本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

自然を守るのではない、自然から育てられている

2008-01-21 23:38:13 | 住職の活動日記
 昨日、お参りのときにお邪魔したしたお宅で、素晴らしい先生とお会いすることができ

ました。

 このタイトルも、その先生のお言葉です。

『 松本徰夫 』 ( まつもとゆきお ) 先生です。

 この度、『 秩父宮記念山岳賞 』 を受賞されました。その受賞された本のタイト

ルが、チョット難しいのですけど、『 ヒマラヤのカリンガルポ山群-踏査と探険史 』  

という、山についての研究なのです。

 お話を聞くうちに、ただ 『 山 』 といっても侮れない。つまり人間の命そのもの

を表しているのです。生命の育みから、人間の生活の営み、そして宗教も絡んできます。

松本先生の山の研究は非常に広範囲なのです。その学識の深さには本当に驚かされまし

た。チベット仏教については坊主の私よりはるかに詳しいのです。

 お話をされるときの先生の目の輝きはとても印象的でした。失礼ですけど、まるで

子どもの探究心を丸出しにされているような、そのような瞳をされていました。


 今は、「 山を征服する 」 昔の日本人は 「 山を拝む 」 崇め崇拝したので

す。「 霊峰 富士 」 というのも、そこから出たのでしょう。

 お寺も必ず 『 山号 』 というものがついております。

本蔵院は 『 最栄山 』 という山号です。東寺は 『 八幡山 』 という山号がつ

いています。山と宗教、これも深いかかわりがあるのです。


 ここの松本先生のお宅は、代々 『 山 』 の研究ではとても有名な方なのです。

お父さんの 「 松本唯一先生 」 お兄さんの 「 松本幡郎先生 」 山については

みなさん第一人者の家系なのです。


 しかし、今日は 「 山と宗教と人間 」 という深いかかわりの中で、生かされてい

る、ということがあらためて認識させて頂きました。


 今日の出会いに感謝です。! 

( 写真は秩父宮山岳賞の表彰状です。なんと表は革仕立ての立派な本の形をしています
 
  開くと、右側に銅版エッチングされた表彰状、左側は写っていませんけど、

  山岳会のシンボルマークがはめられています。)
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今週の言葉1/21~1/27

2008-01-21 09:39:46 | 今週の言葉
『 この世の ものはすべて 壊れるものである
          わがままな心を すてて 精進するがよい 』    釈尊

 お釈迦さまの言葉です。お釈迦さまの言葉はいいですね。簡単そうで、内容はよくよく
考えると厳しい言葉です。

今週の言葉は 『 四法印 』 といって、仏教とは何かと、問われた時、仏教の旗印はこれです、といえるその内容を具体的に表しているものではないかと思います。 
 ( 四つのダルマ・法、の、印とは旗印 )

第一が 「 諸行無常 」 
 よく聞かれる言葉です。ここでは、「 すべてのものは壊れる 」 というところです

第二が 「 是生滅法 」 ( ぜしょうめっぽう )
 なぜすべてのものは壊れていくのか? 「 これ生滅の法なれば 」
 これは生じたたものは必ず亡んでいく、という道理なのです。

( ここまでは何とかわかるような気がします。 )

第三が 「 生滅滅已 」 ( しょうめつめっち )
 ここからがわかりにくいところですが、お釈迦さまの言葉では
 「 わがままな心を捨てて 」 というところです。
 自分のエゴの心を捨てて、好きとか嫌いとか、儲かった損した、などなど

第四が 「 寂滅為楽 」 ( じゃくめついらく )
 お釈迦さまの言葉では 「 精進するがよい 」 となります。
 死ぬまで修行ということがあります。エゴの心を克服して、
 本当に自分に生きる ( セルフ ) それが本当の楽な世界なのです。

 簡単に考えて、「 諸行無常 」 (すべてのものは、どうせなくなっていくんだ ) と 「 どうせ 」 がつきます、それは
「 どうせすべてなくなるのだから 」 という虚無主義に陥ってしまいます。

 本当の楽な世界は 「 精進努力 」 なのだと、と説かれます。
だから 「 仏教とは 精進 」 といってもいいくらいです。
 『 自己とはなんぞや 』 それに向かって、精進努力をする。それが仏教の真骨頂といってもいいと思います。

 なぜだかわかりませんが、字が大きくなってしまいました。もとにもどすにはわかりませんので、このままアップします。
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湯たんぽ

2008-01-21 00:01:33 | 住職の活動日記
 先日より、湯たんぽにはまりました。

湯たんぽを入れる。何十年かぶりです。子どもの頃、母に入れてもらいました。

そのとき以来です。その当時は、ブリキや陶器でした。

 私のは、先日お参りのとき、檀家の奥様より教えていただいた、

『 ペットボトル 』 です。ストーブにかけてたお湯を入れ、タオルで巻いて、

と実に簡単なんですが、これが実にいい! さめないし、程よい温かさで、

朝までぐっすりです。電気毛布なんかより、自然のやわらかい温かさで、

快適です。  

 昔の人は、偉い!  ためして、がってん、です。!
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