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2015 12/1の拝観報告9 最終(顔見世興行 後半)
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写真は、菱岩のお弁当(4,500円の方)
18:10から30分の休憩。
ここでみなさん夕食。
先の幕間で頂いた、菱岩のお弁当(4,500円)を頂きます。
菱岩さん結構たくさん注文を受けておられたようです。
こちらのお弁当は、個人的に和食のお弁当では最強だと思っています。
味のバランスがとてもいいです。
角がないというか、スッと口に入ってきます。
18:40
3つ目は土屋主税(つちやちから)です。
赤穂浪士のお話。
最初の舞台は、俳諧師の其角(中村左團次さん)邸。
雪の降る日、土屋主税(鴈治郎さん)から雪の会をするから来るようにとのお使いが。
その直後に赤穂浪士で弟子の大高源吾(仁左衛門さん)が、他国に仕官するからと別れを言いに来る。
敵を討たずに仕官するとの言葉に戸惑う其角。
そこに別の弟子で、細川家家臣の落合其月(中村亀鶴)が来て、その件を聞き源吾を罵倒する。
帰り、餞別に其角が「年の瀬や水の流れも人の身も」の句を送る。
源吾は「あした待たるるその宝船」と返句して立ち去る。
舞台が180度回転して、土屋主税邸(隣家は吉良邸)。
こちらには赤穂浪士 勝田の妹のお園(片岡孝太郎さん 仁左衛門さんの息子)が其角の口添えで奉公していた。
其角は到着するなり、赤穂浪士は見損なったから暇を出してくれと言い出す。
子細を聞いた土屋主税は、最後の返句を聞いてハタと手を打ち、真意を悟る。
そしてその直後に隣家が騒がしくなり、討ち入りが始まる。
討ち入りが終わった際に、騒がせた詫びの使者として大高源吾が登場。
死ぬほど謝る其角と落合其月というお話。
やや喜劇風になっていますが、題材が忠臣蔵。
僕はどんな動物もの、恋愛もの、家族ものを見ても「ああそう」としか思わない人ですが、こと忠臣蔵に関しては、ボロボロ泣いちゃいます(笑)。
特に隠れていた吉良を見つけた合図の笛が「ピーッ」と鳴って、みんなが喜んで集まるシーン。
今回も喜劇風ながら涙がポロリ。
初めから子細をご存知のあんとんさん、爆笑(笑)。
いやいやそんなことより、仁左衛門さん カッコよすぎです。
19:10から最後の休憩20分。
19:30
最後は勧進帳です。
源義経一行が奥州へ逃げる途中の関所でのお話。
逃亡のために山伏に扮した義経(中村壱太郎さん)、弁慶(市川海老蔵さん)らの一行。
関守の富樫左衛門(片岡愛之助さん)は義経一行と疑い、詮議する。
弁慶が東大寺再建のための勧進を諸国で行っていると行ったため、勧進帳を読むように命じる。
弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように朗々と読み上げる。
最後は義経にも疑いが掛かったため、弁慶は義経を金剛杖で叩きその疑いを晴らす。
その主従の絆に心打たれた富樫は、敢えて見逃し関所を通す。
非礼を詫びる富樫が酒宴を設ける。
そこで弁慶は大酒を飲み、舞を披露する。
舞いながら義経らを逃がした弁慶は、笈を背負って富樫に目礼する。
最後は飛び六方で、主君の後を急ぎ追いかける。
酒宴の場面で海老蔵さんと愛之助さんの舞の共演がありますが、8割は弁慶の海老蔵さんのオンステージ(笑)。
ストーリー展開よりも海老蔵さんの舞がメインですね。
海老蔵さんもスゴイですが、父上である先代の団十郎さんや仁左衛門さんまでの存在感、迫力にはまだ及ばないか・・・。
今後に期待です。
21:10頃に終わりました。
前回の2012年は少し長いかなと思いましたが、今回はアッという間でした。
来年も行きたいですね。
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野口家住宅
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写真は、外観
野口家住宅は、四条堀川辺りにある呉服商の町屋です。
奥座敷は伏見にあった小堀遠州の屋敷を移築したものだそうで、京都市指定有形文化財に指定されています。
アクセス
四条烏丸から四条通を西へと進みます。
信号があるのは、室町通、新町通、そして2車線道路の西洞院通を通過します。
その次の油小路通を右折します。
油小路通を約100m進んだ左手、花洛庵と表札に書かれているのが野口家住宅です。
通常は御商売をされているので、内部は非公開です。
2015年春の京都グラフィ―で店舗棟を、NHKの講座で店舗棟と奥座敷を見学しました。
まず外観から。
向かって左半分はいわゆる虫籠窓がある京町屋ですが、右半分は武家風の造りになっています。
玄関を入ると右手が広い店の広間です。
外観が町屋の部分から武家風の部分の端まで内部ではひと続きになっています。
店の広間にある階段から2階へ。
2階の町屋部分は奥から表に向かって弧を描くように梁が渡されています。
そして武家風造りの部分の天井は、こちらも奥から表に向かって弧を描くように板がカーブしていました。
1階の武家風造りの奥には6畳の仏間があります。
床の間と襖の奥には隠れるように、3畳の茶室があります。
仏間の奥には、竹がきれいな中庭があります。
灯籠は室町時代のものだそうです。
中庭脇の廊下を経たさらに奥に、奥座敷があります。
こちらが小堀遠州の伏見の屋敷を移築したものだそうです。
主室は12畳半あり、1間半の床の間と1間の違棚があります。
隣の次の間との間の欄間には、鳥兜、笙、火焔太鼓、扇などが彫られた珍しいものです。
奥座敷のさらに奥には奥庭があります。
庭は藪内家元の指南を受けられた露地庭園で、右手にはお茶室もありました。
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