その内容のひどさから毎回ネット上のツッコミが激しく、ツイッターでは毎回「#ちむどんどん反省会」がトレンド入りするほどにそのひどさが指摘される朝ドラ「ちむどんどん」。
沖縄の扱いの問題やカネにルーズな「にーにー」こと長兄の存在、そんな長兄を甘やかして安易にカネを貸す甘い母親。
東京ではヒロイン暢子が雨宿りした家がたまたま沖縄県人会長宅で、その会長の口利きで銀座のレストラン入り込んで髪もくくらず厨房に立ち、生意気にもオーナーを捕まえてペペロンチーノのサシの勝負に挑んだり、許可なくメニュウに手を加えて常連客に違和感を抱かせてしまったり、とにかくあり得ない事だらけ。
私は豊橋生まれの友人がいるが、劇中しばしば歌われる「椰子の実」は渥美半島の歌であり、沖縄でも何でもないのだ。
オーナーも「まれ」の小日向文世よろしく事あるごとに「あなたはクビ!」と安易に繰り返すのも人事権の乱用だし、修行に出された東洋新聞でも徹夜で縮刷版の記事を探して朝になっても誰もあくびのひとつもしないリアリティのなさ。
にーにーが腰掛けている椅子は、明らかに新幹線0系のアコモデーション改造時に導入された簡易リクライニングシートで、払い下げられたものだがこのシートは1980年に導入された。
またこの「ちむどんどん」は、時代考証の甘さも度々指摘されている。
私はその時代は幼かったため知らないのだが、1972年の沖縄返還当日が横断幕たった1本の描写で済まされた事に異議を唱えた視聴者は多かった。
先週はまだ1975年なのにペットボトルに入った醤油を沖縄料理店「あまゆ」で使っていたが、ペットボトルが日本で発売されたのは1977年以降であり、また飲食店の場合は使用量の多さと日光による変質を避けるため、今も多くの店が一升瓶だ。
そして今朝。鉄分の多い人は総ツッコミのシーンがこちら。
にーにーが腰掛けている椅子は、明らかに新幹線0系のアコモデーション改造時に導入された簡易リクライニングシートで、払い下げられたものだがこのシートは1980年に導入された。
しかし今朝のシーンは1976年の暮れであり、払い下げられたのが国鉄民営化(1987年)以降だとすれば、なんと10年もずれている事になってしまう。
大阪制作「カムカムエヴリバディ」が大変面白かっただけに、このドラマは全てが浅く未だに入り込めず、観ていてちむどんどん(わくわく)しないのである…
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