
【2011年の記事】
いやー なでしこジャパン、素晴らしかったですね。
世界の頂点にたった彼女たち。
インタビューで 澤選手が、「自分を信じて みんなを信じてやりました」というようなニュアンスのことを話していたように思います。
「自分を信じる」って? 「みんなを信じる」って? いったいどういうことなのでしょう。
「自分を信じなさい」なんて言われたら、みんなどうするのでしょう?
知識として「自分を信じる」と理解しようとしても、ものすごく難しいと思います。
中学生や高校生向けの 「自己肯定感」の講演や 女性セミナーなどでも よく ワークなどを通してお話しさせていただく内容をもとに
すこし考えていきます。
NLPのビジョンタイムラインのワークを、エンパワーメントNLPのコースで行うとき、
「自信は過去から希望は未来から」という話しをします。
これは、以前 NLPの資格コースで 山崎さんがおっしゃったことばです。
過去のたくさんのリソースを思いだし それを重ねていき 現在に戻り、よりリソースルな感覚を膨らませながら 未来を体感する。
(※エンパワーメントNLPの第3講でもこのワークをやって 多くの受講生さんが「未来を確信できた。自信が生まれた」とおっしゃっていました。未来に対する自信は「希望」となりますね。)
私たちが 何かに対して 自信がある ないっていう時 それは、瞬時に過去の体験、経験にアクセスし、その体験の五感情報をもとに なんらかの「感覚」を感じ、その感覚が 「不快・痛み」であれば「自信がない」 「快」であれば 「自信がある、やってみたい」と思うわけです。
つまり 「自信がある」「自信がない」というのは、真実レベルではなく 過去の体験を基にした「今 ここ」の感覚から 勝手に解釈された「幻想」でもあるわけです。
そういう意味からも 「自信は過去から」というわけになるのですが、過去のことを思い出しても 未来のことを想像しても、
「カラダ」は 今、ここで反応します。(過去の恐怖や未来の想像をすると、現実で起きているわけではないのに、身体が 震えたり、心臓が早くなったりします)
カラダは すごく大雑把な言い方をすると「無意識レベル」です。
「時間」というのは 意識が作り出す主観的概念です。
しかし、カラダは無意識的なので 「今 ここ 私」しかありません。
過去の失敗を思い出し、その時に恥ずかしい感覚や感情を思い出したとしたら、その感情や感覚は 「今ここ」で感じています。
そして、私たちは 過去に感じた同じ感覚を「今 ここ」でカラダが感じるので、「自信がない」「自信がある」と思ってしまうのです。
過去の体験・経験がすべてのもとになって 勝手にその延長が未来に反映させて 起きてもいないことをジャッジするわけです。
そんな意識と無意識のからくり、脳の仕組みを知って 「自信がない」を 「自信がわいてきた」という状況に変化させることができるのが
NLPのスキルです。
保健室コーチングが、子どもさんへのアプローチだけでなく、養護教諭さん自身の「在り方」に自信と確信を起こすのは、こうしたしくみを生かしているからです。
では、話を元に戻します。
じゃ、なでしこジャパンは NLPとか使ったのか?って そういう話ではなく・・・・
なでしこジャパンが「何を信じたか」って話は、もうすこし 次元の違う話です。
自信=自分を信じる と書きます。
彼らが信じたのは 自分であり チームメイトでしたね。
監督も 彼女たちを信じていた。
あのチームが信じていたのは、「頑張ってきた自分」とか「過去のやり方」とかそういうものを通り越していたのかなと感じました。
何?
「今 ここ この瞬間」にいただけです。
シュートをしようとするその瞬間に 過去に失敗した体験が 感覚とともによみがえってきたら シュートできません。
過去に意識がシフトした瞬間に その時の状況に戻るからです。
では、瞬間に うまくできたあの感覚を よみがえらせてパワーアップしたのか?
そんなこともなかったでしょう。
脳のしくみから生まれる 自信がある ない、希望がある ない なんて すべて体が知っている過去の記憶。
脳が 「快」であると 感じた体験も
「痛み」であると感じた体験も カラダは全部知っているのですが、そこではない
何もない 今 この瞬間にある「自分」とつながっている時、
人は 想像以上の奇跡を起こすことができる力を発揮します。
最後の澤選手の シュートはまさにそれに近い状態ではなかったかと。
これは 波動で学んだ 「自分とのつながりの状態」です。
「今 ここ この瞬間」にある という状態を感じている時 一抹の不安もないのです。
カラダにいっぱい染みついた「過去の記憶」を超越して 本来の自分のエネルギーに直結した状態となります。
アイシン波動理論(波動ワーク)で 学ぶ 自信とは「自分を信じる」ことです。
自分の何を信じるか?
過去にやってきた実績とか 体験とか 肉体レベルの自分を信じるのではありません。
自分の中にある 肉体を通り越した深い部分の智慧があることを信じて つながるということです。
そのためには、過去や未来という 時間の概念ではなく 「今 ここ この瞬間」を体感することです。
私が仕事をするときに 意識が過去にあったり、未来に逢ったりする状態での仕事と
「今 ここ この瞬間」にある時では まったく仕事の質が変わります。
そんなとき びっくりするような シンクロニシティが起きたり、共振が起きます。
まさに あのなでしこジャパンの決勝戦では 彼女たちの 肉体を超えたレベルでの 共振が おおきな奇跡を呼んでいました。
◎◎には 魔物がいる・・・・と、よく言われることばも まさに その時のプレーヤーの本質レベルでの共振がつくりだす 形態形成場のひとつなんでしょうね。