姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

【実践事例】人間関係を視覚化し、客観視できる『キャスティングマップ』

2023年04月13日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「人間関係を視覚化し、客観視できる『キャスティングマップ』」です。

 

弊社の大人気教材の紹介です。

 

保健室での子どもたちの相談で多いのは、ダントツ人間関係(クラス、部活、家庭、など)です。

子どもたちは、いろいろ関係性を話してくれるのですが、
それがなかなかうまく整理できないとか低年齢の子どもでは説明自体がうまくできない。

 

あるいは、この子は家庭の中で何かあるのではないかと思っても、なかなか踏み込んだことを聴くわけにもいかない。同様に、学級にうまく溶け込めない子どもたちは、学級をどのようにとらえているだろうか、自分の存在をどう感じているのだろう?

 

桑原が養護教諭時代もそんな経験がありました。また、最近は、ますます子どもたちが言語化することが苦手になり、子どもたちの人間関係の把握が難しいと感じている養護教諭の先生方もとても多いようです。

 

現場にいる頃に、感じていたのは、子どもたちが、抵抗なく自分の人間関係を表現できる方法がないかなということ。

 

そこで、NLPで学んだ「メタファー」の概念をヒントに2015年に開発したのが「キャスティングマップ」です。
活用していただいた現場では、短時間で子どもたちの人間関係を視覚化し、それを客観的に見ることで子どもたちが、自分の気持ちに初めて気づいたということも起きています。

 

これが大成功! 実際に現場でも様々な実践がされています。

その実践例をご紹介します。

 

キャスティングマップを活用した対応事例1

絵柄の可愛さに興味を持った保健室登校の子どもが自分の家庭をカードで表現してくれました。思いもよらなかった家庭の実態がわかりました。言語だけのやり取りでは絶対に出てこなかった、彼女の家庭での立場がそこから読み取れました。カードで視覚化することで担任やソーシャルワーカーとの共有も、一目瞭然でこのカードに助けてもらったという感じです。

 

キャスティングマップを活用した対応事例2

早退希望や授業休養が続いた1年生女子への対応事例です。家庭環境に問題があるのではないかと感じている中学生。体調不良で来室した際にキャスティングマップを使用。

カードを配置し始めると自分から家庭内のことを次々と話し始めたました。その中に壮絶な過去や家庭のようすが見えてきました。

養護教諭はただ聴くだけに徹しました。話し終えると、生徒は「あれ?なんでこんなに話したかな?」と、スッキリしたようすで教室へ向かいました。以降、その生徒の早退&1時間の休養が一切無くなりました。わずか15分の対応でした。

 

キャスティングマップを活用した対応事例3
不登校傾向の生徒への対応事例です。
キャスティングマップで、クラスの中の人間関係を視覚化しました。その中で、「自分にとって雲の上の人」というクラスメートが出てきました。その時は、それで終わったのですが、その一ヶ月後、「雲の上の人たち」と呼んでいた子ととても仲良くなって休み時間に来室しました。この展開に、驚きました。
担任に、保健室での対応をいろいろ話すことがあるのですが、「すごいねぇ。先生のところに行くと子どもが変わるねぇ。」と言ってくれました。

 

キャスティングマップを活用した対応事例4
仲良しグループの子どもたちが、保健室でそれぞれにやっていましたが、ある生徒は、グループの中で、自分が思っている関係性と他の子が思っている関係性の違いに驚いていました。相手が、自分のことを思った以上に認めてくれていることが分かり、喜んでいました。相互理解につながりました。一目見てわかるというのは本当にスゴイです。

 

今回は、キャスティングマップを使った事例のご紹介ですが
HMレジリエンスメソッドに共通しているのは
「解決のためのツールではなく、内面にあるものを外在化し、視覚化し、共有する」ということ。

本当にこれだけのことなのですが、自分の内面を外側から見つめることで、
より客観的に自分の問題について考えることができます。

感情を収めること、癒すことは目的でなく、問題を客観視し、子ども自らが考えることができる状況を作り出し、新たな視点や考え方ができた結果でおきるもの。

先日、大手教育系の会社ベネッセコーポレーションから取材を受けました。

私の著書の中の「保健室は癒しの場ではなく、教育の場」ということばや
保健室コーチングの概念や理論にとても興味をお持ちいただいての取材ということでした。
うれしいですね。

新規事業の設計に向けての参考にしたいということで、子どもたちの心や体の課題、保健室での養護教諭の先生の取り組みなどについていろいろな質問をされました。

「子どもたちが保健室に抱えてくる問題は、癒すのが目的ではなく、それを手掛かりにレジリエンスを高める思考法を身に着けること」
というお話をしました。担当の方は若い方でしたが、深く共感してくださいました。

子どもの基本的生活習慣の大切さ、子どものメンタルの課題について
社会も大きく動いていることを感じました。
 

それでは、今日も素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2023年3月24日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

弊社の脳科学メソッド(HMレジリエンスメソッド)を紹介するサイトをオープンしました
https://heart-muscle-sub.my.canva.site/
 

 

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