“とりあえず”という表現は“●●●”に変える

2022年05月19日 | 保健室コーチング

>（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「“とりあえず”という表現は“●●●”に変える」です。

最近はすっかり飲み屋にも足が遠のいていますが
飲み会での定番の言葉に
「とりあえず、ビール！」ってのがあります。

飲み会の場では、最初の助走みたいな意味があり
深く考えなくても、ビールって言っておけば
間違いないかなという感じでしょうか？

しかし、最初から
「今日はこれが飲みたい」と決めている人は
「ハイボール！」とオーダーします。

「とりあえず」ということばは
日常でよく耳にしますし
自分自身もよく使うよという方も
いらっしゃる方もあるかもしれません。

以前、ある方がこんな話をしていらっしゃいました。

「これから先、何か新しいことをやりたいと思っていますが
なかなか動けないのです。
とりあえず、〇〇の資格から取ってみようかなと思って」

すごく違和感がありました。
「とりあえず」ということばが引っ掛かったのです。

目的もなく動いているような気がしたのです。
そこに「意志」も感じなかったし
本当にやりたいの？と感じたのです。

別の方は、次のような表現をされました。

「なかなか、自分がどうしたいのか何がしたいのか
明確ではない状況です。
だから、まずは、面白いと感じているものに
いろいろチャレンジしてみようと思っています。
これが第１段階です。」

同じような状況ですが
聞こえる感覚が違いませんか？

たとえば、あなたが、
地区の養護教諭部会や組織の部会などで、

それぞれのメンバーに
仕事を分担する場面をイメージしてください。

その仕事が依頼した相手にとっては
あまり経験のない内容であると仮定しましょう。

メンバーの１人はこう答えました。
「とりあえずやってみます」

なんだか不安になりませんか？
「とりあえず、ではなく、ちゃんとやってよ」
って言いたくなります。

別のメンバーは次のように答えました。
「まず、この仕事の〇〇の部分から取り掛かります。
もし、不明な点はまたお聞きします」

受け取る感覚が違いませんか？

とりあえずという言葉は、平安時代には
『たちどころに・すぐに』という意味でつかわれていました。

しかし、それ以降では、『間に合わせとして』
の意味で使われるようになったといわれています。

何かの行動を決めるとき、無意識に使っている
「とりあえず」という言葉ですが、引き受けるときの
責任を感じないと受け取られることがあります。

それ以上に、自分の言葉を一番近くで聞いているのは
自分の脳なのです。

『とりあえず』という言葉で始める行動と
『まずはここから始める』という言葉で始める行動には
明らかに違いが現れます。

それでは、
今日も素敵な1日を！

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2022年3月24日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

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姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

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