こんばんは、へちま細太郎です。
「それで…、何でエプロン縫わなきゃいけねえんだよっ」
「…となるわけだよ」
と、バスケとサッカー部の高1の先輩たちが針を持ってエプロンに糸を通していた。
「何やってんですか?」
「刺し子だよ、刺し子」
先輩たちは顔もあげずに答える。
「刺し子って何ですか?」
「…」
先輩は顔を見合わせて黙ってしまった。
「う~ん」
「おまえ、知ってる?」
「さあ」
と、みんなで首を傾げている時にけんちゃん先生と藤川先生がやってきた。
先輩たちの縫い物姿に目を留めた先生たちが、
「何やってんだ」
とエプロンを引っ張った。
「あーっ」
この時、せっかく刺した糸が全部抜けてしまった…。
「このバカ殿コンビっ」
あ~あ…。
けんちゃんと藤川先生は、糸をたらしたエプロンを持って顔を見合わせていた。
「バカ殿だって」
「おめえだろ」
「違うよ」
同じだって…(-"-;)
それにしても、先輩かわいそう…。