姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

医療 教育 心理学 スピリチュアルの融合を

2007年08月09日 | 保健室コーチング


 今日は、尾教研学校保健部会夏季研修会。


 午前中は、精神科医の先生のお話を聴きました。


 最近の子ども達のからだがいろいろおかしくなっているというお話の中で、自分の心にヒットすることばがいくつもありました。

 低体温 低血圧 高コレステロール 睡眠障害 汗腺の減少・・・これは、大人の話ではなく、子ども達のからだに起こっている変化です。


そして、  

咀嚼の少ない食生活から来るあごの未発達 リストカットや自傷行為の低年齢化 落ち着かない子の増加 体験不足から挫折する子の増加  病気ではないのにからだがだるいと訴える・・・

 文明が進み、便利な生活の中で、こどものからだの中にこれまでにないいろいろなマイナスの変化がおきています。


 これは、私たち養護教諭が、日々の現場の中でずっと問題であると感じてきたこととまさに一致していました。

 先生のクリニックを訪れる子ども達とその親さんたちは、開業当時とくらべて、抱えている問題はまったくかわってきている、ということも、保健室を訪れるこどもたちと一致するものでした。

 私たちが学校で出会う子ども達が、生まれてからどのような背景を持って育ってきたのかということの、詳しいことはなかなか把握することはできません。ただ、生まれてすぐのその子をとりまく環境は、思春期に結果が出るという先生のことばは、まさにその通であると感じています。

 からだを通して「失敗」「子どもなりの自尊心」「親とともに喜び、ともに頑張る、ともに泣く」「がまん」という体験の大切さというお話は、「ほんとうの理解とは、からだに落とすことである」というNLPの学びにつながるものでした。
 「体験を積むことで、からだで理解することで、応用がきくようになる」というお話も、NLPに通じるものがありました。
 
 子ども達が症状としてサインを出すさまざまなものの多くは、母親がただ、ただ抱きしめるという絶対的な安心感によって、その症状が消えてしまうことすらあるというお話では、「人間は、脳の深いところで常に安心安全をもとめている」というNLPのお話と通じました。

 もしも、その子を抱きしめる母親がいないとしても、子ども達にとって、自分を大切に思ってくれる人に多く出会う重要他者にどれだけであえるか?それは、彼らの人生において、すばらしいエネルギーをあたえることができる。

 私は、養護教諭として、医学的見地 教育的見地 心理学的見地、さらにはスピリチュアル的な視点を融合させた中で、子ども達をロジカルな知識(左脳)と五感(右脳)をつかって、子ども達と関わっていきたいと思っています。
 ・・・というか、そういう直感的な感覚が、今日の講義を聴きながら直感的に、自分がそう思ってきたことを感じ取りました。

 学びが学びをよんで、ひとつひとつの私の脳の神経ニューロが結びついているのを感じました。

 すばらしいお話を提供してくださった先生に感謝。
 


 


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3 コメント

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不安です (松井)
2007-08-10 21:19:19
今まで、養護教諭になるためにそれなりに専門的な勉強をして、児童生徒たちの心の支えになれるようやってきたつもりでした。

でも、先生の今回のブログを拝見させていただいて、「生まれてすぐのそのこを取り巻く環境は、思春期に結果がでる」という言葉にとても不安を覚えました。

確かに、今まで経験は浅いですが、小学校で子どもたちとかかわってきて、幼少期の環境や周囲のかかわりが、現在のその子の性格や行動に顕著に現れているんだろうなと感じることが多々あり、幼少期のかかわりはとても大事だと思っていました。

しかし、いざ自分が子どもを生み育てる中で、自分のかかわりはこれでいいんだろうか、こんな私が育てて大丈夫なのだろうか、と不安になることがあります。

さらに心配なのは今日で10ヶ月になる息子は、最近、首を左右にくりっくりっと振るようになりました。
チックの症状なのではないかと心配しています。

最近、私がしているボランティアのミーティングに数回連れて行き、大勢の中に長時間いたことがストレスだったのではないかと思っています。

実際、どんな接し方、どんな育て方をしたら子どもは生き生きと育つことができるのでしょうか。
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母親は太陽 ()
2007-08-10 22:08:50
 松井さん。コメントありがとうございます。
 私のことば不足で、不安にさせてしまってごめんなさい。

>実際、どんな接し方、どんな育て方をしたら子どもは生き生きと育つことができるのでしょうか。

 子育てに正解はないというお答えしかできなくてごめんなさい。

 ただ、これだけはいえます。
 母親は、太陽。
 
 どんなスキルや育児書マニュアルより、子どもを愛し、五感の全てで子どもを抱きしめるだけで、それで、子どもは「自分は安心安全の中にいる」と理屈ではなく体全部細胞全部で感じとるのです。

 そして、3ヶ月ごろには母親の表情を感じ取ることができます。母親が笑顔でいることが、どんなことより大切だと、講師の先生もおっしゃっていました。
 親が子どもを育てるのではないのです。
 子どもが親を育てるのです。
 
 かけがえのない生命をいただいたことで、その子は、親にいろいろなことを教えてくれます。
 
 私も養護教諭として、「知識がある」と思ったことが、逆にマイナスとなり上の子を「頭で育てる」子育てで育ててしまいました。
 養護教諭である前に、ひとりの母親として、お子さんの存在のすばらしさを五感で感じ、愛してあげてください。

 こたえになっていないかもしれませんが・・・。
 
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ありがとうございます (松井)
2007-08-10 22:36:02
3ヶ月で親の表情がわかるようになるんですか。
すごいですね。

自分自身、親にいい育てられ方をしてもらえなかったと感じることがあり、自分が子どもを育てることにはとても不安がありました。

しかし、先生がおっしゃるように、息子が私に教えてくれることは、本当にたくさんあります。
息子は私にたくさんの笑顔をくれます。感動をくれます。息子がいることで私も笑顔になれます。

頭で育てるのではなく、五感で育てる。

たくさんの愛で包んであげることが一番なんですよね。

私なりに、たくさんの愛で包んで生きたいと思います。
ありがとうございました。
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