最近すっかり本のUPをしていなかった。
いつ読んだんだか?感想もだいぶうすいけど。。。
■静子の日常(井上荒野)
静子おばあちゃんの日常。
なんと言えばいいのか、ちょっとおきゃんな感じのおばあちゃん。
日常の「納得いかない」気持ちを黙っていられない静子さんだけど、
それをとってもおちゃめな方法で解決していきます。
この作家さんの作品の雰囲気が好き。
■かあちゃん/十字架(重松清)
「かあちゃん」は、章ごとにそれぞれ別の登場人物に焦点をあてて一つの話を作り上げていく構成。
登場人物を通して、いろいろな母親像が浮かび上がってくる。
「十字架」もそうだけど、どちらにも「中学生」のいじめが出てくる。
加害者、被害者、傍観者、親、教師。
家族って、近いようで逆に他人より遠いこともある。
あったかいけど複雑。
その辺の微妙な感じに「あ~なんとなくわかる」と共感することが多い。
■ICO/ばんば憑き/あんじゅう(宮部みゆき)
『ICO』の原作はなんとゲームなんだそう。
映像化されそうな本だと思ったけど、逆だったのね。
宮部みゆきのミステリーものの時代小説はお気に入り。
『あんじゅう』は三島屋変調百物語の続編。
たまに、別の宮部作品の登場人物がひょっこり登場してきたりして、
そういうのをみつけるとすっごく嬉しくなっちゃう(笑)
■一刀斎夢録/お腹召しませ(浅田次郎)
浅田版新撰組の第3段。
年老いた新撰組隊士、斎藤一の語りという形で新撰組の晩年の様子がつづられています。
若干きれいにまとめ過ぎという感はあるけれど、
浅田次郎の時代小説にはついひきこまれてしまいます。
『お腹召しませ』はちょっとおもいしろい構成。
どの章でもまず始めに作者のエッセイ的な導入があり、そこからふっと時代がさかのぼっていく。。。
きっとさらさら~っと書いたんだろうな~と思えるくらい、
読みやすい作品でした
■ストーリーとしての競争戦略(楠木 健)
なんだかお堅いタイトルですが。
書評で紹介されていたので読んでみました。
戦略論なんて全く知らず、マーケティング用語もよくわからないけど、
具体的な事例紹介が多く、「戦略」をたてる際の基本的な考え方等素人でもわかりやすい内容でした。
スターバックスのコンセプトに沿った事業戦略、ガリバーや格安航空会社の「これはやらない」という選択による差別化、
トヨタ方式がなぜ強いのかなど、普通の読み物として楽しめました。
■功名が辻/司馬遼太郎
司馬遼太郎の2作目。
私が今年読みたい作家。
いろんな書評を参考に本を選んでいるつもりだけど、
ブログにUPする時に思い出すのはやっぱり同じような作家の作品に偏ってしまいます。
だけど最近は、会社の方が読み終わった本をくださるようになりました(笑)
しかもこの方、時代小説好きでね。
読む作家の幅を広げられるかも。
(ジャンルは時代小説で一緒だけど(笑))
そういえば、今の日経朝刊の小説は「浅田次郎」
夕刊は「重松清」
どっちも嬉しい