【2009年の記事】
私が学んだNLPのトレーナー【山崎啓支さん】は、焦点化の原則という定義で、脳の仕組みを説明されます。
人間の意識はひとつのことしかとらえられない、という意味です。
私がPX2ファシリテーターの学びでお世話になった脳機能学者 苫米地英人先生やTPIのルータイス氏は、ひとつのことにロックオンすることで、見えなくなるものがあることを「スコトーマ(盲点)」ができるという説明をされます。
いずれも、私たちが「その時に、何を見ようとし、何を重要視しているか」によって、見える世界が違うのだということを示しています。
中村天風先生に言わせると「人生は心ひとつの置きどころ」ということになるでしょうか?
保健室コーチングにおける「質問コミュニケーション」も、この原理を用いて、クライアントの焦点を変え、見えていなかった可能性や課題解決の方法を示していくということが大きなポイントになります。
たとえば自己質問を例にとると「どうして、あんなこと言っちゃったんだろう」という質問は、「原因」と「できていない自分の姿」に焦点が当たっています。
とても苦しいです。
その質問を「どうやったら、今度は気をつけることができるかな」という質問に変えてみます。
今度は、「解決方法」と「それを解決する自分の姿」に焦点があたります。
脳というのは、入ってきたことばを「空白」ととらえ、瞬時に検索し答えを埋めようとします。
だから、何かを探している時、「どうしてないんだろう?おっかしいな」と言って探すと「ない」ということを実現しようとするので、見つからない。
「どこにあるかな」と、「ある」ということを前提にすると見つかる・・・
それくらい、何に焦点を当て、どんなことばを使っているかは、重要です。
人によって「大切にしている焦点」は違うので、それがもとで、ミスコミュニケーションも起こります。
ここ最近、とても、貴重な体験をしたので、ご紹介します。
私のブログは、このブログのファンの方とブログ仲間の方々とのつながりによって支えられています。
そのブロガーが集まるサイトでの出来事です。
ある方が、「あなたは、ランキングの応援したよ、と言っておきながらしていない。うそつきだ! ちゃんとアクセス解析しているから」というメッセージを頂きました。
びっくりして「そんなことはないですよ。」とお答えしたのですが、「いいわけか!みっともない」と言われたので、それ以上、お返事はしませんでした。
メディアリテラシーを学んだ自分としては、ネット上の議論は不毛であることを知っているからです。文字情報というのは、自分で作った空白を自分の思い込みで埋めてしまうので、炎上しやすいからです。
はじめ、私は、この出来事に対する質問を、
「どうして誤解されちゃったの?どうして~?」だったのですが、
ハッと気づき、これでは、自分は落ち込み、いずれ、相手への怒りとか責任転嫁に結びつくと思いました。
そこで、焦点を変える自己質問を考えました。
「どうしたら、誤解が解ける?」 しばらくして、これも違うと思いました。
目的は、「誤解を解くこと」ではないと感じたからです。
そして、
「この出来事に肯定的な意図があるとしたら何だろう?この出来事を今後に生かしていくにはどうしたらいいのだろう」
という質問に変えてみました。
「うん!これならいける!私の人生の時間のエネルギーを使うに値する」
クリック解析システムは、本当にすぐれているものがあるようです。
そして、どんな優れたシステムも、人間という不完全なものが作ったものにすぎないので、それに現れてくるものだけに頼りすぎると「ロックオン」状態になるのかもしれません。ロックオンするということは、同時に、「ロックアウト」されるものができてくる。そして、その結果「盲点(スコトーマ)」が現れる。
「疑いを見つける」ことに焦点を当てるのか
「喜びを感じること」に焦点を当てるのか
質問の力、焦点をもつことのすばらしさも、再確認できました。
出来事にはすべて「肯定的な意図がある」
そして、すべてのことには必ず「感謝できることがある」
2017年 追記
現在、ランキングは、やっていません。
そこにこだわること自体が、視野をせばめてしまい、本来の意味から離れてしまうと理解したからです。
古い記事には、まだ、バナーは残っていますが、少しずつ、けしていきます。
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