へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

昨日は勝った

2009-05-13 23:09:34 | 阪神タイガース&F1
で、今日は負けた。 何でやねん。

あ、フェラーリがF1から撤退するぞ、とぶちかましているらしい。 そりゃあねえ、何百億以上の予算をかけているチームにしてみりゃ、59億以下と決めてしまわれたらどうすんのこれからってとこだろ。 人員削減もしなくちゃいけない。

大変だな、プロの世界もね。

で、わが阪神は…
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細太郎、部活に入る

2009-05-12 22:46:52 | へちま細太郎
ピカイチです。

バカ息子がお世話をおかけしまして…。
なに?バカはおめえだ…だと? 聞かなかったことにしてやる。

で、バカ息子がほんとうに授業を受けているのか心配になり、中学の事務室にけんちゃんを呼び出したところ、
「ちゃんと受けてっと」
と、ジャージに白衣、寝癖のいつものスタイルでめんどくさそうに答えた。
安心した俺はタコ壺保健室で一休みしようとガラス戸をあけようとすると、赤松がしょぼんと座っている。今にも倒れそうなくらいしょげかえっていた。
ヤバいので帰ろっと。
さて、放課後、いつも通り講堂にある学園の本部事務室にいると、そこへのぶちゃんがぬっと現れ、
「こ~いっちゃん…、細太郎、いただいたから」
と、意味不明なセリフをはいてまた出ていってしまった。
「なんだあ?」
俺はのぶちゃんを追いかけて体育館に入ると、学園の体育館に中学と高校のバスケ部員が合同練習をしていた。
俺はあんまりバスケに興味がない。が、ぐるりと中を見回すと、なんとそこには元気いっぱいにバスケットボールを投げ合っている、細太郎がいた。
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さて休刊

2009-05-11 21:56:05 | 休刊案内
今日、教採の志願者を取ってきた。

勉強を始めなきゃ。

台所と6畳のふすまを取っ払って、なんかすっきりした。

今年は不況で志願者も多いだろうなあ。で

も、どうやっても2名しか採らないんだから、できなきゃ意味ないよな。


では、今日はこの辺で。
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あづい…

2009-05-10 21:41:22 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日はとても暑い1日だった。 冷蔵庫からビールを取り出して、大人たちは昼間っから酒盛りしていた。
「バーベキューでもやっか」
というおじいちゃんの提案に、
「よっしゃ」
と藤川先生がひとっ走りスーパーに走って大量の肉と野菜を買ってきた。
で、昼間っからの酒盛りにつながったわけ。
ぼくは、肉を食べるだけ食べて、お腹をポンポンと叩いた。
1歳になった奈々子はすでによちよちと歩いては、肉待ちをしているリカに乗ろうとしていた。 う~ん、将来が怖いな。
白い顔をほんのり赤くしていて、ビールをちびりちびり飲んでいるおとうさんにぼくは、
「明日からちゃんと授業出るからね」
と、さりげなく言ってぼくは冷たいグレープフルーツを一気のみした。
おとうさんはなにも言わなかったけど、小さく頷いたような気がした。
何となくさっぱりしたかも。
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やる気あんのかっ

2009-05-09 17:35:38 | 阪神タイガース&F1
いつになったらかてんじゃ、こらあっ

2009/5/9 試合結果 対横浜 8回戦 横浜

神|000 000 000|0
横|000 000 31x|4

勝:グリン2勝4敗0S
敗:能見2勝3敗0S

神:能見-ジェン-筒井-阿部
横:グリン-工藤-山口
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宿泊学習4

2009-05-08 22:52:29 | へちま細太郎
天ぷら最高にうまかった。

カレーうまかった。

温泉もゆったりできて気持ちよかった。また入りたい。

夜は学年全体で騒いだ。 で、怒られた。

今日は、片山教授がやってきて、

「みんなでうどん作るぞ」

と、大量のうどん粉を持ってきてうどん指導を始めてしまった。

もうここまできたら先生たちもすっかり諦めたようで、というかうどん作りに興味が出ちゃったみたいで率先して動いていた。

「うん、これでよし」

片山教授はわっはっはっと高笑いをして、ひとりでご機嫌だった。

さて、午後はまた温泉にみんなで入って大騒ぎしてから、学校に戻ってきた。

楽しかったよ。

へちま細太郎でした。
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宿泊学習3

2009-05-08 22:13:12 | へちま細太郎
こ、こんばんは…、担任の赤松です。

すっかり自信を無くしてしまいました。教師生活始まって以来の屈辱です。
トップの成績で入ってきた近藤は、父親のへなちょこ事務員とは違い根性の座ったガキんちょです。
そればかりか、ほかのやつらもあいつに影響されたあげく、こともあろうに中島教授などと仲良くしやがって…。

あ~~っ


うぉ~っ


あぁぁ~だめだぁ~
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宿泊学習2

2009-05-07 19:58:42 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日の日程をクラス委員の野茂が決めてくれたおかげで、赤松先生はさんざんな目にあった。
「はい、まずは山で山菜採りをします」
「山菜?」
全員が呆然。
「山菜ってどれだかわかんねえよ」
文句をつけると、
「大丈夫です。専門家が手助けしてくれます」
と、自信たっぷりだ。
「なんか、いやあな予感がしないでもねえな」
と、たかひろ。
「専門家といえば、ひとりしかいねえよな」
とは、鈴木。
「きっと、赤松、血圧あがっちゃうよな」
と、みんな期待に胸を膨らませたと同時に、
「諸君、待たせたなあ」
と、高らかな笑い声とともに中島教授が現れた。
「やっぱり…」
ぼくらは拍手大喝采だが、赤松先生は硬直。
「さあ、昼飯は山菜の天ぷらだぞ」
と、天ぷら油と鍋を取り出してやる気満々だ。
「さあ、みんな、お昼までに時間がないからね」
野茂は自分で作ってきたクラスの旗を掲げて、
「さあ、みんな行くわよっ」
と、拳を振り上げた。その勢いに押されてぼくらも、
「お~っ」
と声を上げて、全員で美都田吾作のテーマソングを大合唱しながら山に入って行った。 その間、赤松先生は硬直したまんま。阿南先生が顔の前で手を振ったが全然気がつかなかったそうで、
「だめだ、こりゃ」
と、人差し指で推したらそのまんまひっくり返ってしまったよ、とあとからしんいちが教えてくれた。
「気絶しちゃって、合宿所に運ばれるなり熱が出ちゃったんだってさ」
そんなこととはつゆ知らず、ぼくらは中島教授の指示で山菜採りに精を出し、野茂はみんなが離れて行かないように気配りを忘れない。
「何であんなにしっかりしてんだ?」
「すげぇよ、あんで高校生になったらどうなるんだろう」
男子は野茂以外の女子もとてつもなくしっかり者ばかりなので、これからは野茂について行こう、と決意しあったのた。

ぼく、もしかしたら楽しくやっていけるかもしれないな。
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宿泊学習初日

2009-05-07 14:39:54 | へちま細太郎
こんにちは、へちま細太郎です。

今日からぼくたち1年生は宿泊学習で、つくばった山のさらに奥の象山(ぞうさん)にある、学校の古い合宿所にきている。
管理人の人がいるだけで、あとは大学生の山ごもりとかゼミの合宿に使われる以外は、ほとんど訪れる人もいなければ、存在すら知られていないそうだ。
「今年は脱走するやつらがいるから、脱走不可能な場所に宿泊だ」
と、中島教授の嫌がらせとぼくらの行動に振り回された校長先生が、苦肉の策で出してきた案らしい。
合宿所の施設は、なぜか温泉つきですべて自炊という、まるで共同宿泊温泉施設みたいな雰囲気だった。
「こういうの、俺、きらいじゃないし」
といったのは上原で、
「飯盒炊飯好きだし」
は、川上だ。
「山歩きは得意技だ」
松井は運動靴の紐をきつく縛りなおして、屈伸運動を始めた。
「水の音がするから川が流れているんだろうね。後で魚を釣りに行こうか」
ぼくたちは口ぐちに勝手なことを話していて、だあれも先生の注意なんか聞いていない。
「いいかあ、ここいら辺の山はなあ、クマも猪も出るから勝手に合宿所を出ていってはいけないぞ」
クマなんているかい。
「万が一、迷ったりして遭難してしまうこともありうるからな」
何で先生たちの視線が僕たちのクラスに集中するんだ。
「とにかく、夜はみんなでカレーを作ることになっているから、それまで各担任の先生のいうことをちゃんと聞いて、各クラスでたてた計画に沿って行動するように」
学年主任の阿南(あなん)先生が、拡声器で怒鳴っているけど、
「各クラスで立てた計画ってなんだ?」
と、ぼくらは顔を見合わせた。
「知らねえよ」
「女子がたてたんじゃないのか?」
ぼくらは女子を見たら、
「大丈夫、適当に作っておいたから」
と、頼もしい返事がかえってきた。
「おまえ、しっかりもんだなあ」
鈴木が感心すると、
「まあね」
と、このクラス委員の女子…野茂がVサインを出した。
そんなぼくらと対照的に、どんよりと今にも気絶しそうな表情をしている担任の赤松先生は、他の先生たちの影に隠れるように小さくなっていた。
なんとなく気の毒だ。


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ぼくはくそガキらしい

2009-05-06 22:13:44 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

須庭寺ってお寺は、かなり大きくて広くて、お墓もたくさんあって、庭もきれいだった。
ぼくは土曜日から今日まで、この須庭寺に押し込められ、田植えだ掃除だ仏像磨きだ、とこき使われていた。夜は本堂で寝ろ、と言われ仏像に囲まれて、雨の音を聞きながら布団に潜り込んでいた。
まぢ、こえよ~と最初の晩は生きた心地もしなかったけど、田植えの疲れと仏像磨きのおかげか仏像に愛着を持っちゃって、ぐっすり眠りこんでしまった。
様子を見に来た藤川先生が、
「度胸の座ったガキだね」
と、呆れてしまったらしい。
あとから藤川先生が教えてくれたんだけど、おとうさんや剛おにいちゃんも本堂に泊まらせられたことがあったみたいで、一晩で逃げ帰ったとか。ついでに言うと、広之おにいちゃんは仏像に蹴りを入れちゃったらしい。
「安物でよかった」
と、住職さまと御隠居さまがホッと胸をなで下ろしたというオマケ付きだけど。
一通りの作業が終わってから、
「何で逃げ出さなかったのか?」
と、厭味な副住職さんと藤川先生に聞かれても、
「別に」
と答えるより他に言いようがない。仕方がないから、
「こわかないじゃん、作りものだし」
と付け足してみた。
「仏罰があたるぞ」
えらそうに副住職さんがすごんできたけど、
「あんなにきれいに磨いてあげたんだから仏罰があたるわけないよ。あたるとしたら、埃だらけにした副住職さんたちだと思うけど」
と、ムカついたから言い返してやった。
「このくそガキっ
それまでぼくの返答にこらえていた藤川和尚さんは、元ヤンキーのせいかつい頭に血が上っちゃったようだ。
「てめえ…、ぶっとばされてえか
と、僧侶にあるまじき発言をして、
「ガキ相手に何やってんだ」
あわてた藤川先生に後ろから羽交い締めされ、
「少しは悟りを開いたかと思ったら、全然だめじゃん、このおっさんは」
と、バックドロップを決められてのびてしまった。
「さて、帰るか、細太郎」
藤川先生がのびた和尚さんを足でつつきながらぼくを振り返った。
「うん」
ぼくは大きくうなづいて、副住職さんをそのままにして須庭寺をあとにした。

ところで、ぼくはなんのためにこのお寺にきたんだ?
誰も教えてくれないんだけどさあ…。

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