以下、読売新聞より引用。
>旧国鉄時代からJR大阪環状線の象徴として、角張ったオレンジ色の車体で親しまれた通勤用車両「103系」が、10月で同線から姿を消すことになった。
老朽化に伴う車両更新のためで、ファンからは引退を惜しむ声が上がりそうだ。
103系は、先頭車両の正面に平面ガラス3枚を使った簡素なデザインが特徴で、駅間が短い都市部の通勤用電車として開発された。東京・山手線で1963年、大阪環状線では69年に導入され、車体に使われたオレンジ色は環状線のシンボルカラーにもなった。同一車両としては国内最多の約3500両が製造され、全国の主要路線で利用が進んだ。
ところが20~30年とされる車両の更新時期に合わせ、山手線では88年、首都圏全体でも2006年までに全てが引退。JR西は補修を重ねて使用を続けたが振動や消費電力が大きく、16年度から、7編成(56両)あった車両について、出入り口付近のスペースが広く、バリアフリー対応なども充実した新型車両「323系」への入れ替えを始めた。現在は大阪城や通天閣が描かれたラッピング列車と、車体がオレンジ色の2編成(各8両)が残るだけ。10月以降は阪和線や大和路線、JR九州管内の筑肥線など全国で約50編成(約180両)となる。
という事で、大阪環状線からやっと103系が消える事となった。
喜ばしいというか、むしろ遅すぎる対応である。
断っておくが、私も鉄道好きだとはいえ「昭和の国鉄ファン」の残党であり、平成以降のJRにはさほど興味はない。
例えばキハ28・58、特急の485系なども旧国鉄のオリジナルのカラーリングでないと全く萌えない。
めっきり少なくなったが、いわゆる雑系客車も大好きだ。私が鉄道に興味を持った40年ちょっと前、当時小3だった1976年ぐらいは山陰本線でDD51に牽かれた雑系客車が普通に走っており、よく乗ったものだ。
だったら103系も旧国鉄の車両であり、好きではないのか?と問われるかもしれないが、私は大嫌いだ。
何と行ってもあのコイルバネゆえの乗り心地の悪さは、「人を貨物扱いしやがって」とすら思う。
旧い車両には何とも言えない旅情を感じるうえ、103系が長年の功労者である事に変わりはないが、少なくとも日常の通勤で使う車両に旅情と引き換えの乗り心地の悪さは求めていない。
環状線からは駆逐されてくれる事になったが、かつて東海道線などで走っていたお下がりの103系は未だに我が奈良線の各停ではバリバリの現役だ。
もう本当に、一刻も早く消えてほしいと願う。
出退勤時には狙いすまして221系快速に乗るようにしており、103系は早朝深夜や「みやこ路快速」との緩急接続など必要に迫られた時にしか乗らないようにしている。
大阪環状線について言えば、とっとと201系にもお引き取り願い、全ての各停を快適な323系にしてほしい。
環状線は乗降客が特に多く、夜などは酔客のホーム転落も少なくない事から一刻も早いホームドア設置が待たれるが、これを妨げているのが扉枚数の異なる車両の存在である。
103・201系は、片側4枚扉。新型の323系および大和路快速の221系、関空・紀州路快速の223・225系はいずれも3枚扉だ。
環状線を走る車両が全て3枚扉になれば、ホームドア設置への動きが一気に加速し、より安全に利用出来る。
速やかな設置が待たれるのである…