姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

ぼやきすごろくを通して『決めたこと』をすぐに実行した小2児童

2022年10月26日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「ぼやきすごろくを通して『決めたこと』をすぐに実行した小2児童」です。

 

小学校養護教諭のK先生から、ぼやきすごろくの実践事例が届きました。

ぼやきすごろく、低学年には難しいだろうと思って、出していませんでした。しかし、コミュニティの投稿で、小学校1年生への実践を読ませていただいて、最近保健室に頻繁にやってくる小2の児童(A君)をさそって、ぼやきすごろくをやってみました。
漢字や言葉の意味は教えながらでしたが、どれもすごろくの中の質問に、自分で考えて、答え、最後は、「やること」を決めて教室に帰りました。

すごいと感じたこと①
A君に、このすごろくを、昼休みにやろうと約束しました。すると、いつもなら、昼休み後半にやっと食器を返しにいくことの多いA君が、時間内に給食を食べ終わって、昼休みになるとすぐに保健室に来ることができました。

すごいと感じたこと②
A君は、いつもは本題に入るまでに時間がかかります。しかし、この時は、「すごろくのお題は何にする?」ときいたら、すぐに「困っていること」をお題として出してきました。今までの中で、最速で本題に入ることができました。

すごいと感じたところ③
A君が、すごろくのふたつめの質問に答えたところでこう言いました。
「ねえ、これ、遊んでるのに勉強もできる!」
2年生の感性恐るべし。

すごいと感じたこと④
放課後、担任に『ぼやきすごろく』を見せながら、今日の保健室でのA君の話をしました。担任が「そうだったんですね。午後からのA君の動きが、いつもと全然違う・・と思っていたんです」と言っていました。
A君は、すごろくを進める中で「自分で決めたこと」をすぐに実行に移していたようです!

「2年生には無理」なんて、自分で勝手に思っていて、すごくもったいない先入観でした。ちなみに別の2年生の子の感想は「深いな、これ…」でした。
子どもたちもすごろくも、すごいです!

 

K先生、実践報告をいただき、ありがとうございました。

 

最近、自分で考えて決めることができない子どもが多いという話をよく耳にします。
また、そもそも、自分の困っていることをどう表現してよいのかわからず、立っているだけ、泣いているだけという子も増えてきたといいます。


そうしたこどもたちは、どこから話していいかわからない、何を話していいのかわからないという子もいます。そもそも、先生とマンツーマンで何かを話すこと自体がプレッシャーだという子どもも多いのです。


私が養護教諭時代も、そういう子どもたちがいました。中学生になっても、自分の意志を表現できない子もいました。話を聴きなさいと言われても、子どもたちは、まず、話をしない、表現できない子どもたちがいるという場面が何度もありました。


そんな時、ちょっと遊び感覚のあるものを、間に置き、それについて話をすることで、コミュニケーションがスムーズになるということが、現職中、多々ありました。

 

弊社のHMレジリエンスメソッドは、弊社の教材は、桑原の現場体験×現場の先生方のご意見×脳科学から開発されています。

そして、それを活用してくださっている現場の先生方が、さらに、目の前の子どもたちにあわせて、いろいろなアイディアで使ってくださっています。

 

本当にスゴイのは、現場で本気で子どもたちと向き合っている先生方ですね。

 

 

 



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