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らくたび京町家(旧村西家住宅)

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写真は、1階の大座敷。

らくたび京町家(旧村西家住宅)は、昭和7年に棟上げされた京町屋で国の登録有形文化財に指定されています。
今は京都観光の事業を運営しているらくたびが管理しています。

アクセス
地下鉄四条駅か阪急電車の烏丸駅で下車します。
20番出口から地上に上がり、四条通を左に進みます。
約75m先の最初の交差点で東洞院通へ左折します。
約270m進んだ2筋先、右角に公園のある蛸薬師通を右折します。
約100m先の左手にらくたび京町家があります。

通常公開をしておられませんが、らくたびの企画でこちらでゆるり茶会を開催されたり、毎年10月のKARASUMA大茶会でお茶席をされたりしています。

今回は2021/10/30、10/31のKARASUMA大茶会で訪問しました。

らくたび京町屋は高塀と駒止め結界を巡らせた「大塀造仕舞多屋形式」で、いわゆる店の間がなく商売をしていない町屋です。

正面右手の木戸を入ると石畳の玄関庭があり、右手に玄関間があります。
玄関間の左手には洋式の応接間があります。
右手に進むと長い廊下が横断します。
この廊下の向こう側が来客用エリア、手前がプライベートエリアになります。
廊下の奥には8畳+8畳の大座敷があります。
右手が次の間で左手が奥の間。
間の欄間には桐の意匠が掘られており、奥の間には床の間と付書院が、次の間にも瀟洒な付書院があります。
廊下の左手奥には2畳台目中板のお茶室があり、次の間の外にある茶庭を通って、貴人口から茶室に入る仕様です。
奥の間の外には前栽があります。
大きな灯篭、恐らく流水で中央が削られた天然石、手水鉢が置かれ、苔がきれいです。
この前栽の奥には蔵があります。

廊下にある階段から2階へ上がります。
2階の廊下の天井は船底天井になっています。
2階にも1階と同じ位置(来客用エリア)に大座敷があります。

廊下の右手奥、1階の茶室の上に2畳間があります。
南と東に窓があり、東は円窓です。
ここで月見をしたそうです。

廊下の手前側、1階の玄関間の上に洋間の書斎があります。
床は網代型の木組み、マントルピース(暖炉)が置かれ、天井は洋風に
意匠化した折り上げ格天井になっています。
窓には光の加減で外からは青に、内からは黄色にみえるステンドグラスがはめられています。

また廊下の左手奥には4畳半の間があり、ここは女中部屋だったそうです。
来客用エリアのお客さんと出くわさないように、襖を開けると1階と2階のプライベートエリアをつなぐ急勾配の階段がありました。


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