ハリウッド版「最高の人生の見つけ方」の冒頭にこうあります。
「人生の価値など容易に量れない。
家族や友によって量られるという人。
信仰心によるという人。
愛だという人。
人生に意味などないという人もいる。
私は、自分を認めてくれる人がいるかで決まると思う。
彼の最後の日々は多くの人の一生分に値した。
彼がその目を永遠に閉じたとき、心は開かれた。」
夫と私が過ごした濃密な76日。私にとっては何年分に値する充実した時間でした。
この数年、私がせっせと作る人参ジュースを一所懸命飲んでくれていましたが、大量摂取はちょっとしんどそうでした。人参ジュースは大量摂取に意味がある…と、無理強いしたこともありました。もう飲めない…というのに。
入院中、人参ジュースやスイカジュースを作りに自宅に戻っていました。
でも、できるだけ一緒に居たかったから自宅には戻らなくなりました。その間、ベランダの鉢植えはすべて枯れてしまいました。辛うじてアマリリスががんばってくれていましたが…。
病室で、突然「人参ジュースある?」と聞かれた時はびっくりしました。
あまり好きじゃなかったのに…。
看護師さんと私の何気ない会話を聞きながら「こういう話を聞いているのが楽しいんです」と言ってくれた時、しがみつきたいほど愛おしかった。
人生の価値など容易に量れないけれど、この映画の冒頭の言葉のように、自分を一番認めてくれて全肯定してくれる人に出会えたことかもしれません。
是非、ハリウッド版「最高の人生の見つけ方」を多くの方に観ていただきたいです。
BSやWOWOWをチェックしてくださいね。
映画や本は本当に癒されます。
12月封切の「男はつらいよお帰り寅さん」も楽しみです。
寅さんシリーズも釣りバカシリーズも欠かさず夫と観に行きました。
寅さんの新作も勿論、夫と一緒に観ます。
夫は亡くなってしまいましたが、可愛そうだとか、心残りがあったのではないかとか…は全然思いません。
でも懐かしいんです。
愛おしいのです。
たまらなく会いたいのです。