姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

実践事例/自分の気持ちを言えなかった子が話し出した!

2023年06月29日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
『生きづらさ』を脳科学で『生きるチカラ』に変えるメソッドを提供しています。
 

今日のテーマは
「実践事例/自分の気持ちを言えなかった子が話し出した!」です。

 

受講生アップデートコミュニティ会員Hさんから
実践報告がありましたので、ご紹介します。

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登校渋りのA君は、自分の気持ちがなかなか言語化できず
お母さんは、いつもイライラされていました。


その日も、お母さんはその子に
「どうするの?教室行くの?帰るの?ちゃんと言わなきゃわかんないよ」
まくし立てていらっしゃいました。

A君は何も言えず、固まっていました。

そこで、養護教諭の私から
「保健室で彼と一緒に考えてみようと思うのですが、どうでしょうか」と声をかけました。

「ありがとうございます。お願いします」と言われ
お母さんはお仕事に向かわれました。

そのあと、しばらくの時間、養護教諭の仕事のお手伝いをしてもらい
少し、気持ちが緩んだところで
「ちょっと面白いことしよう!福笑いする?」と誘いました。

やるといったので「き・せ・かお」を出しました。
そこで、3つの顔を作ってもらいました。
言語化は苦手な子ですが、「き・せ・かお」は、あっという間に「顔」を作りました。

1つ目の顔 
「お家を出る時ってあなたはどんな顔してるの?」
ここでは、怒っている表情に涙をつけた複雑な表情を作ってくれました。
「お母さんが、怒るので自分も腹が立って、それで悲しくもなる」
なんと、あんなに話さなかった子が表情を作ったら、ちゃんと自分の気持ちを話してくれました。

2つ目の顔
「さっきのようにお母さんがたくさんしゃべっている時はあなたはどんな顔してるの?」
ここでは、両目を?マークにして、何とも不思議な顔が出来上がりました。
「これ、どういう顔?」と聴くと
「お母さんが早口で次々と話してくるから、何言ってるのかわからない」
と、話してくれました。

そうか。彼は、体感覚優位なんだな。
しかし、自分の言葉を言語化しようとする前に
お母さんから次の質問が飛んできて、困惑していたんだのではないかと推察できました。

確かにお母さんは、言語のスピードも速く、言葉を畳みかけるように話していたなぁ。
以前も、問われたことに答え始めたら「今、そんなことをきいてない」と一喝され
さらに言葉が出なくなったという経験も初めて伝えてくれました。

3つ目の顔
「さっき、先生の仕事のお手伝いしてくれたよね。その時の顔は?」
ここでは、キラキラした自分の表情を作りました。
理由を聞くと
「だって、言われたことを淡々とやるだけだから、楽しいよ」
と言っていました。

結局、その日は1日保健室で過ごし、「給食も保健室で食べたい」
自分からリクエストをしてくれました。
「かたづけるのは自分だよ。それでもいい?」というと
「先生、一緒についてきてくれる?それなら片付けられる」
自分の意見も言うことができました。
給食を食べ、下校は自分で歩いて帰ることができました。

夕方、お母さんに連絡し、この話をしました。
「お母さん、彼は、言語にするのに時間がかかるので、
ほんのちょっとでいいから言葉になるまで待ってあげてください」

と伝えました。

お母さんは「そうだったんですね。わかりました。」
納得してくださいました。
その後、少しずつ、お母さんのテンポも彼に合わせてくれるようになり、

徐々に自分の言葉を話せるようになったと言っていました。

自分のことを話すのが苦手な子だなと思っていましたが
「き・せ・かお」で自分の表情を作り、それについて話すことで
思った以上の内面理解につながりました。


子どもたちの中には、「すごろくやりたい」とやってくる
子もいます。ゲームで自分のことを話すのが楽しいのかもしれません。

担任の先生も、あの子がこんなに話すの?と
驚かれることがあります。


これからも使っていきます。

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H先生、ありがとうございました。

最近は、養護教諭の先生だけでなく
特別支援学級の先生やSSWの先生、SCの先生、
フリースクールの先生など、多くの立場の方がボードゲームを
購入し現場で使ってくださっています。

弊社のメソッドをゲーム的に使う脳科学的な理由は5つあります。
「そんな子どもだましのもの使うのか」とおっしゃる方もありますが
ちゃんと理論が存在します。


また、いつか、このメルマガで取り上げたいと思います。
 

それでは、今日も素敵な1日を!

 


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