日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

百か日

2019年10月26日 22時15分22秒 | 思うがままに

私の乗っている電車はよく止まります。今年の3月、夜のクラスの帰りの東上線が、私の降りる2つ前の駅で止まりました。

いつ復旧するかわからない。

 

仕方なく2駅くらい迷わずに歩けると思っちゃったのが大間違い。

 

まるで獣道に入ってしまったようでした。

 

人は誰も歩いていないし、約1時間半くらい歩いたでしょうか。

 

夫からは何度も心配の電話。

 

「どこにいるの?迎えに行ってあげる」と。

 

でも、「ここはどこ?私は誰?」の世界だからどうにもならない。

 

やっと自力で大きな通りに出て、訪ね訪ねて2時間かかり帰宅したのでした。方向オンチにも困ったものです。

 

夫には心配ばかりかけていた私でした。まさか、その次の月に緊急搬送されるなんて、その時は夢にも思っていませんでした。

 

夫とは、よくLINEや電話をしました。

「今日の田原豊道先生の授業も良かったよ」とボイスメモを送ったら「すごい!声にハリがある」とか。

 

田原先生を動画で撮って送ったら「田原先生、元気そうで安心した」とか。

 

入院中も「田原先生、元気かな?メールしてみようかな?」なんて言っていました。

 

夫とは、ケンカもしたけど仲良しでした。

 

私が夫にしてあげられた最大のことは、今、私が味わっている深い悲しみと喪失感を夫にさせないですんだことくらいです。

 

これが一番の私の慰めになっています。

 

さて、先週の水曜日、16日に私は築地本願寺に行きました。

 

何も知らずに行ったのです。何となく会いたくなって

 

先ほど分かりました。百か日だったのです。

 

百ヶ日は卒哭忌(そっこくき)とも言われていて、声をあげて嘆き悲しむことから一区切りつけるという意味合いがあるそうです。

 

偶然行ったお墓まいりでしたが、そろそろ明るく前向きにならなければいけませんね。

 

本人はいたって普通に明るくしているつもりですが

 

 

 

 

 

 

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魔女

2019年10月26日 09時52分16秒 | 思うがままに

昔々のことです。大先輩のTO先生に私はとことん嫌われていました。

 

ある日、授業中に私のことを「あの人は魔女です」と、唐突に言ったそうで、生徒さんは戸惑ったようです。

 

夫に言いました。

「あのねぇ、私、T・O先生に魔女って言われちゃった!」と。

 

「ひどいことを言うね」と、慰めてもらおうと思って言ったのです。

 

そうしたら、彼はこう言いました。

 

「すごい!東洋の魔女。カッコいいじゃない。君もしかしたらその人に好かれてるいるんじゃないの?」と。

 

なんだか拍子抜けしてしまいました。

 

東洋の魔女とは、東京オリンピックで金メダルを獲得したあの伝説の女子バレーボールのメンバー。

 

勿論、そんな意味合いでの魔女発言ではありませんでしたが、夫の即答に私は、感心したのでした。

 

その後も私に対するイジメが執拗にありました。

 

悩んでいた私に、田原豊道先生から「貴女、ヨーガを学んでいる人を美化しすぎていない?波止場なんだよ。いろいろな人がいろいろなものを抱えて集まっている波止場のような場所。それがホームヨーガ。だから壊れた船をここで修理して皆それぞれの居場所に帰るんだよ」と言われたことがあります。

 

人格者たちの集まりと思っていた私でしたから、まさかイジメや嫉妬がある世界とは思ってもいませんでした。

 

でもヨーガは自己練磨であると同時にキッカケが、悩みや苦しみを抱いている人が取り組む場合も多いということは事実です。

 

私自身もいろいろな事情を抱えていましたから

 

でも反面教師とはよく言ったものですね。そのT・Oさんのお陰で、私はたくさん学ばせてもらいました。

 

後輩への接し方や、お仲間との関わり方も

 

TOさんの存在がなかったら、手の施しようのない傲慢な私になっていたでしょう。

 

無駄なものはないですね。

 

 

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