もうこれだけ若者のTV離れが進むと、TVの視聴率なんて果たして意味があるのか、と云われて久しい。
とはいえ、広告業界としてはCMの価格を視聴率で決めるので、ないと困る。
ようは視聴率とは業界内だけの指標であり、我々シロウトがとやかく云うものではないのかもしれないが、どの番組に人気があって多くの人に観られているというざっくりとした評価は分かる。
今日の朝刊に載っていた視聴率からも、様々な事がうかがい知れる。
①朝ドラは、なんやかんや云われつつもよく観られている。
今の「らんまん」は植物学者・牧野富太郎をモチーフにして神木隆之介や浜辺美波が好演しているが、徐々に面白くなってきた。今週になり佐久間由衣と志尊淳も結ばれそうで、後半に向け浜辺美波がどこまで辛抱強く寄り添えるかに注目したい。
②あれだけ毎週ボロクソに叩かれているTBS「サンデーモーニング」は、相変わらず好視聴率。
コメンテーターは左派ばかり、人気のスポーツコーナーは他にどんなスポーツの世界大会があってもプロ野球優先で扱う偏向ぶり、加えてここ数年特に関口宏の耄碌ぶりが止まらないのだが、それらをチェックしてSNSでツッコみたい人がこぞって観ているのだろう。
もはやその存在そのものが、炎上商法である(笑)。
③フジテレビは、本当にヒット番組がない。
昔はとにかく人気番組の宝庫だったフジの元気がなくなって久しい。
以前経済誌で読んだところでは、上層部がバブル期の成功体験から抜け切れていないメンバーで固まっており、面白い企画が通らないそうな。その影響か、若手〜中堅の人材流失が止まらないそうな。
有名な例では、NHKのヒット番組「チコちゃんに叱られる!」はフジがボツにした企画だそうだが、上記の状況が改善されない限り復活は遠い道のりか。
④疲弊が見えるも、日テレの日曜夜は強い。
18時「真相報道バンキシャ!」19時「鉄腕DASH」20時「世界の果てまでイッてQ」21時「行列の出来る相談所」のラインナップは私自身完全に飽きているが、それでも依然として高い人気を誇っている。
「DASH」はTOKIOが実質3人になったがジャニーズ若手を取り込んで上手く世代交代を図ったものの、「メシ遺産」のコーナーはメンバーが地方に行ってタダメシに預かるだけの最低なコーナーだ。やっていて恥ずかしくないのか?
⑤大河ドラマ「どうする家康」は、危機的状況。
徳川家康という日本一有名な英傑を取り上げ、松本潤や有村架純を起用して若年層の取り込みを図っているのだが、結果は出ていない。
私自身は楽しんで観ており、大森南朋がたまにやる「海老すくい」も楽しみだ(笑)。
昨年末の紅白歌合戦もそうだが、わざわざTVを観ていない層に訴えかけたところで、そのような層はタイパ、すなわちタイムパフォーマンスが悪いのでハナから大河ドラマなど観ない。
むしろそのようなライト化を図る事により、重厚な大河を望むファンすら離れつつある、どっちつかずになってしまっているのが現実ではなかろうか…
さぁ、どうする?NHK…