(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。
今日のテーマは
「気持ちを切り替えるとは、無理にポジティブに考えることではない」です。
元プロボクサーの長谷川穂積さんの名言
『成功するまで続けたら失敗ではなく経験になる』
桑原も、彼のこの言葉がとても好きです。
あきらめずにやるって大事。
そうだよね。当然。
でも、それでもうまくいかない時はうまくいかない。
気持ちの切り替えがうまくいかないことも
その原因の一つ。
例えば…職員会で企画が却下された。
「わかってくれない」
「否定された」
「協力が得られない」
という感情が生まれる。
これは多くの人が経験したことがあると思います。
自分の中から生まれたその感情を
否定する必要はありません。
ただ、ポジティブという感情はよくて
ネガティブ感情はダメという考えを持っていると
こんな感情を感じてはいけない!
こんなふうに感じるべきではない!と
そんな感情を感じた自分を責めてしまいます。
自分の中のマイナス感情を否定した挙句
きれいな言葉で、自分をごまかしてしまうと
自分の中に不調和が生じます。
その人の中で起きている「不調和」は
自分が気づいていなくても
周りに発せられています。
「やだー」って感じているんだもん。
「悔しい」って思っちゃったんだもん。
それ、認めちゃえば?
私はそんなことみじんも感じておりません。
常にポジティブに考え
常に穏やかです。
嘘ばっかり!
その不調和は、外側に漏れてるよ!
そもそもその感情も
あなた自身が感じているのではなく
あなたの中にいるたくさんの小さな自分(変性自我)が
騒ぎ出しているだけ。
チーム自分の中の一人が騒いでいるのだから、
その中心にいる本質自己(センターセルフ)は
それを認めてあげることが最初にやること。
波動脳科学では
「自分の中で起きていることを
自分のチーム内とか自分が担任するクラスで
起きていると考えてみましょう」
とお伝えしています。
何かに反応して騒いでいる子どもがいて
それを無視してしまうとその子はもっと暴れますよね。
「ああ、いやだったのね。そうかそうか。」
と声をかけてあげるだけでも
その子の未完了がなくなります。
しかし、クラスの中にいる
『こうあるべきを忠実に守ろうとする子』や
『マイナスを感じるべきでないのだと考える子』が
「やだー」と騒いでいる子に
「わがまま言うんじゃないよ!そんな考えは良くないの」
と全否定してしまったらどうなるでしょう?
けんかになってしまいます。
封じ込められた子は、認めてもらえなかったという
不満を膨らませます。
同じことが自分の中で起きるのです。
どっちも存在しているのだから
否定する必要はないのです。
チームリーダーである担任が
いやだいやだと騒ぎ立てる子どもに
執着し、同一化しすぎると前に進まない。
嫌がる子を「悪い子」と決めつけて
無視して、こうあるべきという方向に行こうとしても
そこに不調和が生じます。
どちらにしようかと二者選択の視点になっているのが
「葛藤」の状態
どっちも自分自身ではなく、自分の中の変性自我。
いずれも体験経験から生まれたプログラムの一つ。
センターセルフ(本質自己)は
もう一つ高い視点から、両方受け容れたうえで
「どうするか」を決めます。
しかし、このセンターセルフが眠っている人は
世間的に「よい」とされているほうを選ばなくては!
ネガティブではなくポジティブであるべき!と
自分の内側の葛藤に強引に終止符を打とうとします。
多くの人が
「気持ちを切り替える」ことを
ネガティブをポジティブに変えることと
考えてしまっているように感じています。
その結果、きれいな建前で
取り繕うことになってしまいます。
では、気持ちを切り替えるってどういうこと?
それは、
ネガティブからポジティブに切り替えることではなく
両方の感情を認めたうえで、
一つ高い視点にシフトし
「で、どうする?」と考えること。
どちらかを選ぼうとしたり、ネガティブな感情を否定し続けても
ほしい結果は得られないのです。
そこで、自分のネガティブ感情を認めたうえで
次のように考えてみましょう。
(1)成功(実現)した状況とはどんな状況なのかを具体化する
(2)それが成功(実現)したら、さらにどんないいことがあるの
(3)成功(実現)した未来を五感を使ってイメージし体感する
(4)成功(実現)した未来の自分から、自分がどのようにしてこ
イメージする ※この時のイメージは、人によっては、逆算であったり、積み上げ
(5)到達した自分が具体的にどんなことをしたのかを、現状で苦
こうした脳科学的な方法は、最近はメジャーになってきましたので
「知ってるよ」という方もおおかもしれません。
しかし、その土台が「ネガティブはダメで、ポジティブはよい」
という考えになっていると
ずっと、「やだやだ、怖い怖い」VS「そんなこと思っちゃダメで
変性自我同士のけんかを抱えたままで進むことになるのです。
それでは、今日も
素敵な1日を!
p.s.1
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