こんばんは、へちま細太郎です。
朝からラケット抱えてお出かけしたおとうさんは、まだ帰ってこない。
「最近、よくテニスに行くよね、試合でもあるのかな」
ぼくはバスケ雑誌をめくりながら、何気にきいてみた。
「あんたが相手にしなくても、確かにテニスはしてたけど、こんなには遅くならないわよねえ」
と、おばあちゃん。
「確かになあ、朝から行っても午後には帰ってきたしな」
おじいちゃんも、お茶をずすりと飲みながら、時計を見た。
「10時だな」
「藤川先生と合コンかな?」
「お~れ~はぁここに~いるぞぉ」
ふいに背後から寝ぼけた声がして、ぼくらはびっくりした。
「いたの?」
「い~た~よ~」
頭をかきむしりながら、椅子に座り、
「夕方から寝ちまってた」
と、テーブルの上のぶどうを手にとると、口の中にほうりこんだ。
「インフルエンザのおかげで、部活は中止だしなぁ、することねえし」
って、じゃあ、おとうさんはどうしたのさ。てか、することないってなに…
「こ~いっちゃんが、どおしたって?」
藤川先生も知らないのか。
「ま、子供じゃないんだし…」
おばあちゃんは、笑っているけど、ちょっと心配みたいだ。
連絡ぐらいよこせよな、子供じゃないんだから。
体調不良で、早々とふとんに…。
気が付いたら寝てまして、せき込みと胃液の逆流で目が覚めたら、
ちょうど0:00でした。
まさか、インフルじゃないだろうな
気が付いたら寝てまして、せき込みと胃液の逆流で目が覚めたら、
ちょうど0:00でした。
まさか、インフルじゃないだろうな