやすそう。
帰りはあっという間だった。
疲れなかったのは、緩やかな上り下りになっている
からだろうと最初に書いたが、
可愛い野の花を見つけながら歩いたからかもしれない。
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最後に午前中に寄ったカタクリのミニ群生地に寄った。
やはり午後は日が当たり、花が開いていた。
おまけにアズマイチゲ(中段の2枚)や
ニリンソウ(下段・右)まで見ることができた。
黄色い花はキバナノアマナとのこと。
tonaさん、ありがとうございました。
2時台のケーブルカーは30分ごとに発車。
少しの違いでだいぶ待つはめになった。
息子に電話すると、1時間も前に戻り、
お弁当を食べていたとのこと。
御岳山に登る最初の走りが一番厳しかったそうだ。
ケーブルカーだと、あっという間だけどね。
今日もありがとうございました。