こんばんは、へちま細太郎です。
春休みというか、卒業式が終わってなんか気が抜けてしまった。 と、そんなボケボケしていたぼくのところに、
「よ、いるか?」
と、ぬぼっとした背の高い人間がやってきた。
「あ、のぶちゃん先生だ」
「久しぶりだな、ずいぶん暇そうだなあ」
と、ぼくの前に座り紙袋を出した。
「卒業&入学祝いだ」
あいかわらず無表情で何考えてんだかわからない言い方だけど、そういう気持ちはうれしいな。ほんと、うれしい。
「何だろ」
ぼくはあけてみると、
「マンガだ」
中にはマンガが数冊入っていた。
卒業&入学祝いがマンガ~?タイトルは、
「リアル?」
「ただのマンガじゃないぞ」
「?」
「車椅子バスケの話だ」
「車椅子バスケ?」
「そうだ」
車椅子バスケって…。
「車椅子に乗ってバスケなんかできるの?」
恥ずかしながら初めて知る事実だ。
「可能性があれば何でもできる。それに、車椅子バスケはちゃんとしたスポーツだ」
のぶちゃん先生は持っていたかばんの中から、バスケットボールを出した。
「これもやる」
と、ぼくに軽くパスをした。
「ぼくにバスケをやれっていうの?」
少々うんざりした視線をのぶちゃん先生に向けると、
「確かに入ってくれるとありがたいが、おまえはサッカーをやりたいんだろ?無理にすすめてもいやいやながら入部されても困るしな」
だったら何なんだ、このおやじ。
「だから、このマンガを読め、読んで自分の居場所を探せ」
「居場所って…ぼくあるけど…」
「まあ、言うな」
のぶちゃん先生は、最後ににやっと笑うと、
「とにかく、春休みにそのマンガを読んどけ」
とだけ言って帰ってしまった。
「変なの」
ぼくはバスケットボールを抱え込んで、せっかくだからとマンガをめくった。
「何だ、このマンガは…」
バイク事故で高校中退、盗んだチャリで事故、そして一生歩けなくなる事実。 いきなりパンチをぶちかまされたと同じ衝撃を受けた。
「ぼくには…ぼくには重すぎるじゃないか…」
のぶちゃん先生、ずいぶんと難しい卒業&入学祝いじゃないか~。
ひどいよ~。
でも、こんなすごいマンガ…、現実にあるとしたら、ぼくのこれからの生活でも遭遇するんだろうか。
それこそ、リアルだ。
春休みというか、卒業式が終わってなんか気が抜けてしまった。 と、そんなボケボケしていたぼくのところに、
「よ、いるか?」
と、ぬぼっとした背の高い人間がやってきた。
「あ、のぶちゃん先生だ」
「久しぶりだな、ずいぶん暇そうだなあ」
と、ぼくの前に座り紙袋を出した。
「卒業&入学祝いだ」
あいかわらず無表情で何考えてんだかわからない言い方だけど、そういう気持ちはうれしいな。ほんと、うれしい。
「何だろ」
ぼくはあけてみると、
「マンガだ」
中にはマンガが数冊入っていた。
卒業&入学祝いがマンガ~?タイトルは、
「リアル?」
「ただのマンガじゃないぞ」
「?」
「車椅子バスケの話だ」
「車椅子バスケ?」
「そうだ」
車椅子バスケって…。
「車椅子に乗ってバスケなんかできるの?」
恥ずかしながら初めて知る事実だ。
「可能性があれば何でもできる。それに、車椅子バスケはちゃんとしたスポーツだ」
のぶちゃん先生は持っていたかばんの中から、バスケットボールを出した。
「これもやる」
と、ぼくに軽くパスをした。
「ぼくにバスケをやれっていうの?」
少々うんざりした視線をのぶちゃん先生に向けると、
「確かに入ってくれるとありがたいが、おまえはサッカーをやりたいんだろ?無理にすすめてもいやいやながら入部されても困るしな」
だったら何なんだ、このおやじ。
「だから、このマンガを読め、読んで自分の居場所を探せ」
「居場所って…ぼくあるけど…」
「まあ、言うな」
のぶちゃん先生は、最後ににやっと笑うと、
「とにかく、春休みにそのマンガを読んどけ」
とだけ言って帰ってしまった。
「変なの」
ぼくはバスケットボールを抱え込んで、せっかくだからとマンガをめくった。
「何だ、このマンガは…」
バイク事故で高校中退、盗んだチャリで事故、そして一生歩けなくなる事実。 いきなりパンチをぶちかまされたと同じ衝撃を受けた。
「ぼくには…ぼくには重すぎるじゃないか…」
のぶちゃん先生、ずいぶんと難しい卒業&入学祝いじゃないか~。
ひどいよ~。
でも、こんなすごいマンガ…、現実にあるとしたら、ぼくのこれからの生活でも遭遇するんだろうか。
それこそ、リアルだ。
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