燃えよケーン！96【老いの哀しさ】

「3日連続なんですけど！」（私はベッドの中で舌打ちをした）
昨日も書いたがこの時間帯は彼女の顔を見るとただ哀しいだけなので私は眼を開けない。部屋に入ってくると、とりあえず洗濯物をたたみだしているようだ。少し安心してウトウトまどろんでいたら洗濯物をたたみ終わると同時にベッドに飛び込んできた。故意か偶然かみぞおちあたりにエルボーが入る。「ウゲッ！」私は思わず眼を開けてしまう。と、また3日続けて同じ顔が・・（当たり前だが・・）かくいう私も最近いろいろな場面で老いを感じる。だから余計に哀しい。

燃えよケーン！95【ふぅ～】

「まだ5時前だよ。一体どうなっているんだ？」（？？？？）
「昨夜、店に行こう思って化粧していたら家でグズグズ言われた。頭にきて化粧を落として友達のところに行った。それで友達は車を持っているから送ってきてもらった」
・・朝帰りのスッピンの顔って（しかも年増）つらいなぁ・・・

燃えよケーン！94【2日間・2時間】

2日間が我慢の限界なのだろう。6時前に鍵を回す音が聞こえる。そんな予感がしたので早く寝ておいて正解だった。「ただいま」と言われても、仕事帰りの人とこれから仕事の人とではテンションが全く違うのでうまくかみ合わない。そもそも仕事といっても堅気の商売と水商売だし。それはそうと、2日会わないと我慢できなくなることと、自分の亭主と2時間一緒にいると我慢できなくなることがセットになっているとは知らなかった。

燃えよケーン！93【無理】

連休が終わり普段の生活が戻ってくる。私はありふれたサラリーマンだから満員電車で通勤をし、およそ12時間後またそこそこ混んだ電車で帰宅する。彼女はというと私が目を覚ます頃に帰宅し、出かける時間は私とどこか途中の駅ですれ違っているような感じだ。つまり私が仕事帰りに店によるか、彼女が仕事帰りに私の家に寄るかしか平日は会う機会がないのだ。この正反対の時間帯を生きている二人が同じ時間を過ごすことはいかに無理を強いられるかは想像に難しくない。それなのに何故人は無理をするのだろう？

燃えよケーン！92【現実感】

彼女とは不倫を楽しんでいるだけで、決して本気になってはいけないし、本気にならしてもいけない。何故なら現実はそんなに楽しくないからだ。恋愛は想像力の産物だから楽しいことばかりだが現実はそうはいかない。今までに何度も苦い経験をしているから、間違っても「今回こそ、うまくいくかも・・」なんて楽観的に考えることはできない。特に素の彼女を見ていると、到底、自分の伴侶にしたいとは思えない。確かにフィリピーナは恋愛の達人であるかもしれないが、それだけのような気がする。つまり、これ以上自分を向上させる必要のない人か、向上を望まない人が伴侶としてはふさわしい気がする。要するに金持ち・ジジイ・バカである。

燃えよケーン！91【サプライズ】

「今日はお店を休んだから後で行く」「いいよ。明日は休みみたいなものだから」
と電話で話したのが9時ごろであった。それから10分後にガシャガシャと鍵を回す音がするではないか。「おどろいた？」「はい！」（多分その意味はずいぶん違うけど）「咳がとれないから寝る前に胸と背中にビックスを塗って」「咳がある？寝る前？ビックス？」（＝仕事に行かずにビックスを塗りたくってここで寝るということですか？）おかげでこっちまでスースーしてねむれなかった。

燃えよケーン！90【誕生日】

去年の今頃を振り返るとギャンブルが絶好調で、バカみたいにＰＰに毎日のように通っていた。今年はギャンブルは絶不調で、毎日のように自宅に通われている。外に出ていない分今年の方が楽かというとそうではない。自宅に何時となく乱入されるほうが体力的にはるかにきつい。おまけに去年のほうが楽しかった気がする。突き詰めて考えると、愛やセックスよりもお金のほうが好きであるということになる。お金で愛やセックスは買うことができるが愛やセックスをお金に代えるということ（ヒモとか売春とか・・）はできない。