ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

揚げ方を勉強してほしい天下茶屋の中華、「九苑」。

2020-07-06 20:00:00 | うまいもん
滅多に降りない天下茶屋駅に昼どきに降り立つと、こんな店が出来ていた。


中華「九苑」という。
ここ数年急激に増えている、「日本で働きたい」という中国人に対しブローカーがテナントから住まいから全て手配する、激安中華の仲間と思われる。
そういった店はどこも真っ赤な外装のうえ、700円ほどで腹いっぱい食わせてくれる。

さらにこの店は、テイクアウトにも力を入れている。

賑々しい外装にたがわず、店内も実に賑やかで地元の人気をガッチリつかんでいる事がわかる。

早速メニュウを見やる。

今日の気分は唐揚げだったので、唐揚げセット740円をオーダー。
しかしコレが、運命の分かれ道となる…

厨房がよく見えるカウンターに座っていたのだが、若い女子店員が揚げる係を担当している。
なんと、一度揚げた鶏にトングの先を刺して割り、火の通りを確認しては揚げ方が甘いと揚げ直しているのだ。
ここでまず、イヤな予感。

セットが出揃う。


こういった激安中華にありがちな爆発的ボリウムではなく、ごく普通だ。

まずスープをひと口。

…臭い…

まるで、ドブ川のような匂いがする。
昔、弁天町の「オーク200」に、安さだけが取り柄の「熱愛飯店」と言う中華があったが、アレと全く同じだ。
結局その「熱愛飯店」は、地元に熱愛される事のないまま潰れてしまった。
ちなみにその店の跡地に建った居酒屋で飲んだ時は、刺し身に付いていたレモンスライスにスーパーのシールが貼られたままだった(笑)。

臭いスープを飲まされたあと、その問題の唐揚げをひと口。

固い。
トングで割られて表面積を増やされ何度も揚げられた唐揚げは揚げすぎで固く、おまけに割られた箇所から肉汁が全て揚げ油の中に流出してしまいカスカスの唐揚げなのだ。

もしこの店の人がこのブログを読んだなら、揚げ方を教えてあげよう。
油温を170℃まで上げ、鍋いっぱいに唐揚げのタネを入れる。
油温がドーンと下がるが、再び油温が170℃まで復活すれば出来上がりだ。
油温が上がるまでに全てのタネを一度は箸で持ち上げ、空気に触れさせる事でパリッとする。
表パリッ、かじると肉汁がジュワッ、それこそが唐揚げだ。
肉汁をわざわざトングで割って出してどうする。
少なくとも、調理法を改めない限りこの店で唐揚げだけは頼まない方がよいようである…




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