「料理を作ったから取りに来て」と暮れも押し詰まった夜に電話をもらった。夜遅くにJ40の家の近くにいくと相変わらず時間に来ない。5分待ったら帰ろうと思った矢先、まるで年老いた犬のようによろよろと走りよってきた。一瞬なんだか哀しい気持ちになった。しかし、よく考えてみたら、自分も傍から見たら同じかそれ以下である。そうだ、同情なんかしている場合ではない!同情は何も生まない!!これを最後の言葉に2006年を締めくくろう。
たぶんもう会わないだろう・・北京のことも夢のまた夢である。だからこそクリスマスプレゼントをはるばる北京へ送ったのだ。ずいぶん無駄なことをしたとも思うが、これも一つのけじめだと思えば仕方ないことだ。今、抱えているフィリピンのこともさっさと片付けて新しい気持ちで新年を迎えたいものだ。
「教会から帰ったら電話する」というJ40からの電話をシカトして、私は麻雀で負けた損失補填をすべく、地域一番店と自称するスロット屋の階段を下りた。3時間後、見事に損失補填を成し遂げた私はスキップで階段を上った。
携帯の留守番に確認すると「10件の新着メッセージが・・」というアナウンスが流れてきた。また暗い気持ちに戻された私はそんなメッセージを聞く気もしないので、すぐに電話をした。
すると「今日休む・・」
「アノ?(タガログ語)」
「気持ち悪い・・」最後まで聞かないうちに
「そう、それは心配だ。今日はよく寝なさい。お大事に!」と電話を切った。
今日は24日だ。「24歳以下でなくればいかん!いくらなんでも40はないだろう、40は」ということで23歳のEちゃんとイブを過ごすことにする。調子に乗って久しぶりに「パパカバ」も歌っちまった!若いということは素晴らしいことだ。当然、練馬のCさんも30を超えているので無視した。
携帯の留守番に確認すると「10件の新着メッセージが・・」というアナウンスが流れてきた。また暗い気持ちに戻された私はそんなメッセージを聞く気もしないので、すぐに電話をした。
すると「今日休む・・」
「アノ?(タガログ語)」
「気持ち悪い・・」最後まで聞かないうちに
「そう、それは心配だ。今日はよく寝なさい。お大事に!」と電話を切った。
今日は24日だ。「24歳以下でなくればいかん!いくらなんでも40はないだろう、40は」ということで23歳のEちゃんとイブを過ごすことにする。調子に乗って久しぶりに「パパカバ」も歌っちまった!若いということは素晴らしいことだ。当然、練馬のCさんも30を超えているので無視した。
地元に帰ると友人が電話で「○○に新しい娘が5人入ったらしいから、今から行こう!」とくにすることもない私は(昨日「葵」は大阪夏の陣が終わり一段落着いたし、「燃えよ剣」も山南さんが切腹した)「わかった!では行ってみよう」と二つ返事で出かける。さすがに忘年会シーズンたけなわの店は大変混雑していた。おまけに団体の酔っ払い客だからうるさくてどうしようもない。さらにそのネタがガセであることがすぐにわかりそそくさとお帰りする。ネタの出元が△△であることを聞き、真に受けた自分が悪いことを悟る。今日は会社の忘年会だ。
やはりフィリピンパブは楽しいね!帰京してから、3日連続で違う店に行き、飲み、歌いそして踊った。たぶん自分のタガログ語力と中国語力とでは、歌が歌える分くらいタガログ語力が上なのだが、早い話目くそ鼻くその世界である。さすがに英語力はもう少しはあるのだけれどもそれもたいしたことはない。しかぁし!フィリピン人は中国人と比べたら漢字のなじみがない分日本語力は負けるとしても、英語力で圧倒的に優位に立っている。我々日本人とコミュニケーションをとる場合この差は実に大きいのである。タイ人やロシア人が私の中でさらに遠いのはその点が大きい。ただし別の意味でホームゲームの中国パブを試してみる価値は十分にある。
そーっとJ40に別れ話を切り出した。といっても将来に向けて布石を打った程度だが。「中国に女が出来た!」と言ってしまえば、話は早いのだろうが、瞬間的に逆上されたらさされたり、下手をしたら撃たれかねないし、元来、私はもめ事が大嫌いな平和主義者だから自然消滅が最も望ましい。たとえ時間がかかったとしても、徐々に温度を下げていき相手のプライドを傷つけないようにそっと消え去るのが正しい方法だと信じている。それは相手に勝ちを譲ることになり、多少の謗りを受けることにはなるが、精神的には勝利しているし(なんだか阿Qみたいな気も、、、)謗りを受けることで金銭的、物質的な負担を免れることができる。とにかく布石は打たれた!
久しぶりに自分の家に帰った。もちろんJ40には知らせてないし、シャッターも閉めたままだ。借金取りに追われる多重債務者のようだが、たしかに似ているといえば似ている。出来ない約束と返せない借金、厳しい取立て、などなど、、、おまけに今日はボーナスで100万近いお金が一時的にせよ存在している。これは、非常に危険な状態である。だからといって、久しぶりのホームの戦いで敵に後ろを見せるわけにはいかない。ここ2ヶ月厳しいアウェーを戦ってきた私だ。じっくりと腰を据え、向かってくる敵に適切に対処するのみだ!
帰国を前にして連日ご出勤だ!もえもえな毎日である。あらん限りの中国語を駆使し愛をささやくのだ。早い話が言い放題、無責任なことこの上ないのだが非常に楽しい。「我想你」とささやけば「我也想你」とかえってくる。・・「マハルキタ」「マハルパリンキタ」も悪くないけどね・・「わたしかなしいです・・」もちろん「稼ぎが減ることが悲しい」もしくは、「鴨がいなくなることが悲しい」のどちらかなのだろうが、そんなことはお互いさまだからかまわない。「さようなら。ジーフェイちゃん僕はもう日本に帰ります。本当は当分来ないし、来たときは違うお店に行きます!」
中国の広大さに励まされた私は、何もなかったかのようにジーフェイちゃんと再会をはたした。2週間ぶりで会う彼女はやっぱりカワイイそ!あっという間に私の鼻の下は膝まで伸びた。さらに「今日は仕事が忙しくて家で休んでいた。貴方じゃなければ断ったよ。」なんて言うものだから、、もうデレデレである。ついつい財布の紐も緩んでしまうけどカワイイから仕方ない。あと1週間でいくら遣ってしまうのかとても不安である。つくづく郊外の離れたホテルにいてよかったと思う。国貿や王府井のショッピングセンターを併せ持つ高級ホテルにでも泊まっていたらと思うとゾッとする。
北京の今日はうす曇りだ。弱い太陽の光が地上に注いでいてなんだか幻想的だ。神が汚れたものを洗い清めているようだ。あと1週間で今回の出張も終わり日本に帰る。帰ってからのことを考えると少し気が重いが、面倒くさいから今日は考えるのもやめにしよう。もしかしたらこの1週間の内に彼女が天に召される可能性もなくはないからね。そんなことより今晩は出かけよう。とにかく今日を楽しむことを考えよう。・・こっちもいつ天に召されるとも限らないのだから・・
面倒くさいから無視をしていたら、いきなり「そこに誰かいるのか?」と、どうしてこうも短絡的なのだろう?「仕事が忙しい!仕事の邪魔をするな!」と少しきつめのメッセージを書くと「ごめんなさい。邪魔しません」と亀のように首をすくめる。フィリピーナは仕事には弱いのだ。(仕事=お金=もしかしたら私に・・)ということだからね。
そう言えばこちらに戻ってから一度もJ40に電話をしていなかった。一度メールに返事をしただけだった。いまさら電話してもグダグダ言われそうだと思うと、より一層電話をする気がなくなる。とどのつまりは「アキテイル」もしくは「ドウデモイイ」のだ。帰った時、そこにいても構わないが、いなくても構わない。それでもあと10日ほどで私は日本に帰る。
今日は休みなので東京から短期で来た同僚と北京観光をした。天安門、故宮、鼓楼、鐘楼とお決まりのコースを回り、最後は花家拾園というお気に入りのレストランで食事をした。何度見ても素晴らしいものは素晴らしいし、何度食べても美味いものは美味い。鼓楼、鐘楼とそれぞれ75段、69段の階段(かなり急階段)をゼーゼーしながら登り北京の街を見下ろすと、冬の晴れた空に灰色の街が見える。私は意外にこの街が気に入っている。できない約束をしたおかげで会いにくくなった小姐が住んでいる所もここからそう遠くないはずだが、この街は「そんなことは気にすることもない小さいことだよ。没問題!」と言っているような気がした。
小姐とマンツーマンで過ごすがどうにも間がもたなかった。私の会話力では「いくつ?」「どこの出身?」「好きな食べ物は何?」「きれいだね」くらいでいっぱいいっぱいだから、どんなにがんばったってほんの10分で会話が終了してしまう。フィリピン人は英語ができるから1時間くらいは話していられるし、ノリもいいからサルのまねをしたり像のまねをしたりしながら遊んでられる。次はとにかく明るい娘を指名しようと思う。ずらっと並んだ中でサルのまねをしてもらって一番上手な娘がいい。話せなくたって楽しめる方法はあるはずだ!