仕事初め

　お寺は原則休みはありません。菩提樹苑・沙羅の苑は１日のみ休みです。

今年は４日から、仕事初めになりました。

　８：３０全員本堂に集合して、今年一年の無事と仏法興隆を祈念いたしました。

そして、一言訓辞を述べたのですが、

　たまたま、昨日のローマ帝国がヒントになりました。１０００年続いたローマ帝国も、

「　栄枯盛衰　」　「　諸行無常　」　ということでナレーターの方が締めくくっておら

れました。

それでは、仏教ではどうか、？

　諸行無常　で終われば普通の世間です。が、そのあと続きます。

　『　諸行は無常なり　』

　『　是、生滅の法なれば　』　（　生まれたものは必ず滅していく　）

ここまでは、わかります。次の句が難しいのです。

　『　生滅を滅しおわって　』

　『　寂滅の楽となす　』

いろは歌では、　『　あさきゆめみし　よいもせず　』　となっております。


　訓示では、正解かどうかわかりませんが、噛み砕きまして、


　　　　　「　道を極めて欲しい　」


　京都にいる時、師匠から　『　お前の掃除は、箒と身体が、バラバラだ　』

『　箒と身体が一つになった掃除をしなさい！　』　とよく叱られたことを思い出し、


　すべての仕事において、満足してはいけない、受付、事務、掃除　すべてにおいて

お参りに見えられた方が、掃除する姿を見て心から安心されるような、接客でも満足して

帰っていかれるような、そういう仕事を今年は目指しましょう。　

　そして、持ち場持ち場でどうしたら、満足行く仕事ができるか、そのことを求めつづけ

て下さい、とお願いしました。　

　チョット決める所は決めたつもりですが　？

　しかし、ま～、自分なりに　『　諸行無常　』　の、後の句がなんとはなく、実践の言

葉として、わかったような、そのことは収穫でした。


　　今年一年、本蔵院・菩提樹苑・沙羅の苑、が着実な歩みができることを

　願うばかりです。