今朝の新聞記事のTV番組視聴率ベスト20も、想像通りの結果となった。
全て五輪および報道番組であり、視聴者の関心の高さを改めてうかがわせた。
口では「開催反対」と叫んでいたその口で、選手に熱い声援を送っていた人がいかに多かったかという事であり、私は少し前の記事で
「大衆とは、そんなものだ」
と結論づけたのだった。
パラリンピックを控えているなかなのでこの議論をするのは早計かもしれないが、少なくとも前半戦の東京オリンピックを終えたところで、何とも後味の良くないいくつもの出来事があった。
・「女がいる会議は長くなる」の発言を問題視され組織委員長辞任に追い込まれた森喜朗・元首相。
・ソフトボール金メダルを選手の承諾なく噛んでみせた河村たかし・名古屋市長。
・何かと物議を醸すが視聴率は高い「サンデーモーニング」で、女子ボクシングについて
「こんなの好きな人がいるんだねぇ」
と発言し、連盟からTBSに抗議する事態に発展した野球解説者・張本勲。
この3件に共通して言えるのは、
「許されると思っていた」
という甘えの構造であり、ハッキリ言えば老害だ。
誤解のないように申し上げるが、加齢する事そのものが問題ではない。
加齢とともに、意識をアップデート出来ない事がもたらす社会的な害こそが「老害」だ。
ハラスメント、コンプライアンス、そしてcovid-19の感染対策…
時代は、不寛容な方向に急加速している。
そのへんのクソジジイの会話ならともかく、人前に出る人、何かを代表する人の発言としては決して許されるものではない。
さらに言えば、森氏と河村市長は個人の失言が立場上まずかっただけだが、張本の発言はTBSもそのような発言を期待したうえで毎週起用していただろうと想像するだけに、張本氏個人ではなく局の問題である。
(話がそれるが、ここで『TBSの確信犯』という表現は日本語が間違っている。確信犯の正しい用法は、宗教犯などそれが絶対に正しいと信じて犯した罪を指す)
東京2020は、様々な世代交代を見せてくれた。
体操では内村航平のあとを、橋本がしっかりと受け継いだ。
レスリングも伊調姉妹の後を、川井姉妹が受け継いだ。
スケボーに至っては、10代が目覚ましい活躍。
この際、自らの意識をアップデート出来ない老人は静かに世代交代してもらおうではないか…