タガログな日々2

フィリピンパブから続く道を求めて放浪中・・
昨日はマニラ、今日は北京、明日は・・

マニラ一人旅8

2008-03-31 09:59:14 | フィリピン
おりしも街はホーリーウイークとやらで静まりかえっていた。
日本で言えば盆休みみたいなもので、2日ほどほとんどの店がお休みになる。
教会だけが大にぎわいで神様の「かっぱぎ=一人勝ち」ということだ。

合宿生活に飽きてきた私はその一人勝ちの教会に連れて行ってほしいと頼んだ。
しかも「マニラ大聖堂とかサンアウグスチン教会ではダメ。トンド(スラム)を見物してキアポ教会に行きたい!」

「あなたバカ?あそこは貧乏人ばかりでアブナイ所なんだよ」
「貧乏人が貧乏人言うな!とにかく行くんだ。私の前後左右に人をつけろ。魚鱗の陣で行くぞ」

彼女は少しうんざりして「わかったから財布とか時計とかは置いて行きなさいね。
Tシャツと短パン、とにかく貧乏そうなかっこでね。」
「カメラは持っていってもイイか?」
「仕方ないな・・でも保証はできないよ」

で、キアポへ出かける。彼女が私の右腕を組み従兄弟のドライバーが左側をガード。
後方はアテとその息子・・万全の体制で車を降りる。
が、意外と平和そう。
初体験だったこともあるが以前行ったセブのサントニーニョ教会のまわりの方が物騒な感じがした。

教会でグッズを買っていると、いきなり彼女が
「神様も大変だね。毎年死んだり復活したり・・」
「それ、違うだろう!ただその記念日ってだけだろう・・そしたらクリスマスには毎年神様が生まれてるってことになるぞ。」
「あははは、それじゃ私のファミリーより多くなっちゃうね!」


マニラ一人旅7

2008-03-30 11:01:43 | フィリピン
サマーキャンプのリーダーは偉い!
私のポケットにはお金がないにもかかわらず、朝から
「スターバックスのコーヒーを買って来い!」
「パイナップルが食べたい」と言いたい放題である。

彼女曰く「貴方みたいな日本人は初めてよ。みんなとわけ隔てなく付き合ってくれるから、みんな喜んでいるよ。」

どうやら被征服民のDNAとはそう簡単には消えないものらしい。
むしろそれはご飯を食べさせてくれる人への当然の敬意なのだろう。

フィリピン人はホスピタリティが高いと言われるが、対象は人ではなくお金かもしれない。
もしお金がなければ手のひらを返したように冷たく扱われることだろう。

ともあれ、今はお金を持っている(彼女に預けてある)から私は偉いし、みんなが慕ってくれるのであった。

マニラ一人旅6

2008-03-28 14:00:26 | フィリピン
「ぷしゅー」3本目のサンミゲルを開けた時彼女が「ゴメンネ」と言った。
彼女が確信犯であったことは金田一君でなくたってわかる。

・・・しかしビジターゲームは思い通りにならない・・・

「ぷしゅー」4本目のサンミゲルを開けた時彼女は自分の人生を語りはじめ、そして泣いていた。
貧しい国に生を受けたことは彼女の責任ではないし、幸せをつかみたいと願うことは当然のことだ。

問題は彼女がつかの間「幸せをつかんだ」と思いこんでしまったことであろう。

幸せなんて両手にすくった水のようなもの。
なくならないように大事にしていても、いつのまにか消えてしまうものなのだよ。

マニラ一人旅5

2008-03-27 10:00:11 | フィリピン
初日はみんなでレストランに行ったが、翌日からの食事は家のモノがホテルに持ち込むようになった。
シニガン、アドボ、ティラピア、大量のご飯・・

私は日本にいる時の朝食はコーヒーだけですましているから、
多量に運び込まれた食材とそれに群がる人々を呆然と眺めるだけである。

彼らの食べる様は日本人の目から見ると行儀が悪く見える。
彼らにとっては食事は食べられればオンの字であって、それは決して文化ではないからである。
だから「食べたくない」なんてことは絶対にあり得ないのである。
子供の一人がご飯を食べない私の顔を心配そうにのぞき込んでいた。

昼にはKFCのチキンが運び込まれてきた。
朝方多量に持ち込まれたご飯(硬い)にチキン(硬い)をほぐして食べている。
チキンライス??
「ムリだから・・・」

マニラ一人旅4

2008-03-26 11:12:52 | フィリピン
彼女には日本人との間に4才になる男の子がいる。(もちろん私の子供ではない!)
彼は当然日本語しか話せないが、それ以外の人は日本語が話せない。
彼女にしても日本に永く住んでいるワリには日本語が下手である。
この環境は、ただでさえわがままな幼稚園児にはイタすぎる・・・
何もわかってもらえないから癇癪を起こしまくって泣いている。

もちろん私は他人の子供のことに手を貸すような男ではない。
「アッシには関わりのないことでござんす・・・」で泣こうがわめこうが放置である。

しかしこの子・・どうしたって不幸である。
今後日本で育っても競争社会に勝ち抜けるとは思えず、犯罪者にならなければオンの字といったところだろう。
だからってこれからフィリピンで育ってもねぇ・・

子供が寝るのを待って若者たちを誘ってディスコへ出かけた。
お金は全て彼女に預けてしまったから1000ペソだけもらった。正確には返してもらった・・
5人でサンミゲルを2本づつ飲んだが、それですべて払えたとは思えない。
しかし、それしか持っていなかったから仕方がないことだ。
足りない分はきっと誰かが払ったのだろう。なんとかなる!

マニラ一人旅3

2008-03-25 10:04:41 | フィリピン
空港から車で約1時間、ダナラホテル
http://www.danarra.com/
にチェックインしてから異変は起こった。

次から次へと人が増殖していくのだ。
姉妹?兄弟?息子?娘?親戚?従姉妹?甥?姪?・・・・ワカンネェ!
10人を超えた時に私の身分ははるばるやって来た恋人ではなく、
単なるサマーキャンプのボランティア兼スポンサーへと変わっていた。

こういう時は開き直るしかないし、その方が今後楽しく過ごせるというものだ!
セブやマニラでの経験を無にしてはいけないし、「話が違う!」なんて怒るのは野暮天のすることだ!

私は彼女を会計係に任命し、先ず有り金を残らず(10万円)渡した。
そしてホテルにもかかわらず、明らかに生活に不足しているモノ
(タオル、シャンプー、カミソリ、歯磨き、水、ビール、食料、etc)
を買いに行かせた。
こうして合宿生活が始まった・・・

マニラ一人旅2

2008-03-24 10:21:05 | フィリピン
ターミナルワンは古い空港だ。
急にトイレに行きたくなった私はドアを開けると横の壁にシャワーがついていることに気づいた。
それは巨大なウォシュレットが便器の中には格納できなくて、単に壁から出ているという意味であった。
この巨大ウォシュレット、トリガーを引くと水圧が異常に高くてちょうど洗車場にあるスプレーガンのようである。
「ぷしゅー!!!」
私のお尻がこの水圧に耐えられるか考えているうちにすでに便意はなくなっていた。
免税店で頼まれたたばこを買い「どこに行けばよい」のか電話で尋ねた。
二人ともdocomoの同じ機種で国際ローミングしているから便利かつ安心である。
でもよくよく考えてみると、数メートル先の相手と日本経由で話しているわけだからマヌケな話ではあるが・・・

「ハニー!」と手をふる君の顔を見た時には
「これで今日泊まる所を自分で探さないですむ・・」とは思ったけど
「自分で探した方がマシ」と後に思うことになる!

マニラ一人旅1

2008-03-23 10:59:49 | フィリピン
早朝から成田空港のカウンターは長蛇の列だった。
睡眠不足でボーっとしたままいつ果てるとも知らない列の中にいるとJALのおねーさんから声をかけられた。
「恐れ入りますが、PALがオーバーブッキングでしてJALに代えていただけないでしょうか?」
「並ばないでいいのならいいですよ?」

実は二つ問題があったのだが、その時は気付かずいつものように目先の甘い水につられてしまった。

1つは到着ターミナルが変わること。
もう1つはせっかく用意したPALのマイレージが役に立たないこと。

「まあいいや!なんとかなるだろう・・」
JALのほうが機材の関係か少し狭く感じたが、席につくとすぐに眠ってしまった・・・
隣の席は空いたままだったし、あちこちに空席もあった。

前日チェック

2008-03-18 08:59:33 | フィリピン
フィリピンの彼女に電話したが、つながらない・・
「だれかみたいに田舎にでも行っているのか?」
ローミングで呼び出し音が変わっているから、海外にいることは間違いなさそうだが。

しばらくしてメール?!
「電話は高いからメールにしてね。ハニー」
・・案外しっかり者だ!・・狂ったように電話したヤツとはちょっと違う・・

さて、友人から「パチンコを出した」という連絡があったのでタカリにいく。
ついでにワンセット地元のPPへ繰り出していつものように魔除けのシーサーを横に置く。
(指名を代えたババエに「彼は私のこと見てるよ」とか言われる現状を見るとシーサーを
置いたくらいじゃダメか)
すると、このシーサー「アナタの家はインターネットできるか?」といきなり言い出す。
私が「当然だ。私の仕事がなんだと思っているんだ?」と答えると、
ズーズーしくも「休みの日にインターネットしに行っていいか」なんてこきやがる。
シーサーは家の外にあるモノだろう!
家の中に入ってきてはいけないだろう!

「アジアに生きる子どもたち お母さんに会いたい~フィリピン・ムスリムの兄と妹~」

2008-03-17 09:27:32 | フィリピン
NHKドキュメンタリー「アジアに生きる子どもたち お母さんに会いたい~フィリピン・ムスリムの兄と妹~」の再放送を見た。

そこでは私とは接点のないフィリピンの姿が描かれていた。
もちろんNHKの番組だからそこに登場する兄妹はけなげで善人であった。
ムスリムだという理由で差別をされていた。

やらせとは言わないが、彼らは都会の市場で買い物袋を売っていたのだが
そもそもいったい何枚売ったらそこまでの船代になるというのだ?

最後に義援金が集まって「子供たちは親元に帰り今は学校に行っている」というテロップも流れたが、
根本的な問題が解決されていないから義援金が尽きるまでの話である。
それはそれで「罪な話」である。

明後日、また私は彼の地に旅立つがそこは農村でもなければムスリムでもない。
ましてやお母さんに会いに行くわけでもない。

リングにかけろ

2008-03-16 11:52:45 | フィリピン
「フィリピンでがんばってね!ハニー」とのメールを残して彼女は一足先に旅立った。

私と言えば暇な人が誰もいないようなので、カーナビを修理し洗車をしガソリンを満タンにした。
夜になって「リングにかけろ」で2万円が溶けたとき、急に我にかえりすごすごと家に退散して
CDをipodに落としたり雑用をこなして早めに床についたのだった。

「一体何をがんばればいいんだろう?まさかリングにかけろじゃないよな!」

ホワイトデー

2008-03-15 17:28:46 | フィリピン
久しぶりに4時間も店に居座った。フルーツつきで3万2千円の出費であったがまあいいだろう。
よく聞いたらマニラでの宿泊先はホテルではなくキッチン付きのウイークリーマンションのようなところらしい。
よく言えばコンドミだがそんなわけはないだろう。
テレビ局の隣だというからそんな田舎でもなさそうだしなんとかなりそうだ。
もちろん彼女が来ればの話だが・・

遅く帰ったのだが、9時前には目覚めてしまったのでパチンコに行った。
珍しくエヴァが7000円でかかってなんやかんやで11連荘した。昨日使ったお金が返ってきた。
「問題ない!」

ランキング

2008-03-14 15:31:11 | フィリピン
人は生まれながらにして平等なはずだが、仮にAからEまでのランキングを男女に振ったとしよう。
すると、男は一般的にA男はB女以下をB男はC女以下を求めるらしい。
しかし、女はA女からE女まですべてがA男を求めるらしい。
なるほど面白い意見である。
ただ、たまに自分をA女だと思いこんでいるD女もしくはE女がいるからイタイ!

さて今日はホワイトデーだ。早くも昼には「maghihintay!」とメールが届いている。

奇跡の価値は

2008-03-13 08:58:40 | フィリピン
今までフィリピーナに貸したお金が戻ってきたためしはなかった。
(もっとも12月のマックの時は「後は払うだけ」とだけ言われ「貸して」とは言ってないからたから、返ってこないのは仕方がない。)
だけどそれ以外の「貸して」に関しては必ず返さなければならず、もし返さなければ人間関係で清算されても仕方がないと思う。
同様に「ちょうだい」と言われた時に、出さなかったり出したくなかったりすることも人間関係が清算される理由に十分なりうる。
今回も「チケット代が足りないから給料を前借りする」と聞き私は「立て替えてあげるよ」とお金を出した。
「給料もらったら返す」と言われたが「返ってこないもの」と思っていた。

それが「ありがとう」ってお金が返って来たのだ。まさに奇跡である。
「フィリピンでのホテル代にしよう」と神様に感謝していたら、
「ハニー、ホテルはスイートを予約しておいたわ!」だって・・
奇跡の価値はいくらになるのだろう・・・・

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