タガログな日々2

フィリピンパブから続く道を求めて放浪中・・
昨日はマニラ、今日は北京、明日は・・

燃えよケーン!13【介錯】

2005-12-29 10:05:54 | フィリピン
この暮れも押し迫った時期に体調を崩し休んでいる。幾度となく電話とメールをもらう。「ごめんなさい、一緒にいてあげられなくて。」と、一人暮らしも長くなると嘘でもなんでも優しさに弱くなるしすがりたくもなる。ましてや寒い冬の時期、体調が悪いとくればなおさらだ。なるほど我々が勝てない理由が良くわかった。すでに傷つきぼろぼろになった状態で戦うことは、単に介錯を求めているに等しいのだ。(貴殿は公儀介錯人でしたっけ)

燃えよケーン!12【邪魔】

2005-12-27 09:19:52 | フィリピン
馬鹿面をこいて昨日も出かける。仕事が終わると速攻で帰り駅で待ち合わせる。例によって彼女は少し遅れ気味にやってくる。「待っていたぞ!ケンシロウ」とは私は言わなかったが、まさにラオウステージだ。9時に一緒に店に行くと「同伴でよろしいですか?」と店長が尋ねる。「30分で俺に帰れって言ってるのか?」と唸ると「9時からスタートの同伴セットで・・」と訳のわからない提案をされ承諾する。しばらくすると助太刀に2名が乱入してくるが一つも役に立たない。邪魔なだけである。人がせっかく楽しんでいるのに本当に迷惑なやつらだ!

燃えよケーン!11【ホーリーナイト】

2005-12-26 09:38:26 | フィリピン
「9時ごろに料理を持って家に行くよ」と彼女は言った。長年の経験から11時ぐらいになるだろうと想像をしていたが、実際は12時を少し過ぎ、すでにイブではなくホーリーデイになっていた。4種類の料理を手土産に冬の寒空の中を彼女はやってきた。味についての論評は避けよう。近所のカフェバーに出かけカクテルを飲んでいるうちに、ポツリポツリと身の上話をはじめた。まあ想像の範疇ではあるが、あまり聞きたくない話でもある。二人の距離感がイマイチつかめない。しかし、もしかしたら完全に相手の間合いに入ってしまったのかもしれない。

燃えよケーン!10【生贄】

2005-12-22 17:13:18 | フィリピン
クリスマスを前に思案していた。この3連休にどれだけ会って、どれだけのお金を浪費するか、そして如何にそれを補填するかを。とりあえず明日はチケットがあるがそれ相応の支出は覚悟はしている。それなのにその前日にうっかりラスト・アフターをしてしまった。サリサリで食材を買い込む。クリスマスにはそれらを使って料理をして持っていくと言っている。ということは今日を含めて3連荘が確定したわけである。聖なる日を迎えるにあたって沢山の七面鳥と大鴨が天に召されるのだ。いけにえは儀式には欠かせない。

燃えよケーン!9【語学力】

2005-12-19 12:43:19 | フィリピン
アルバイトは様々な裏の顔を持つ。ゆえによく休む。お陰でこちらも土日の出動がなかった。電話とメールでやり取りをしていたのだが、これがけっこうクセモノだ。ファーストタイマーやセカンドタイマーは2,3回もメールをしているうちにボキャブラリーが尽きる。後はオウム返しであるからこちらも適当に返事をしていればよい。しかし日本語が堪能な彼女はそうはいかない。確かに一つ間違えたら命取りになる。

燃えよケーン!8【忠告】

2005-12-16 12:31:31 | フィリピン
昨日は新撰組随一の使い手「沖田総司」を帯同して乗り込む。(局長は首がないのでお休みだ)彼もしばらく首がなかったので腕が鈍っているのかと思いきや、相変わらず切れる。完全にファミリー状態だ。鬼も笑うような来年の夏の花火大会の話なんかして盛り上がっている。我々でステージを占拠しているうちに他の誰も歌わなくなっていた。秘剣「i love you」を総司が繰り出せば、「マガリンナブンソ」「ホンマカイナ(大阪弁)」とうるさい、うるさい。前から知っている顔もチラホラあったようで相変わらず人気者だ。クリスマスチケットを買って帰るが、少し飽きがきている自分がいる。帰り道で「なめて、痛恨の一撃を食らわないように!」と忠告される。冬の夜風が首筋にひんやりと感じられた。

燃えよケーン!7【恋愛論】

2005-12-15 10:05:08 | フィリピン
(閑話休題)ボーナスが支給された。

「ジェラス=ラブ」だとピーナが言う。
「ジェラス=サスペクト」だとブンソが言う。
どちらも正しく、とすれば
「ラブ=サスペクト」=「愛は不信感から始まる」
という土方理論は正しいことになる。
その両者を「フォーギブ」することできっと成立するのだろう

燃えよケーン!6【誤解】

2005-12-14 10:17:55 | フィリピン
師走とはよく言ったものだ。仕事も忙しくお金も忙しく、おまけに風邪気味でいかんともしがたい。メールと電話は欠かさずにやり取りしているが、どうもリアリティーがない。特にメールは内容がどんどんエスカレートしていく。元々文章力も英語力もなく、ただ映画のセリフや歌の歌詞を貼り付けているだけで、本当の意味などはあまりよくわかっていないのだ。所詮は恋愛なんて誤解と思い込みの産物であるから、かまうことはない。きっと先方もそう思っているはずだ。

燃えよケーン!5【謝罪】

2005-12-12 12:20:15 | フィリピン
お金がないのは首がないのと同じである。お金がないのは本国にいるフィリピン人と同じである。何もできないで家にいる。テレビを見る代わりにネットでゲームをしたり、音楽を聴いたり、ギターを弾いたりと首のない時間は淡々と時間が流れていく。午後になりお土産のお礼の電話をすると、昨日途中で別の客が来たことをしきりに謝っている。「君が呼んだわけではないでしょ」と言うと、「理解してくれてありがとう」なんて言っている。呼んだか呼ばないかなんて私にはわからないし、よくある事だ。あまり謝られるとしらけてしまう。物語ははまだ始まったばかりだ。

燃えよケーン!4【首の皮1枚】

2005-12-11 13:28:46 | フィリピン
財布を確認すると2万円少々しかない。ボーナスまで後5日。普通は迷って(迷わず)行かないのだろう。しかし私は違うことを迷っていた。この2万円で3000枚のコインを出せるかどうかだ。バカはどこまで行ってもバカである!しかしさんざん迷った挙句、スロットをやめて普通に同伴をした。今思えば明らかに間違った選択である。そこには何のポリシーもないし美学もない。数時間後私は千円札を1枚だけ残して店を後にした。お土産だと言って5枚のcdとドライマンゴとアンダーシャツ、お母さんが作ったと言うアドボンマニ、娘からのプレゼントだと言うアクセサリーを貰った。紙袋一杯のお土産は、後々高くつくであろうことは容易に想像できた。

燃えよケーン!3【金欠】

2005-12-10 16:11:40 | フィリピン
帰国したと言うので顔を出す。酔っ払ってから行ったもので記憶が定かでない。どうせ調子のいい事をならべてきたのだろうが、そんな小手先の技で何とかなるほどやわじゃない。翌朝9時に電話がなる。二日酔いで頭が痛い。どうやら昨晩、一緒に食事をしようという約束をしていたようだ。迂闊である。財布の中身とも相談をしなくてはならない事もあるがイマイチ乗り気になれないでいる。きっと何時間後には一緒にいるのだろうが、なんだろうこの面倒くささは?

燃えよケーン!2【地獄モード】

2005-12-09 11:24:28 | フィリピン
私はゆっくりと刀を抜いた。ここ3年間の修行の成果を試すときがきたのだ。去年の今頃少しばかり腕が上がったとうぬぼれて、所沢一の(もしかしたら関東でも指折り)使い手に挑み、結果、あっという間にやられた。ピラミッドの上で稲妻が光った様な気もしたが、本当にあっという間の出来事だった。さらにステージが変わると今度はその親戚と称する者が出てきて私を踏みつけていった。思えば長い地獄ステージだった。その後スイカを3つほど引き今回に到っている。このままバトルボーナスに入るのか、それともまた地獄に戻るのかはあと32ゲームまわしてみないとまだわからない。

燃えよケーン!1【好敵手】

2005-12-08 11:53:43 | フィリピン
まだ自叙伝を書くには早すぎるし、伝えるほどの歴史があるわけじゃない。まだまだ途中経過だ!それでもこうして書き始めているのは一体どうしたことだろう・・

11月中旬に最後のタレントのさよならを終え、いつものようにいい加減な約束を交わした。数日後にはそんな約束なんて忘れ、街をふらついていると「トシ!たまには●●にいってみないか?」と勝チャンに声をかけられた。思えば3年前もそうだった。あの時、黒船を見て以来、私(達)の人生は急ぎ足で動きだしたのだった。店の中で懐かしさに浸っていると、歌が聞こえてきた。上手な歌手だなと思ってステージに目を向けるとそこには小柄な歌手がいた。せつな、3年間の経験が同時に叫んだ「勝負したい!」「止めとけ!」・・30分後偶然彼女は私の席にまわってきた。「土方歳三、推参!」

甘く見てると・・

2005-12-07 16:00:09 | フィリピン
甘く見ていると溺れる。恋は急に潮の流れが速い場所があり、うかつにそこに立ち入るとあっという間に持っていかれ土佐衛門だ。予期せぬところで流れが速いから恋はいつも緊張感の連続だ。今回も足をもっていかれかけている。IPODが原因なのか?短期帰国とは言え、日本にいる時と同じくらい電話がかかってくる。あれあれずいぶん速い流れだ。アブナイのか・・・

物の本質

2005-12-06 11:38:01 | フィリピン
最もファンダメンタルなものは、すべての動物に共通する課題である「餌場」の問題だろう。客を取った取られた。店ともめたもめない。他の女と・・でもめる。すべてのもめ事は「俺の米びつ(金)に・・」に起因する。愛だ恋だはお腹が満たされなければ考えられないのだ。もし種の存続のために愛が存在するとしたら、まずは当の本人が生きることが先決であるのは当然だ。「衣食満ち足りて礼節を知る」まさにそのとおりなのだ。満ち足りなければ、騙す、奪う、これも自然の摂理だろう。

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