姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

スキルが機能するのを止める「ノイズ」とは?~アドバンス第2講2日目~

2012年02月12日 | 保健室コーチング

 保健室コーチングアドバンスコース北陸

 北陸では 毎回1日目の後は 「飲み会」があります。

 今回は かの有名な 『秋吉』でございました。

 たくさんしゃべって 笑ったり 深イイ話したりの 楽しい時間でした。

 

 
 さて 第2日目 アソシエイト・ディソシエイトを活用した 「問題領域からの脱出」のための 様々なアプローチを 実践的に学びます。

 ベーシックコースで学んだスキルも アドバンスで 本当に実践的な活用、柔軟な活用へと深まります。

(1)昨日のシェア
・クライアントの悩みの内容を具体的に聞くことなく、ディソシエイトへガイドするだけで クライアント自身が 自ら 負のスパイラルから抜けて解決していく・・・とことが、目から鱗だった。
・ディソシエイトするだけで、問題のメタファーが変化していった。
・自分の状態が変わるだけで、スキルが機能しなくなるということを実感した。

 など、短時間で変化が起きるディソシエイトのパワフルな効果を 改めて実感されていました。また、ベーシックからずっと根底のテーマである 「状態管理」の大切さを実感された方も多かったようです。

(2)ふみふみリフレーミング
 第1講で学んだ「ふみふみリフレーミング」のトレーニングを再度行いました。クライアントの問題に同一化しやすいタイプの先生が ガイドをしながら「あ!はいっちゃった」と 自らの状態に気付かれるという場面もありました。

 「今まで こうやって同一化していたんですね。保健室での子どもたちとのかかわりにおいても、自分が相手の状態に無意識に同一化していることすら 分からなかったのですが、気付くことができました」というシェア。大きな一歩です。感情に寄り添い過ぎると もともと感受性の強い人は 相手の問題に同一化して 客観性を失ってしまいます。
また、ふみふみリフレーミングでは、問題から抜け出せず 堂々巡りになってしまうクライアントがあります。これは 「本質的な問題にふれたくない」という状況でもあります。

(3)なりきりモビルスー
 「うまくやりたいのにうまくできない」という想いを 脳の習性にそって、アソシエイトとディソシエイトの組合わせで 「できるかも」「できそう」「やってみよう」に変えていくワークです。ガイド役の受講生さんが、クライアントの状況に合わせて 非常に柔軟に対応していらっしゃるのが印象的でした。すごいです~
以下 このワークのシェアです。
・ふみふみリフレーミングで「できそう」というところまで 気持ちが変化してきたものを 今度はこのワークでやってみたら 「できる!」に変化した。
・モデルの中に入ってみたら、自分がやっている時との違いを明確に感じた。
・一度 ディソシエイトして、再度 未来リハーサルのために アソシエイトしようとしたら非常に抵抗を感じた。しかし、いったんアソシエイトしてみると 1回目より ずっと楽に自然にできた。
・モデルの中にはいったら、とても心地よくなり もうそれだけで うまくいきそうな感覚になった。
・いつも「あんなふうにやれるといいな」と思っていた人を、観察し それを明確にしていくことで どのようしているのかが明確になった。また その人のやり方にアソシエイトしてみたら、具体的にどうやればいいのかがよくわかった。

 このワークでは、自分がうまくやりたいと思っていることを うまくやるための「モビルスーツ」を内的に作ることで それを五感すべてを使って自分のものにしていくという楽しいワークです。保健室でも 子どもたちの「もっとうまくやりたいけどできない」「どうやっていいのか分からない」という悩みに対応できます。

(4)おまけのワーク
 さまざまなワークをしていく中で、でてきたテーマについて、この場にいる受講生さんに共通する課題であると思われるものについては 波動身体論のワークを用いておまけのワークをしました。(このおまけのワークが実は一番パワフルだったりする)
 いずれにしても このアドバンス第2講では 「自分を表現する」という根底のテーマがあるようです。特に「本音を言う」「どんな聴衆であっても 自分の軸を持って表現する」という2点が今回は 共通しての課題でもあったように思います。


(5)総合ワーク
 ベーシックも含めて これまでに学んできたNLPワークを 保健室でのシチュエーションでクライアントの来室からやってみようという第2講の仕上げです。

    
 
 それぞれのガイド役が 実に柔軟に クライアント役をガイドしていらっしゃいました。その中で やはり ガイドがどんな状態であるかが てきめんに現れ、本当に深いまなびを得ていらっしゃいました。
 「学んだスキルがうまくいかない、どうしてだろうと思っていたことは これだったんですね」 そう、保健室にやってきた 子どもたちを「何とかしてあげよう」「解決しよう」「ちゃんと対応しなきゃ」という 想いは ノイズとなります。
 何とかしてあげなきゃの裏メッセージは 「この子には自分で解決する力がない」
つまり 相手は 混乱し解決できなくなる状態になります。ガイドはこの「なんとかしてあげたい」の想いゆえに 自分の中心ぶれます。自分が持つべきハンドルがとんでしまいます。・・こうした 一件「優しさ」「愛情」のように感じる「想い」こそが ノイズです。ガイドから客観性を奪ってしまいます。総合ワークをとおして それを実感された方が 何人いらっしゃいました。
 無意識にやってしまうこのことに気付き、ガイド自身の状態こそが 相手に影響するということを 実感し そして その状態からいち早く抜けること あるいは 初めから ぶれない中心(=自分を持つ、意志で動く)をを持った状態を作り出すことが このアドバンスでは 一番体得していただきたい部分です。
 そして 次の課題は 『クライアントが出してきた課題について 柔軟にワークを作り出すこと」です。これは 第3講で行います。

(6)2日間のシェア
 この2日間の学びをシェアしていただきました。
・「自分を持つ」ことがいかに大切かを 体感しました。
・何とかしてあげ用の想いが いかに 自分の状態を崩しているのかを実感しました。今までの対応でうまくいかなかったのは 「状態管理」であることに気付かされました。
・自分の気持ちひとつで こんなにも アプローチやその結果に影響するのかと驚きました。
・ベーシックや第1講で なんとなく腑に落ちていなかったものが やっと腑に落ちた。こういうことだったのか!と思いました。
・昨年のベーシックの冒頭に「DOではなく BE」いわれたことが とても印象に残っていて、分かっているつもりだったが ほんとうに「スキル」ではないのだと 実感しました。
・自分の中の「ねばならない」がなくなってきた。
・第2講の擬似シチュエーションでやった 自分の課題を 実践し、報告します。

 みなさん 本当にお疲れさまでした。

        




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