
サンスポで「平成名馬総選挙」というのをやっているので、私も投票してみた。
【最強馬とその理由】
サイレンススズカ。
仮に2000㍍で前半56秒台、後半を59秒台で上がられたら、ディープインパクトでもアーモンドアイでも追いつけないであろう。
【ベストレースとその理由】
1997年、天皇賞・春。
サクラローレル、マーベラスサンデーと3強を形成していたマヤノトップガンが、宿敵ローレルについに雪辱を果たした。
1995年の菊花賞と有馬記念を勝つも、翌年パッとしなかったトップガンが、この前走の阪神大賞典でそれまでの先行から追い込みに脚質転換し勝利。
本番では向こう正面でローレルがかかってしまい、それにつれてマーベラスも動く。
4角で早くもローレルとマーベラスが並び、一騎討ちかと思われたが脚質転換に成功したトップガンが大外一気の追い込みで華麗な勝利。
前年ローレルに何度も苦杯を舐めされられた関西のファンが、溜飲を下げ歓喜に沸いたのだった。
【ベストシーンとその理由】
天覧競馬となった2005年天皇賞・秋のレース後、勝利したヘヴンリーロマンスの鞍上・松永幹夫がヘルメットを脱ぎ馬上でスタンドの両陛下に深々と一礼したシーン。
最高に美しかった。
【ベストジョッキーとその理由】
武豊。
好き嫌いはともかく、平成の競馬はこの人を中心に回ってきた。
神騎乗を挙げろと言われたら、まず1996年菊花賞のダンスインザダーク。
悲願の最後の一冠がかかる直線、何度も前が塞がりながら外へ出し内へ入れの自在のレーン取りには舌を巻いた。
2005年菊花賞、ディープインパクトが無敗の三冠に輝いたレースも他の馬は全く眼中になく、ただ自分と闘っていたディープと豊に胸が熱くなった。
関西テレビ・馬場アナウンサーの
「世界のホースマンよ見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だ!ディープインパクト!」
という名実況が有名だが、武豊の騎乗もその結晶である事には疑いの余地はない。
【ベストトレーナーとその理由】
小林稔調教師。
1996年ダービー馬フサイチコンコルドで知られているが、1992年のエリザベス女王杯を勝ったタケノベルベットの調教師でもある。
当時新人だった藤田伸二が厩舎を訪れ
「新人の藤田です!今度タケノベルベットに乗せていただきます!よろしくお願いします!」
と挨拶。
タケノは全く人気がなかったが、師は
「とにかく、しっかり捕まってたら、上の方(着順)には来るから」
とだけ伝えた。
そして当日、藤田が17番人気という低評価を覆すアッと驚くG1初勝利をタケノベルベットで挙げたのである…