今朝は松山英樹がアジア人初となるマスターズ制覇に日本中が沸いた。
私も大いに注目しており、途中までTVを観ていて出勤時間になったのであとはスマホで観ようと思ったのだが、アクセス集中で全く繋がらずイライラしたままYahooの速報が入ってきてしまった(泣)。
松山選手には、心からおめでとうございますと申し上げたい。
今日こそ1オーバーだったが、4日間を通じてダブルボギーなしというのは素晴らしい。
私なんて全ホールダブルボギーが平均の、いわゆる煩悩ゴルファー(=アベレージ108ぐらい)だったのだ(笑)。
しかし、いくら松山英樹ひとりが活躍したからと言ってゴルフがブームになるか?と言われれば、決してそうはならないように思える。
どのスポーツでも、ひとり若いスターが出ればその人に憧れてそのスポーツを始める青少年が増え、裾野が広がる。
古くは男子サッカーのカズこと三浦知良、女子サッカーの澤穂希、卓球の福原愛。
テニスの錦織圭。
フィギュアスケートも、浅田真央の功績は計り知れない。
ゴルフでは石川遼と宮里藍が男女の双璧だろうが、そもそも家が裕福でなければ出来ないフィギュアスケートと違ってその昔ゴルフは誰でも出来た。
特に営業職の場合は、商談のために必須科目とすら云われた。
会社では派手にコンペが行われ、ゴルフをしない人はそのメンバーを競馬新聞に見立てて投票させられたものだ。
北陸の温泉は、どこもコンペ旅行の社用族で賑わっていた。
しかし、時代はすっかり変わってしまった。
私の周りのゴルフコンペは、絶滅してしまった。
私の周りで、趣味でゴルフをやっている人はほぼ見なくなった。
楽しんでゴルフをやっている人はよほど年収の高い人か、もしくはプレイ代を経費に出来る自営業の人ばかりだ。
いくら昔に比べれば安くなったとはいえ、やはり1日ラウンドして食事して、ガソリンと高速代、それに消耗品のボールを買ったりすれば1万円はいく。
練習の打ちっぱなしも、1回行けば数千円。
休日、自分ひとりのためにそこまでおカネをかけられる人は、ほんのひと握りなのだ。
コンペがなくなり、北陸の温泉地はどこも閑古鳥が鳴き老朽化が進み、気が付けば湯○リゾートや大○戸温泉物語ばかりになり、どの宿も均一なサービスになってしまった。
オトナは個人も会社も、すっかり貧乏になった。
では青少年はどうか。
我々は高校を卒業すれば、まず運転免許取得に必死になった。
免許を取り、親にクルマを借りてエェ格好をしたものだ。
今の若い人達は、本当にクルマに乗らない。
正直、クルマがなければゴルフなんて絶対に行こうとは思わない(笑)。
そもそもクルマに興味がない、本体を買えない、買ったところで維持出来ない…
青少年も青少年で、昔とは違うのだ。
この日本という国がここまで貧しい国でなければ、松山英樹の活躍を機に一大ゴルフブームのようなものが巻き起こっても不思議ではない快挙だが、もうこの国はオトナも若者もものすごく貧乏になってしまったのである…