MT-160 直焦点(1000mm)と補正レンズ毎、コレクター(1330mm)、レデューサー(776mm)でM42オリオン大星雲をEOS Raフルサイズで撮影して周辺減光、星の流れを見て画角とクロップ範囲から今後の参考になればと撮影してみました。(画像は全て明るさのみ調整しています)
1.直焦点 (1000mm F6.2)
当然ながらフルサイズの周辺ではコマ収差で星が大きく流れて周辺減光も大きいです。
2.コマコレクター (1330mm F8.3)
コマコレクターを使用していますので星の流れはありませんが周辺減光は直焦点より大きく見られます。
3.レデューサー(776mm F4.8)
フルサイズの周辺ではコマ収差で星が流れていますが周辺減光は少ないようです。
以上の試写から、画角的にはAPS-Cサイズが限界のようですね。
自宅観測台からの撮影は直焦点又はコマコレクターでEOS RaをクロップしてAPS-C、ZWO 533Mで比較的小さな銀河、惑星状星雲が対象になるかと思います。
この撮影で少しとまどったのがレデューサーで焦点が出ない事でした。まずはレデューサーが接眼部のドローチューブの内部に組み込まれる構造でした。
最初はどうやって接続するのか考えてしまいました。そして標準タイプのカメラアダプターで組み立てると一番引き込んだ状態でもピントが出ません。あと光路長を3mm位短くしないと合焦しません。
こまったな~。パーツが色々入った宝箱を探していると、EOS EF-M42 P1.0の薄型マントアダプターがありました。
これはM42ですがネジピッチが1mmで、ペンタックなどに使われていたスクリューマウント用のアダプターですが、つばの厚さは2mm位しかありません。これを使おう!
さらに宝箱を探しているとBORGだと思いますがM60 P0.75mmオネジの部品が見つかりました。これを旋盤加工で短くして鍔を作り、先ほどのマウントアダプターと組み合わせると、上手く合いそうです。
二つの部品をM2のタップを立てて3か所皿ビスで止めると、「なんと言うことでしょう」超薄型マウントアダプターが出来上がってしまたのです。
レデューサーに組付けた状態
これが楽しんですよね。