ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

ユーイチ、ありがとう…

2023-02-19 19:44:12 | 競馬

今日は競馬のフェブラリーステークスが東京競馬場で行なわれ、単勝1番人気のレモンポップが快勝したのだが一方で今月をもって騎手を引退するベテラン・福永祐一が国内最後の騎乗機会となった。
ユーイチが騎乗するオーヴェルニュは10番人気にとどまり残念ながら12着に沈んだが、国内最後の騎乗となる東京12レース・大島特別はファンファーレでG1さながらの手拍子、拍手、歓声が聞かれた。
ユーイチが愛された証である。

ユーイチは言わずと知れた名手・福永洋一を父に持ち、洋一氏は有名な落馬事故で騎手を引退せざるを得なかったが、そのぶんの期待を一身に背負い1996年に騎手デビュー。
この1996年は、私が競馬にのめり込んだ年でもありさしずめ私とユーイチは同年デビューだけに、思い入れは強い(笑)。
1999年桜花賞をプリモディーネで制し、以降はG1を勝ちまくったのだがやはり思い出されるのは1998年の日本ダービー。
ユーイチの愛馬キングヘイローは武豊・スペシャルウイークに次ぐ2番人気に支持されたが、ダービー初騎乗となるユーイチはそのプレッシャーのあまり前夜に一睡も出来なかったそうで、画面越しにも顔面蒼白なのが見て取れた。
レースは誰もが逃げると思っていた皐月賞馬セイウンスカイがまさかの控える展開になり、頭が真っ白のユーイチが乗るキングヘイローが逃される事に。案の定キングヘイローは最後の直線で脚がなくなり、14着に沈んだ。
このレースは武豊のダービー初制覇と、無念のユーイチの惨敗がセットとなり私の胸に深く刻まれる事となった。

そんなユーイチが重賞街道を爆進し、ここ数年でワグネリアン・コントレイル・シャフリヤールとダービーを3つも勝ったのは、とにかく称賛と驚きしかない。特に3冠に輝いたコントレイルは、競馬をはじめあらゆるスポーツがcovid-19のせいで無観客開催を強いられたなかで、どれだけ多くの競馬ファンに夢と勇気を与えたか計り知れない。

今後は調教師として、多くの名馬をターフに送り込んでくれる事であろう。
ユーイチ、お疲れ様…

第67回有馬記念を、総括する。

2022-12-25 20:00:00 | 競馬

2022年中央競馬の総決算・第67回有馬記念は単勝1番人気のイクイノックスが快勝。2着には6番人気の菊花賞2着馬ボルドグフーシュ、3着にはエリザベス女王杯を勝った3番人気ジェラルディーナが入った。
一方で今年の天皇賞・春と宝塚記念を勝っており単勝2番人気に支持されたタイトルホルダーはマイペースの逃げを打つも直線で失速し9着に失速。ここを好走すれば年度代表馬の座も見えていただけに、残念な結果となった。凱旋門賞の目に見えない疲れが残っていたとしか思えない。
馬券は昨日の記事通りイクイノックスの単複、イクイノックス流しの馬連は手堅く取れたがタイトルホルダーとの3連複2頭軸流しをハズしたため、儲かってはいない。

終わってみれば、イクイノックスの強さだけが際立ったレースとなった。
余裕で道中を追走、勝負どころで馬なりに上がっていき直線の入り口で先頭に立つと後は引き離す一方。前に行く馬を捕まえに行くレースはパンサラッサの天皇賞・秋で経験済みだが、あれほど極端なレースにもならず楽勝であった。
今年は菊花賞馬アスクビクターモアが出走しなかったが、そのハナ差2着のボルドグフーシュが現役最後の福永祐一の手綱で2着。私は菊花賞でボルドグフーシュを本命視していたが、あの時に抱いた強い印象は本物だったという事で頼もしい限りだ。
また3着ジェラルディーナもあのジェンティルドンナの仔だけあり、エリザベス女王杯勝ちはフロックではなかったとアピールするに充分な3着であった。

昨年の年度代表馬エフフォーリアはジリジリと伸びたが人気通りの5着。大阪杯勝ちポタジェもジャパンカップ勝ちヴェラアズールも全く見せ場はなく、馬や陣営には申し訳ないがそれぞれのレースの価値を下げてしまった、と云われても仕方ない結果となった。

これでイクイノックスは、年度代表馬と最優秀3歳牡馬の座をほぼ手中に収めた。タイトルホルダーも敗れはしたが、おそらく最優秀4歳以上牡馬にはなるであろう。
エフフォーリアも今日は5着止まりだったのをみると、現役最強馬はイクイノックスという見立てで2023年の競馬は進んでいくのだろうが、問題はジオグリフ・ドウデュース・アスクビクターモアといった3歳クラシック勢の動向だ。特にドウデュースは凱旋門賞19着というのが今後の競走生活にどう影響するのか、注目せずにはいられない。

2022年の中央競馬もホープフルステークスを残すのみとなったが、京都競馬場がリニューアルオープンされる来年はどんなスターホースが登場するか?イクイノックスを負かす馬が現れるのか?大いに楽しみである…

「オークスTV中継打ち切り事件」を受けた、今後の提言。

2022-05-23 18:00:00 | 競馬

(写真は、スポニチアネックスより)

昨日はノートくんのもらい事故で気が動転したが、幸い怪我は一切なく警察と保険屋の手配が全て終了したあと、安全な場所に駐車してナビのTVで競馬のオークスを観戦したのだが、なんと3コーナー手前で中継が突如終わりCMに入ってしまった。
理由は⑤サウンドビバーチェが発走前に暴れて放馬し、発走が15分遅れたため。それでも短距離戦なら中継出来たかもしれないが、オークスは2,400メートルあるため2分半近くかかり、残り800㍍ほどの「さぁ、ここから!」というところで切れてしまった。
生き物の競技の難しさを痛感する。

旧くは1991年、「イソノルーブル事件」があった。
桜花賞でイソノルーブルが発走10分前に落鉄(蹄鉄が落ちる事象)し、発走前で馬自身も興奮していたため時間切れで代わりの蹄鉄を打てないまま発走、イソノルーブルは着外に沈んだ。
「TV中継に間に合わせるための陰謀だ」
などと云われたが、結局裁判沙汰になり
「蹄鉄と競走能力の因果関係は不明」
との判決でうやむやにされ、後にイソノルーブルはオークスを快勝、「裸足のシンデレラ」というニックネームが付けられるようになった。
後で聞いた事だが、TV中継の時間の都合もさる事ながら本当に蹄鉄を打てなかった、というのが真相のようだ。
興奮した馬に蹄鉄を打つためには、鼻のツボを刺激し言わば鍼麻酔をして打つのだが、これをすると競走そのものをする気がなくなってしまい、それなら蹄鉄が落ちようが走る気になっている馬の気持ちを尊重しよう、という苦渋の選択だったそうな。

話を戻して、昨日のオークス。
中継切れの原因となったサウンドビバーチェの騎手や陣営の心痛、そして中継TV局の判断の難しさは察するに余りあるが、あのような放馬が起きてしまった場合その後の対応に最低5分はかかる。
TV局は
「スタートを映さないわけにはいかなかった」
と釈明しているが、競馬においてスタートかゴールかどちらが大事か?と聞かれたら、私は「全部大事」と答える。
ゴール前だけではなくスタートの出遅れ、道中の位置取り、ペース、アクシデントなど不利の有無、最後の直線、全てが馬券につながるため競馬のレースはスタートからゴールまで全て中継されなければならない。
パドックや本馬場入場もしかり。

従ってTV局には釈迦に説法だが、
①特にG1レースなどで放馬があった場合は直ちに全てのCMを消化する。
もしCM消化中にスタートしてしまったら、ゴルフ中継のように時間差でビデオ放送にしても構わない。
②15:58以降のCM、いわゆるステーションブレークにレースがかかってしまった場合は、画面の隅にワイプ処理で放送する。
③TV局の営業は、スポンサーに対氏①②の対応を前提としてセールスする。

今週には競馬の祭典・日本ダービーがある。
アクシデントなく全馬無事に走ってほしいが、もし何かあっても出来るだけ上記のような対応を取ってほしいものである…

阪神大賞典が来るたび、「春天」よ盛り上がれと願う…

2022-03-15 20:05:00 | 競馬

「今年の競馬は、ホンマに当たらない」
と、毎年言っている。まるで
「今年の風邪は、悪い風邪だ」
と毎年言うように(笑)。
とにかく、当たらない。別に奇をてらった買い方もしていないし、3連系に手を出しているわけでもなく普通に買っているのだが。

とはいえ、チューリップ賞・弥生賞となると今年もクラシックが近いと感じ、阪神大賞典と聞くとあとひと月で天皇賞・春だと感じる。
もう随分昔から、春天が盛り上がらないと嘆いている。理由は簡単で、3200という長距離を陣営が敬遠するのだ。
まして今はドバイもあるし、ご丁寧に大阪杯がG1に昇格したので余計に春天が空き家になってしまった。

その春天の前哨戦となる阪神大賞典の登録馬が発表されたのだが、もう本当に悲しくなる。
どう考えても去年のこのレースの勝ち馬であり春天・有馬記念ともに2着ディープボンドの一本かぶりだ。
これにせいぜい昨年の菊花賞馬タイトルホルダーが日経賞経由で来るぐらいで、今年も春天は盛り上がりそうにない。
おそらくアリストテレスぐらいは出てくれるとは思うが、去年クラシックを賑わせた明け4歳馬の出陣を願うばかりである…

「菊花賞in阪神」を、ライブ観戦する。

2021-10-24 18:02:41 | 競馬
今日は、本当に久しぶりに阪神競馬場へ行った。


牡馬3冠レースの最終関門・菊花賞が、京都競馬場改装のため42年ぶりに阪神競馬場で開催される事になったのだ。

宣言通り、皐月賞・ダービー共に3着のステラヴェローチェの単複で勝負。

とはいえ、ステラが飛んだ場合に備えて保険の枠連BOXも(笑)。

場内は4,000人に制限されているため、G1とは思えない静けさ。

15:40、発走を告げるファンファーレ。

1周めの正面スタンド前。

結果は皆さんご存知の通り、横山武史率いるタイトルホルダーが父・典弘騎手がセイウンスカイで見せたのを彷彿とさせる鮮やかな逃げ切りで、本当にタイトルを手にした。
2着は不利な大外枠を克服した3番人気のオーソクレース、3着は紅一点・ディヴァインラヴ。
我が本命ステラヴェローチェは写真判定の結果、僅差の4着に敗れ終わってみれば保険の枠連2-8しか取れなかった(泣)…
馬体重マイナス12kgが影響したのか、血統の限界か?
とはいえ、タイトルホルダーが類まれな長距離適性を発揮したのは間違いない。
今後はジャパンカップ、有馬記念、そして来年の天皇賞・春を好走してくれる事を願ってやまない…