私はもう7年ほど、心房細動を患い加療中だ。
3ヶ月に一度循環器内科の診察を受け、処方箋をもらって薬局でクスリを買うのだが、その処方薬局の店主が
「…すみません、法改正で今月から値上がりしまして…」
と、エラく歯切れが悪いのだ。
聞くと、「薬学管理料」というのが上がったらしく、前回と同じクスリでも60円ほど値上がりしたのだそうな。
60円なので別に目クジラを立てるほどでもないのだが、要するにこの薬学管理料というのは患者が「おくすり手帳」を持参するとかかるのだそうな。すなわちその患者に対し、定期的にクスリを管理している事になるので手間賃が発生している。
国の医療費は、年々増大の一途である。しかし医師と従来の製薬会社との関係が強固な事から、ジェネリックは思ったほど浸透していない。
そこで医療費削減のためにジェネリックを積極的に処方している薬局に対しては、より多くの管理料が入るようになったらしい。
この薬局の取り組みは評価されてしかるべきなのだが、結局は国ではなく患者の負担が増えただけだ。
さらに言えば、「おくすり手帳」を持参しない方が若干支払いは安くなる。しかし私のように継続的投薬を受けている者は、持参した方がよいのだとか。
60円ぐらいは構わないのだが、別にこの薬局からはクスリの飲み方や残薬の管理などは一切受けていない。それなのに支払いだけが増える事に、どうも納得がいかないのである…
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