姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

「見えないへその緒を切ったら、息子に恋人が!」想いの科学は現実を変える力になる

2016年02月16日 | 保健室コーチング

 【2016年の記事】



       

 

保健室コーチングアドバンスコース関西2期第2講 20名以上の受講生さんに

この1か月のシェアをしていただくだけで なんと 1時間半もかかりました(笑)

でも、1講で学んだことを持ち帰り、日常の中でどんな気づきがあったのか、どんな実践をしてどうだったのかなど

おしゃべりしてもらうのですが

とにかくみなさんの気付きやら日常で起きる変化、そして現場実践がすごすぎるのです。


「何が起きても、ほとんど動じなくなり、適切に対応できるようになった」

「保護者にたいしても、ワークをしてみたら、自分が子どもを信じていないからだと自分から気づかれた」

「ケース会議に8フレームアウトカムを使ってみた」

「1講のワークで、あるある+4つのイスで疑似体験したことが、現実でも同じように対応できた」

「高校生の息子が悩んでいたのでカードを使ったら、オレ、このカード部室に置いておきたいと言い出した」

「集会に出たくないという5年生女子に、ワークをしたら思わぬ真因を発見できた」

「自分に正直になり伝えたいことを率直に伝えたり、行動できるようになった」

などなど。


保健室コーチングは子ども達だけでなく 関わる大人自身のレジリエンスも高めていきます

必要以上に落ち込まなくなったり、すぐに元気を取り戻したり、

うまくいかないことも学びに変えるための思考、出来事に動じない状態管理が見につくからです。

さて、みなさんの実践や気づきについて もっと詳しくお伝えできるといいのですが

長文になってしまうので

今回のシェアでも一番 興味深かった「みえないへその緒」について、ご紹介します。

保健室コーチングの基本的な概念の理論のバックボーンとなっているのは

脳科学、NLP心理学、コーチング、認知科学、そして「想いの科学」と呼んでいる波動理論です。

今回、受講生のO先生がシェアしてくださったのは、この「想いの科学」の視点からのお話です。

 

 

保健室コーチングでは、スキル以前に「想い」が現実の人間関係や現実生成、能力発揮、そして体調に

どれほど影響しているのかという仕組みも学びます。


その中の1つに「見えないへその緒」という概念があります。

これは、母親と子どもは 生まれる時にへその緒を切るのですが

生まれたあとも、ずっと見えないへその緒でつながっていて、

母親の想いを無意識に受け取っていますよということです。


赤ちゃんが、母親の感情や状態に敏感に反応するのも、

いわばこの見えないへその緒でつながっているから。

心配性のお母さんの子どもは、ランドセルに 母親の心配を一杯詰め込んで学校へ行き 

その心配を見事に実現してきます。


ある程度の年になるまで、見えないへその緒は必要ですが

少しずつ、子どもを信頼して 親の方からこれを切っていく必要があります。

つまり、子離れであり 母親が1人の人間として自立することでです。


ところが、子どもが自立することを無意識に怖がり、

「この子は心配だから」と いつまでも世話を焼いたり、成人しているのに

必要以上に口を出す母親がいます。


極端な場合

『この子の世話をしているから価値がある私』

『私を頼ってくれる存在が居なくなれば自分の存在価値がない』とばかりに

無意識に自立を妨げてしまうことがあります。

心配が愛情であると勘違いして、見えないへその緒をつなぎ続けると

子どもの方も、心配を投げ込まれ、

「あなたはママがいないとだめなの」「一人では無理なの」という裏メッセージを

強力に受け取っています。


40になっても 50になっても 結婚できず、70代 80代のしっかり者の母親と暮らしているという人の多くは

母親が、頭では「早くいい嫁さんを」といいながら 無意識レベルでは自立を阻んでいることが多いのです。

子どもの世話をする=私の価値 これ、怖い!


O先生のケースは、そこまで極端な例ではなく、

息子さんも O先生自身も 真摯にご自身と向き合われたこともあり

気付きが早く

「なんだ、私が無意識にやっていたのね。へその緒、切りま――す」と

すっぱり切り、

息子さんも「自分も自立をする」とすっぱり切り。

結果、自立した一人の男性として

恋人までできちゃったのです。

自分の状態を素直に認められる人、受け容れられる人は 変化が速いのです。


以前、これとよく似たケースを、別の講座で扱ったことがあります。

その方は、東京に行った息子さんが、とても心配で 常に大丈夫かな がんばってるかなと

常に思っていらっしゃいました。

その想いに反応して、息子さんがしょっちゅう、何やかんやと相談の電話をしてきます。

「なんとかならないでしょうか」と、言っていらっしゃったので

特別に疑似ワークをしました。

その方に、見えないへその緒の仕組みをお話し

最後に

「息子さんに対して、へその緒を切って、この子は自分でやれる。

それを信頼する、私も自立する」

の宣言をしてもらいました。

次の講座の日にその後の様子を聴いたところ、


「息子が全く電話をしてこなくなりました。

私も思い悩む時間が無くなり、自分がやりたいと思っていたことに

取り組むようになりました。」


はい。


子どもを自立させたかったら まずは 母親が自立することです。

子どもの人生と自分の人生を同化させないことです。

心配を信頼に変えましょう

そのためには 母親が 自分を信頼することから始めなくてはね。

 


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