(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
今日のテーマは
「教材を使った事例とその脳科学的解説」です。
先日、名古屋で動画配信録画をしてきました。
内容は、HMレジリエンスボードゲームの紹介です。
インタビューされながら、いろいろお話してきました。
配信が決まりましたら、またお知らせしますね。
今回、インタビューをしてくださった
所長さんもかなり興味津々だった弊社の教材ですが
購入してくださった養護教諭のM先生から
教材を使った実践が届きましたのでご紹介します。
事例についての解説もつけましたので
ぜひ最後までお読みください
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校外学習で出掛けていた1年生男子A君が手指を切って、
一足先に学校に戻って来ました。
傷の手当てをして他の子が戻って来るのを
保健室で待っている間の事です。
痛みが残り涙ぐんでいたので
以前パンダばぁば先生に紹介して頂いた
絵本「いたいのいたいのとんでいけ」を読みました。
偶然、A君の5年生の姉Bさんが
頭痛と足の痛みで来室していて、
絵本の内容を聞いた姉弟で、キャッキャ言いながら、
「いたいのいたいのとんでいけ〜」と、
そばにあったぬいぐるみや私に痛みを飛ばしたり
お互いに飛ばし合いっこしたりして、
元気になっていきました。
その後、2人がテーブルに広げて置いていた
「ぼやきすごろく」に興味を示したので、
養護教諭と姉弟の3人でやりました。
すごろくを進めて、最後は「自分はどうするの?」の質問で
「給食いっぱい食べる!お代わりする」で終わりました。
A君の意識が、いつの間にか指の痛みから給食のことに変わって
ゴールしたことに驚きました。
ぼやきすごろくの後、テーブルに置いていた妖怪カードを見て
「これしたい」と言いだして、またまた3人で遊ぶことに。
カルタの遊び方を簡単に説明すると、
星の数をワイワイ言いながら、勝負しました。
姉(Bさん)は保健室でプリント学習をする流れになり、
素直にカードゲームは終了。
A君は、そばにあった妖怪ブックを見つけて、
興味津々で手に取り、カードに出てきた妖怪を思い出して、
「さっきお姉ちゃんが持ってたカードの妖怪や」とか
星の数まで覚えていて、楽しそうに話してくれました。
Bさんは支援学級在籍で、時々頭痛を訴え来室する事があり、
運動会の練習が始まってからは、足の痛みも出て来る事があります。
飲み会バージョンの質問カードや人生の魔法カード
あるあるレンジャーカード が大好きな子です。
この日担任が不在で、少し不安定なところがありましたが
妖怪ゲームの後、保健室でプリント学習をやり始め、
教室に戻り、その後頭痛も足の痛みも訴える事なく、過ごすことが出来ました。
弟のA君は、その後、帰りまで痛みを訴えて来ることは無く、
偏食気味のA君が「3回もおかわりした」と、ニコニコして報告してくれました。
絵本の効果もあってか、A君は翌日絆創膏の交換に来室しても
「全然痛くないよー」と、言っていました。
ぼやきすごろく、本当に面白いです!!
自分で進んで、質問に答える遊び感覚であっても、
一見単純なゲームの中で、
心の奥にあることが勝手に言葉に出てきて、
それを自分自身に言い聞かせて、それに対して、
また自分自身で納得するような体感がありました。
私自身を振り返ると、時間にゆとりがあり
子供達と一緒に楽しめたことが良かったかなと思います。
余談ですが、私はお腹空いたぼやきすごろくのゴールで
「給食をいっぱい食べるぞー」と宣言していて
この日、一番苦手な給食のメニューだったのですが
なんと、美味しくいただくことが出来て、克服しました。
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M先生、ありがとうございました。
この実践を、ちょっと脳科学的に分析します。
『いたいのいたいのとんでいけ~』
保健室コーチングの「忍法感情変化」も同じ仕組みです。
体の中にある「痛み」を自分の本体と分けて(分離させ)
取り出すことで痛みが軽減します。
痛みも不快感も、一つの「イメージ」なので
取り出すということができます。
いたいのいたいのとんでいけ~って、そういうことなんですよと
以前、NLPのトレーナーから教えていただいたことがあります。
『ぼやきすごろく』
けがの痛みに焦点が当たっていたA君の意識は
ぼやきすごろくの質問に答えることで
焦点が「給食」に変わりました。
保健室コーチングでも、意識の焦点は1つと
お伝えしています(焦点化の原則)
そして、質問されることで
脳はその答えを探しに行く(空白の原則)
意識が向かう先を、
楽しみながら変えることができます。
『妖怪カード/妖怪ブック』
この事例では、すでに、意識の焦点が変わっているので
心が開いた状態で、妖怪カードで遊んでいます。
弊社の妖怪キャラクターは
子どもの生きづらさの思考パターンや
言語パターンをイメージ化したものです。
遊びながら、自分の思考パターンに
気づくことができます。
子どもたちが、妖怪というメタファーを通して
自分を客観視することができます。
直接的な指導より、メタファーを使うことで
より深い部分へのアクセスが可能となります。
まずは、妖怪さんに親近感を持ってもらうことが
大切だと思います。
そういう意味でも、M先生は
何一つ強制することなく子どもの遊びに
任せてくださっているのは素敵ですね。
それでは、今日も
素敵な1日を!
p.s.1 文中の「ぱんだばあのえほん図書館」はこちら
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2022年10月7日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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★新教材について、中部経済新聞社に取材を受けました。
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