出発の歌

不思議なもので、日本であまりに便利な快適な生活をしていると、逆にほんの少しのことが我慢できなくなる。これが外国だといくらでも我慢できるのだ。言葉が不自由であることも大きな理由だが、中国の広い大地に暮らしていると些細なことは本当にどうでもよくなる。またセブの美しい海を眺めてもやっぱりどうでもよくなる。明らかに不便で快適でない生活の方が、何故か刺激的で満足感がある。そこには様々な発見があり、工夫があり、彩りがある。
・・乾いた空を見上げているのは誰だ？
お前の目に焼き付いたものは化石の街
愛のかたちが壊れた時に残されたものは出発の歌
さあ今銀河の向こうに飛んで行け・・

幸運が長続きしない理由

きっと、不幸や不運の種は幸運な道には落ちていないものなのだろう。だから、幸運の道を歩いている人は、つまずくこともないしころぶこともない。誰よりも速く、そして安全に歩いていけるのだ。
ところが、不幸な道は道自体が不運という砂利みたいなものでできているから、歩きにくいし、つまずきやすい。そして、お情け程度に幸運が落ちていたりもする。実は、幸運の道も不幸の道も長さは変わらないのではないかと思う。
歩きやすい道はすぐに歩けてしまうが、歩きにくい道はなかなか歩くことができないだけなのではないかと思う。私の不幸の道はもう終わるのだろうか？今度、幸運の道を歩くときはゆっくりと歩きたいものだ！

理不尽でいい

我慢をして生きていても仕方ないから、言いたいことを言って生きる。好きなパートナーと、好きなものを食べ、飲み、歌い、踊りながら生きていきたいから、フィリピンあたりで暮らすのがいいだろう。決して長生きしようとは思わない。どんなに聖人ぶったって、どんなに善行を施したって死ぬときは死ぬのだから。
「電話の電源をいれよう！」
折しも最愛の息子は今、受験のまっただ中だ。君には輝ける未来が待っているはずだから、どうかバカな親父のことは忘れて幸運をつかんでほしい。

平等は盛り上がらない

久しぶりのサヨナラは盛り上がりに欠けた。はっきりしている事は彼女にとっては全員が単なる客であって、皆がどんぐりの背比べであったからだろう。彼女にとって、特に着つきたい席もないから、ある意味では平等であったがために盛り上がらなかったのだろう。
もし、あの状況においても勘違いしているバカな客がいたとしたら、それはイタすぎる！
そんな奴が間違ってフィリピンにでも行こうものなら、かなりの確率で大金を剥ぎ取られるか（ ７０％）すっぽかされることになるだろう。（３０％）

急ぎ働き

今晩は久しぶりにパーティーだ。正直な話、行こうか行くまいか迷っている。行く理由は彼女目当てで来ている人々の人間観察、行かない理由はただお金が無駄。そんなところか。
そう言えば彼女もまた、ここのところ「急ぎ働き」をしているようであった。あちこちでヘネシーやワインの花が咲いていたのを見かけた。
最近はかつてのように、どっかりと腰を据えた本格のおつとめはとんと拝見しない。その類のおつとめをしてきた御仁が風船のごとく膨らんでいる姿は練馬でお見かけしたが・・・

８人の客

友人が指名している娘はVDになんと８人の客を呼んだのだそうだ。
なかなかいい腕をしているものだ。
同時に、かつて数々の伝説と逸話を残したまま忽然と我々の前から姿を消した錯乱坊の異名をとる御仁が
「５人以上の客を一度にコントロールすることは困難である」
と漏らしていたことをふと思い出した。
「・・・あ奴はなりふり構わない急ぎ働きを仕掛ける気でいる！」
これは私の勘働きだがおそらく間違いはない。
それもかなり早い時期に友人のような奉公人風情までが、皆殺しの憂き目に遭うことになるだろう。
誰が旦那なのかはわからないが、いずれにせよ、恐ろしい話である。
そんなことも知って知らずか友人は昨夜も出かけていったようだ。
おつとめの日は一体いつなんだ

人の不幸

私達がよく行くppに帰国を間近に控えたババエがいる。ひょんなことから現在指名を入れてるが、残念ながら私は一人で通うこともなければ、デートをすることもなかった。
ふと気づくと、私達が行くと必ずそのババエを指名している人がいる。聞けばここのところは毎日のご出勤だそうだ。実にご苦労なことである。
だけど、どこをどう見ても、できあがったカップルには見えない。否、むしろ嫌っているようにさえ見えるのは何故だ？
きっと約束はすべて反故にされ、もし追いかけてマニラに行ったら、確実にマニラの空港で一人佇むはめになるだろう。
あと数日「知らないのは本人だけ」という痛い状態を見なければならないのか。
それは、年老いたピエロの芸を見るように哀しい。

ユーアーライアー！

そろそろほとぼりも冷めた頃かとメールをチェックすると「ユーアーライアー！」とタイトルされたメールが・・・最後まで読むと頭が「ファイアー！」しそうなので、ダウンロードはしなかった。
昨日は、知り合いのお通夜の帰りに、捨てカンが出ていた東○○の店に遠征した。
階段を上がると推定５０くらいのピーナが一人二人三人、どう見ても三人併せて１５０は超えているのに、合わせて１３０だと言い張る。
「痛い！」その上「その服はないだろう！」という衣装だ。
目のやり場に困り、我々の目線は空間を彷徨う。あまりに痛すぎるので、一時間でお勘定すると二人で８０００円とのこと。
私を誘った友人がすまなそうに「ここは僕が払うよ！」と言うから、
私は「辛いことは分かち合おうよ！」と彼に言った。
二人ともまだ目線が定まらないままの会話であった。

去年の今頃

去年の今頃はJ41（当時はJ40）が私の前の住処に進出を始めていた頃だった。娘がどうとか、そろそろ鬱陶しい演出が始まって腹が立ち始めていた頃だ。・・・思えば確定演出まで長かったなあ・・・ガセ演出もずいぶんあったし・・
一昨年は泥棒に入られてがっかりしていた頃である。最近ヤフオクでそのとき盗まれたcdと同じものが絶版になって10000円近くで取引されていた。レアなものもずいぶんあったはずだから、思い出すと本当に腹が立つ。
ここ３年間、２月はいつも腹を立てているということだ。
そして貧乏をしていることも同様である。

歩き方

私はイノシシ年のせいか、かまわずに猪突猛進で生きてきた。
途中で休むこともしなければ、立ち止まることもしなかった。
面倒くさいことや、うっとうしいことには目を向けず、何事においても常に先を急いできた。
だから、いつでも最後はつけが回ってグズグズだ。ニッチもサッチもいかなくなり、おっぽり出して逃げ出すことがほとんどであった気がする。
女性関係では特にそれが顕著だ。 日々の些細なことを「いいわ、いいわ」で見ないふりをする。
そしてだんだんと我慢ができなくなって、最後は一つも好いことがなくなるのだ。
周りはどうやらもう少し丁寧な生き方をしているようだ。 いい年なのだからいいかげん人生の歩き方を変えた方がいい。そんなことはわかっている！

食虫植物

よく考えてみると、一人でPPに遊びに出かけなくなってからずいぶん長い時が経っていることに気付いた。J20が最後だから、半年以上という今までになく長い時間が過ぎている。半分は中国に出かけていたから仕方ないとしても、残りはJ41に義理立てしたというよりは、他に好みの娘がいなかったと言うのが正解であろう。
友人たちはそれぞれに人生を楽しんでいる。楽しみ方は人それぞれだが、もし、沢山のライバルを蹴散らしてお気にいりをゲットし、よしんば結婚したとしても、そんなものは勝者でもなければ賢者でもない。むしろ愚か者のすることである。男はパロパロしているのが正しくて、自分からすすんで食虫植物の餌食になる蝶などいないのだから！

反省

友人が私に忠告した。
「それで終わったと思ったらまだ甘い。時間がたてば何事もなかったかのように戻ってくる。ゾンビのようなものだ。そんなことは経験済みだろう！」
「うっ・・・」的を射た忠告に私は声がつまった。
「否定できない！」少し気を緩めていた私はめずらしく反省した。いい加減、電話を普通に戻そうかとも思ったが、うっかりしないように電池を抜いた。
そういうことだから、もうしばらくの間、私と連絡をとりたい人は電報か伝書鳩にでもしていただきたい。
さて、昨日は地元の先輩と麻雀をしたのだが、先週ツキを使い果たした私は惨敗した。
「●●、声を出していけよ～！」とエールを送られたがすっかり無口な人間になっていた。今日はこれから黙々とスロットでも打とう！
・・全く反省していないか・・

気分が悪い！

友人から「メールを送ったから見ろ」という催促があった。止むを得ず、およそ1週間ぶりに携帯の電源を入れチェックすると、一見して読みたくなさそうなメールが5,6通ある。
「どういう意味だ！」「けち野郎」「ひとでなし」・・悪口雑言のオンパレードである。全くこんな日本語だけは本当によく知ってやがる。
終わりから二つ目のメールに「さよなら」とあったから、このまま無視し続ければダイボージだろう。そのうち、こちらもまた中国に出張してしまうしね。最後のメールはspum＝いやがらせだとおもうが、バレンタインメールで「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」「チョコ」と言う文字が無数に並んでいた。
ちらっと見ただけで思い切り気分が悪くなった。

バレンタイン

仕事を定時に切り上げた私はそそくさと地元に戻った。夕食をすませると少し時間があったので、いつものスロット屋の階段を下りた。
折りしも土砂降りの雨である。
「ふつう冬って、こういう雨の降り方しないよなぁ・・」
と、呟いた友人のほほを1時間後に濡らしていたのは、その季節外れの雨だったかどうかは定かでない。
地下のスロット屋には川に流されたごみが何かに引っかかったように別の友人の顔があった。
「これから○○ちゃんのところに行ってくる」
最近、元気な彼には、
「不二家の賞味期限切れのチョコが似合っているな」
と、ふと思いたちおかしくなったが口には出さないでおいた。
さて、人のことはさておき、かく言う私にはさしあたり行くところがない。それでもふらふらと一番近所の店に入り、なんだか気が乗らないままに時間を過ごた。
そんなふうに私のバレンタインデーも過ぎていった。
日付が変わったころ電話がしつこくなっていたが、布団をかぶり耳を塞いで眠った。

あら不思議

お財布を覗くと、あら不思議！スロットを出す前と同じに戻っている。
・・・おかしい？あの暖めるしかできない韓国製の電子レンジが16万もしたか？？まあ、よく遊んだということでなっとくするしかない！問題ない。
元々、お金がなくてケチケチ暮らしているほうが自分に合っているし、そんな生活には知恵と工夫が必要で、結果として意外な発見があったり、些細なことで嬉しかったりするものだ。
私はそんな生活が好きだ。
だからこそ、南の島の生活に憧れたりしているのに、それを肝心の南の人が踏みつけて行きやがったのが気にくわん！