姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

あるあるレンジャーカードと紙芝居で若手教員へ「自己肯定感」の研修

2022年10月04日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは
あるあるレンジャーカードと紙芝居で若手教員へ<自己肯定感>研修です。


アドバンスコース修了生で、現在、セルフアクセプトコース受講中の
養護教諭N先生から、校内の若手への実践の報告がありました。

Nさんは、毎年、校内の若手に向けて、1時間程度のプチ研修をされています。

今年は、「あるあるレンジャーカード」と紙芝居「ウサギとかめのその後」

を使用され、自己肯定感についてお話をされたそうです。

 

自己肯定感という言葉が独り歩きする中、本質を突いた素晴らしい実践です。

(1)自己肯定感や自己受容、自己効力感などの言葉についての説明

・自己肯定感という言葉の意味
・自己受容ができてない状態で、自己効力感ばかりを求めることの危険性など


(2)あるあるレンジャーを使って、自分をマッピングしてみる
   
・自分の中にいるレンジャーをワークシートに並べてみる
・その後、グループと全体でシェア


(3)紙芝居「ウサギとかめのその後」の朗読で自己受容について再確認する

・自分の中にはいろいろな自分がいる
・どんな自分も存在してOK!

参加された若手の先生方のの感想も、紹介してくださいました!

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これまでは、自己肯定感と聴くと、
自分のできることに自信を持ったり、良いところに
目を向けることだと思っていた。

しかし、「嫌な自分も、できない自分も受け容れること」
が自己肯定感大事な要素だとわかった。


子どもたちに対しても、
できることや得意なことをほめるだけでなく、
苦手なところやマイナスと取られている部分も
「あなたの素敵なところだよ」
「それでいいんだよ」と、

伝えていくことができる教師でありたいと思った。

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子どもたちが自分をどうとらえているのか、
自分のどこをマイナスに思っているのかを知るためにも
あるあるレンジャーカードは活用できると思った。


2学期が始まり、自分のいやなところも
たくさん見えてくると思う。
子どもの自己受容感を高めるためにも
マイナスな部分も見方を変えると素敵なところなのだと
伝えたいです。
子どもたちが、自分を受け容れられるような
学級経営をしていこうと思う。


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あるあるレンジャーカードで、
自分を見つめ直すことができた。

自分の中のいやだなと思っていた自分も受け容れ、
上手に付き合っていきたい。
どんなレンジャーが出てきても否定することなく、
活躍できる場面を考えます。


子どもたちにも、

自分はかけがえのない存在だということに
気づいてもらえるような
声かけや指導の工夫をしていきます。

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自己受容感が育っていないと、

他の人へのかかわりで
自分の価値を見出そうとするということが
心に残った。


学級でも、●●さんのおかげで助かったよ、
という自己有用感を高める言葉がけをしていたので、
自己受容感も高まるようにしていきたい。

そして、まずは、嫌いな自分とうまく付き合っていきたい。
そのレンジャーは、必要だから私の中にいるのだから
上手に必要な時に働いてもらうようにしたい。

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初任研の時に、N先生と自己肯定感について
話したことが忘れられなくて、今日を楽しみにしていた。

「嫌いなレンジャーも自分の大事な一部」という話を聴き、
どんな自分も受け容れなきゃと思っていたのに、
カードを並べてみたら、
無意識にはじいていたレンジャーがいることに気づいた。

どんな自分も見捨てずに大切に付き合っていきます。

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自己肯定感は、どんな自分も存在してもいいという
自己受容感と深い関係があることがわかった。


自分の存在を認めることができるよう、
教師が児童の支援をしていく必要があると思った。


いろいろな自分がいて、プラスもマイナスもまとめて
すべて自分であるということが心に残った。


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ものの見方を変えてみようと思いました。
一見、マイナスなことも視点を変えると
プラスが見えてくるということが
紙芝居でわかりました。


自分の弱い部分は、人には見せにくいですが、
ウサギのように見せてしまうと楽になると思います。

自分はかめのように、相手の言いたいことを
引き出すようになりたいです。


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N先生の、子どもに対する思いには、
いつも勉強させてもらっています。

担任している子どもたちにも、
「人生の魔法カード」などを使って、
良いところをたくさん見つけてもらいたいです。

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N先生、ありがとうございます。

この研修では、
「私も自己肯定感については勉強中。
だから、一緒に学ぼうね」と

最初に伝えたということでした。

この学びを真摯に受け止めた若い先生方も
本当に素敵です。

N先生が、
「うちの若手は、本当に感性が素晴らしくて」
とN先生がおっしゃっていたのが印象的でした。

子どもたちはほんとに幸せですね。

 

子どもたちの自己受容感を高めたいなら、
まずは大人から!

 

素直に自己開示できる担任の学級経営と
それができない(できる自分だけでいたい)という担任の学級経営では
全く違うなぁというのを
桑原も、養護教諭時代に見てきました。

 

教師が自己受容感がたかく、どんな自分も受け容れていれば
子どもたちがのびのびして、
どんどん自分の持つ力を発揮しますから。

 

これは、親子関係でも同じです。

 

※自己受容感が低いのに妙な自信は自己肯定感ではなく、 
 虚の万能感です。こうした大人のもとでは、子どもはとても苦しいのです。


それでは、今日も
素敵な1日を!


あるあるレンジャーカード

 


ウサギとかめのその後のお話

 


それでは、今日も
素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年8月24日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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