本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

イチローは 哲学者?

2008-01-24 23:55:25 | 住職の活動日記
 先日、NHK 『 プロフェッショナル 仕事の流儀 』 で今回は

『 イチロー・トークスペシャル 』 を放送していました。

 司会の茂木健一郎さんの質問も素晴らしかったけど、そのことについて答えていく

イチローも一つ一つ言葉を選びながら、思索して答えていく姿はまるで哲学者のような

感じでした。

 見て、素晴らしい言葉がちりばめられていました。そして、今振り返ってみて、何の言

葉が残っているか? 考えてみました。

 わたしなりには 『 満足 』 という言葉が引っかかりました。

「 一流になると満足はありません。と言われますが、僕自身は満足するんです。

 そうしたら、次なる欲求がでてきて、それに向かって進んで行き、また満足するんです

 そしてまた新たな目標に向かって、進んでいきます。 」

 そのようなことをおっしゃっていました。


 『 死ぬまで修行! 満足したらおしまい。 』

 とか、私もよく言うんですけど、満足することも大事と、考えさせられました。

 お経の中に

 「 満分清浄者 」 という言葉があります。 その前後があるのですが、

『 満 』 満ち足りて悟りを証明いるということで、『 仏さま 』 を表していま

す。

『 分 』 とは完全な悟りではないけど、その一部分を明らかにしているということで

 「 人間 」 のことを指しています。

 我流かもしれませんが、わたし達は 「 満も分も 」 具え持っているのではないだ

ろうか。心の奥底に 『 満 満ち足りた世界 』 を持ち、現在生きているのは

『 分 その一部分の世界 』 しか知らないで生きている。


 ふとした時、『 これではいけない ! 』 という心の叫びは

『 満 』 からの呼びかけではないだろうか?

 イチローがとても自分に厳しいのは、感覚というか本能の叫びのようなもので自分自身

の 『 満 』 なる世界を感じ取っているのではないだろうか。


 だから、その時その時 『 満足していく 』 ということも大事なように思います。

しかし、努力もせずに 「 これでいいのだ ! 」 と頑張ることではないと思います

そのことは、自分自身がよく知っていることです。


 『 そのままでいいのですよ 』

 『 あ~ このままでいいのですね 』

 『 いや、このままではいけない。 そのままでいいのです。』

 ( それって、どういうこと! )

 『 ビミョウ 』 微妙ですね。


コメント (2)
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にっくき白鷺がやってきた!

2008-01-24 11:48:10 | 住職の活動日記
 掃除をしていると、表の井手に白鷺がやってきている。

『 こいつが金魚を食ったのか! 』

 こちが見ても、逃げもせず、堂々と餌を探している。

足で泥のところを探って、小さな魚かえびか、なんか探しているのだろう。

どうも見つかっていない様子、

 白鷺にとっても、生活がかかっている。こいつも腹をすかしているのか?

そういうと、お互いさまなのだが、内の金魚は食べないでくれ。

 それを察知してか、金魚たちは手洗いの手水鉢の下に身を潜めている。

銀太が出てきた。

 あきらめて、白鷺は他の場所へ、今日の食べ物を探しに、

生きるということは、ひたすら餌を求め歩くということか。

それに比べ、三度三度のご飯が当たり前のように保証されているという私たちは

なんと有り難いことか!
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