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2024(令和6)年 第60回京都非公開文化財特別公開の分析
写真は、山科 阿弥陀寺の本堂内陣。
秋の非公開文化財特別公開の分析です。
初見であまり目新しいのがなかったので、速報をスルーしていました。
その後は京都モダン建築祭などに気を取られており、掲載を失念していました。
しかし「塞翁が馬」とはよく言ったもので、掲載が遅れたと思ったら10/10に拝観先が追加されましたね~~。
この1回で掲載出来ましたw
この度室戸さまからの熱い?リクエストを受けて、レア度で評価していきます。
期間は最長10/26(土)~12/8(日)ですが、個々で異なるのでHPで確認してください。
特にレア系は期間が短いのでご注意ください。
さて前回から総合評価をA~Eの5段階で評価していきます。
評価基準は
・通年での公開頻度
・特別公開の場所のレアさ
・特別公開の寺宝の価値(国宝・重文)やレアさ
などを「私的に総合評価」したもので、評価ポイントは個別のコメントに書きます。
雰囲気的には
A:いつもの公開
B:いつも+αぐらい
C:時折あり、行ったことがなければ是非
D:頻度的にレアではある
E:ほぼ必須
B:いつも+αぐらい
C:時折あり、行ったことがなければ是非
D:頻度的にレアではある
E:ほぼ必須
です。
では各論に。
A:下鴨神社 10/26(土)~12/8(日) 年3回ぐらいある本殿参拝です。鴨社資料館秀穂舎もセットです(通常時から)。
B:冷泉家 11/1(金)~11/4(月祝) 毎年恒例です。年に1回、この時期に公開しておられます。
B:知恩院 三門 11/1(金)~11/10(日) 春秋の特別公開の常連です。
B:大報恩寺(千本釈迦堂):10/26(土)~12/1(日) 最近国宝指定された六観音像と地蔵菩薩像の話題性と狩野山楽の屏風などの寺宝。
C:八坂神社 本殿 常盤殿 11/16(土)~11/24(日) 夏の旅でも公開があり、最近多いです。常盤殿での寺宝公開もあります。本殿公開は明記されていませんが、よく探せば独自公開が年1ぐらいであります。
ここからエリア分けします。
嵐山エリアです。
D:鹿王院 10/26(土)~11/5(火)、11/15(金)~12/8(日) 通常公開+絹本墨画出山釈迦像 (重文)と紙本墨画蘭石図 梵芳筆(重文)(前後期で展示替えの様子)、 仏舎利御開帳と茶室 芥室(かいしつ)の公開。2017年(蘭石図はこの際に出品)、2024年春の特別公開とは寺宝を変えてきています(本編参照)。
E:曇華院門跡 11/18(月)~12/8(日) 通常公開されておらず、初公開だと思います。本堂、庭園や茶室と寺宝の公開です。
山科エリアです。
B:隋心院 11/1(金)~12/1(日) 寺宝公開+本堂内陣。本堂内陣は通常は入れませんが、イベントなどを探せば年1ぐらいで入堂できる機会はあります。
E:阿弥陀寺 11/1(金)~11/10(日) 通常拝観はしておられず、特別公開は今回が初めてです。本堂内や寺宝の公開です。
最後は京都府北部です。
正暦寺 11/18(月)~11/24(日) 通常堂内は要事前連絡(今回は不要)。
観音寺 11/16(土)、11/18(月)~11/24(日) 重文指定された不動明王立像は現在修復中にて今回の公開はなし。公開は来年以降と。
安国寺 11/20(水)~11/24(日)
光明寺 11/20(水)~11/24(日) 国宝の二王門が有名。
天寧寺 11/20(水)~11/23(土) 14:00集合で一括拝観。
金剛院 11/14(木)~11/24(日) 通常宝物館は要予約(今回は不要)。三重塔の初層が開扉されます。
松尾寺 11/14(木)~11/24(日)
多禰寺 11/14(木)~11/24(日) 本尊 薬師如来像が平成2年以来で御開帳されます。
智恩寺 11/15(金)~11/17(日) 10:00~と14:00からの2回で要予約。山門の拝観で、楼上に上がれます。
縁城寺 11/15(金)~11/17(日) 10:00~と14:00からの2回で要予約。
浦嶋神社 期間未定 ここだけ与謝郡伊根町とメチャ遠いです。2014年と2024年の春の非公開文化財特別公開でも同様の公開がありました。通常公開+社宝公開です。
総評
今回はなんと言っても曇華院門跡。
ほぼ必須ですねw
また鹿王院も隣りなので、重文仏画、仏舎利御開帳と茶室 芥室のどれか目的で一緒にでもいいでしょう。
次点が山科エリアでしょう。
なかでも元慶寺と阿弥陀寺です。
お昼も是非検討してみてくださいw(予約はした方がよく、11月分は10/20からです)。
京都府北部はもう個人の好みですね。
正直当ブログでも京都府北部を取り上げると、翌日のアクセス数がダウンしますw
その中で追加された京都府北部10寺院すべて既訪だったのは、我ながらクレイジーだと思いましたw
コメント ( 14 ) | Trackback ( )
« 2024 9/22の... | 2024 9/23の... » |
非公開文化財特別公開については触れられませんでした。
奥京都の情報が更新されて、多禰寺の秘仏本尊が公開されるようですね。
初めまして。
本当ですね。
今回これを作成する際に多彌寺にTELして確認したのですが。
問い合わせが多くて決行になったのか、決まっていたけどまだ言ってはいけなかったのかですねw
とにかく前回の御開帳が平成2年ですので、僕的には「最初で最後」になるので、行かない訳には行きませんね。
ご指摘、ありがとうございました。
リクエストした甲斐ありました!ありがとうございます。
この度、こちらを参考に勧修寺を参拝でき大変嬉しい思いです。
これからも宜しくお願いします。
公開されている文化財はいずれも素晴らしいのですが、「飽くまで公開頻度の分類」なんでねw
さて京の冬の旅の全貌も見えてきました。
紅葉が落ち着いた12月中旬以降に「頻度の分析」しますね。
今日は正暦寺、安国寺、松尾寺、金剛院、多禰寺を回ってきました。この中では正暦寺が古文化保存協会的な運営に近かったです。金剛院の三重塔初層はお寺独自イベントでしたが、宝物殿は通常展示でしたがタイアップの関係で割高。
松尾寺も同じ通常展示でしたが、こちらは予約制だったのであえて入りませんでした。本堂は現在改修工事中ですが、工事が明ける令和9年に完成記念の御開帳を予定していると伺いました。今から待ち遠しいです。
安国寺に至っては拝観料はなく、お気持ちがあればよろしくのような感じでした。
でも今回のマストはやはり多禰寺でしたね。
奥京都エリアは特別公開拝観料800円ですが、招待券をわざわざここで使うよりも、会員証で割引受けた方が良いかと思いました。ご参考まで。
「まさか福知山の山奥」ではありますが、
「重文のレアな公開」という点では必然だったのかもしれませんw
またお会いすることもあると思いますので、よろしくお願いしますね。
いくつかのお寺には、“「京の冬の旅」初公開”とマークが入っていますが、冬でなければ行ったことがあるようなところもあります。
午後から嵐山に行ったのですが、紅葉はまだまだの感じで、赤くなる前に落葉してしまうのではないかと心配になります。
本日、天寧寺の特別拝観に私も参ったのですが、参拝者は5,6名だったと思いますが、あの中にamadeusさんがいらっしゃったんですか??大権修利菩薩~という箇所から、一番お話させて頂いた参拝者の方ですかね?
いつかお会いすることがあったとしても、わからないだろうなとは思ってましたが、まさかで信じられない思いです。
本日はお疲れさまでした。
そうです。
本日午後休取って、天寧寺に参りました。
恐らく1番お話させて頂いた方ですよねw
またどこかでお会いすると思いますので、その際はお話しましょうね~~
余談ですが、午前中に行った曇華院で受付さんと少しお話しているうちに、
「つかぬことをお尋ねしますが、何かブログとかされていますか?」
と尋ねられ、
『いえ、何にも…。ひょっとして、amadeusさんのブログですか?』
「そうです、違いましたか~」
というようなやり取りがありました。私はただの読者であることをお伝えしました。笑
どこそこの公開が貴重である、そうでないやら、こちらの情報を元に話していたからだと思います。畏れ多いことでした。
こちらこそ、またお会いできる日を楽しみにしております!色々教えて頂きありがとうございました。楽しかったです。
●松尾寺
・若いお坊さんはちょっと言いづらそうにされていましたが、今回の特別公開は、例年寺院独自にされている公開と内容は変わりないということです。前期後期に分かれているということでした。
・事前予約が要るというような掲示が現地にあったのですが、係員がいれば予約無しでもみられるようです。納経所で『予約必要だったんですね』と尋ねたら、「今なら係員いるのでよければどうぞ」という感じでした。
・「奥京都十箇寺巡り」の御朱印は阿弥陀如来で、宝物殿にいらっしゃるということです。
・本堂工事中で、前立本尊が大師堂にいらっしゃいますが、本堂内にいらっしゃる時よりも格段に見やすくなっているということです。令和9年に本堂落慶予定、秘仏本尊御開帳予定とのことです。
●多祢寺
・入山受付の職員さんが一人で対応されていました。昼時だと奥で食事をとっているようで気づかれません(笑)。先に仁王殿は案内して下さいましたが、秘仏本尊の本堂は自由に戸を開けて入って観て下さい、という対応なのでちょっと心配になりました。実際、私の後にも続々と拝観客入ってきたんですがちゃんと受付済ませてるのかな?と気になりました。
・特別拝観料に入山料は込みとのことです。
●金剛院
・三重塔、本堂拝観エリアは特別公開とは別料金300円でした。セットとかも特にないみたいです。
・弘法の滝らしいものがあるようですが、なにか経路に問題があるらしく行けなくなっていました。
●曇華院
・御朱印は本尊十一面観世音菩薩が境内写真入りで3~4種類、釈迦如来もありました。
・本堂は外陣も入られないので、本尊やその右にある開山像は廊下から見るような感じです。御簾があるので、木柵ぎりぎりで大袈裟でなく畳に頭をつけて見上げる感じじゃないと見えません。それも、陽の光が良い時に限ります。曇天だと見えないそうです。開山像は首から上は御簾で見えません。
・御朱印にある釈迦如来は、ご住職曰く、本尊と開山像の間に安置されているそうですが、受付さんも気になって確認しようとしているのだがいまだに確認できたことがない、御簾でみえない場所にでもいらっしゃるのだろうか、とのことでした。
・由緒書きが入口入って左のテーブルに畳んで置かれています。目立たず、特に受付さんから勧められるわけでもないので、殆どの方は気付かないのではと思いました。
・駐車場はありません。その旨書かれておらず、中に突っ込んでえらい目にあいました。笑
●天寧寺
・ご住職丁寧でとても優しいです。急かされることなくじっくり観させて頂けます。写真もフラッシュたかなければ何でもOKに驚きました。
・集合時間設定ありますが、多少遅れても咎められることなく途中参加できそうでした。
長文失礼しました(そぐわなければ非掲載でも構いません)。
8/23現在のチラシ資料では「求聞持堂、拝殿、三社殿」が記載されてましたが、10/10以降では「孔雀明王像、十二天図屏風」に変更されてます。
「求聞持堂」エリアがまた公開されるのかと期待してましたが残念。