himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

Watt's UP

2011年02月02日 | キャンピングカー
Watt's UP

今回は少し諄く長くなります。暇な方はおつきあい下さい。

Watt's UP(ワッツアップ)と言う名のバッテリー用のワットメーター&パワーアナライザーを入手しました。
これはバッテリーと、負荷の間に挿入しリアルタイムで、電流、電圧を測定し、電力、累積電力を計測出来る物です。
電圧は4~60V、電流はMax.100A、0.01V、0.01Aの精度で大きさはタバコの箱を少し小さくしたぐらいで、なかなかの優れものです。


先日、大津SAで車中泊の時に、ベバストヒーターが4時間位の使用で点火しなくなりました。
その時のバッテリー電圧は11.9Vでした。サブバッテリーから電源を供給しているのでエンジンの始動には問題はありませんが、ベバストヒーターがどうもバッテリー上がりにならない様にバッテリー電圧を監視しているようです。

サブバッテリーは容量115Ahを搭載しましたが、実際に使用できるのは半分ぐらいの容量かと思います。
1晩ぐらい使用できるようにと、同じバッテリーをもう一つ増設しました。


そして、このWatt's UPでインバーター、LEDランプ、TV、ベバストヒーターの消費電流を測定し、各々の消費電流を把握して省エネの方法を探りました。
①1000W正弦波インバーター
  車内のLED照明は、ACアダプターでDC24Vを出力、TVもAC100Vを電源としていますので、インバーターが必須です。
  1000W正弦波インバーターの無負荷電流を測定したところ、2.63Aも流れていました。

  
②LED照明
  LED照明1灯で4.74A流れています。22WのランプですがACアダプターの変換効率も加味すると12Vで2.2A+インバーター内部の消費分と思われます。LED照明2灯では7.02Aです。



③TV
  TVの使用時は、3.39Aで、インバーター内部の消費分を差し引くと、約1A 10Wしか消費していません。
  素晴らしい省エネ。さすがエコポイント7000点ですね~。

 
LED照明2灯+TVでは、8.59A 103Wでした。


④ベバストヒーター
  ベバストヒーターの電源はDC12Vですので、バッテリーから直接電源を供給します。点火時の予熱に最大の電流が流れますが、燃料に着火すれば、ほとんどファンモーターの電流のみになり消費電流は減ります。
  点火予熱時は大きく電流が変化し、8A~4A位の電流が1~2分流れます。


燃焼中は、2.36A程度が流れています。


⑤省エネ対策-1
  各機器の電流を測定したところ、1000W正弦波インバーターの無負荷電流2.63Aが気になります。
  100W程度のLED照明、TVの電源には、1000W大きすぎてロスが多いようです。
  そこで手持ちにあった150Wのインバーターでテストをしてみました。これは数年前に購入したもので方形波出力です。
  早速オシロスコープで波形を見ると本当に方形波で56Hzの出力です。

  
⑥150W方形波インバーター
  無負荷電流は、なんと 0.08A 効率が良さそうです。


この150WインバーターをLED照明、TVの専用電源とすることにしました。

⑦LED照明
  LED照明1灯で2.34A流れています。LED照明2灯では4.51Aです。



⑧TV
  TVの使用時は、2.47A


LED照明2灯+TVでは、7.27A 90Wに減少できました。


⑨省エネ対策-2
  150Wインバーターで常時使う電源を賄う事とし、1000W正弦波インバーターは必要な時のみに使用する事にしました。
  LED点灯SWは、ACアダプターの出力側でon,offさせていましたが、入力側のACにSWを変更し、点灯させていない時の無駄な電力をカットしました。
  1000W正弦波インバーター電源on時には、150Wインバーターの出力から自動的に切り替える回路を組み込みました。


こんな事で車中1~2泊の電力はサブバッテリーで賄えるのではないかと思います。

himadawa号は進化を続けます。 お楽しみに!