ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

ランチバイキングじゃなくても、梅田「木曽路」は満足出来る。

2021-05-13 19:51:16 | うまいもん
この緊急事態宣言下、私はあるキャンペーンを実行に移す事にした。
それは
「酒を出せない居酒屋さんに、お昼の定食でわずかでも売上げに貢献する企画」
だ。
今回の宣言で居酒屋はどの店も酒類の提供を止められ、青息吐息だ。またさらに閉店・倒産が出て来るのは必至。
私に出来る事は、そんな居酒屋さんのランチを食べてわずかずつでも売上げに貢献し、宣言が解けた後に期待をつなぐ事だ。

そんなわけで、やってきたのは新梅田食道街2階の「木曽路」。

ここはその昔、バイキングのワンコインランチが有名だった。いや、正確にはバイキングではなく、おかずは1回だけおかわりが出来るというものだが、1回で充分だけに満足度は高かった。
ただ店舗がどうしようもなく狭く、私のように身体が大きな者は本当に肩身が狭い。
カウンターならまだしも、向かい合わせの席など旧国鉄の113系電車のボックスシートや20系客車の3段のB寝台(幅52cm!)並みに狭い。
じわじわと値上げし、最終的に550円ぐらいまで上がったのだがそのうちバイキングをやめた。
「食べログ」のクチコミによると、バイキングをやめたのは2015年頃のようだ。

それ以来私もご無沙汰だったのだが、久しぶりに覗いてみた。
普通の日替わり定食をやっている。

なるほど。
塩ジャケ、豚肉焼き、唐揚げ…
コレだけあって650円なら充分だ。

ほのかな期待と共に入店すると、女性店員から
「はい、650円!」
と怒ったような口調で命令される。
その瞬間、私はこの「木曽路」に何年も来なかった理由を思い出した。
単に窮屈なだけではなく、女性店員がやけに高圧的だったのだ。
バイキングをやめても、その圧は健在だった。

で、この高圧的女性店員は
「どれにしますか?」。
あぁ、なるほど。この塩ジャケ、豚肉、唐揚げは「&」じゃなくて「or」だったのか。
ここはゴマカシの効かない魚で攻めようと、敢えてストイックに鮭をオーダー。

カネを払い「鮭をお願いします!」と伝えると、おもむろにごはん、汁、サラダをトントンと置き「持ってけ」と。
そうか、この店はバイキングをやめてもセルフサービスは変えていないのか…
席に一式を移したところで、

サラダにドレッシングがかかっていないのに気付き、サラダ皿だけ持ってドレッシングをかけに行こうとしたら
「お席を離れる時は、マスクして下さい」。
このあたりで、コメカミの毛細血管が数本キレる。

ほどなくして、メインが出来たので取りに行く。

エェやん!
さすが木曽路!
おかわり自由ではないにしろ、この「和のおかず」がちょっとずついろんなものがあるのが嬉しい。
しかも、どれも見事にウマいのである。
メインの鮭は「ランチだから」と言っても一切の手抜きなし。ジュウシィで、見事においしい鮭だ。
おかずのひじき、ポテサラなどどれも本当にウマい。
たまに実家に帰ったら、オカンのメシで癒やされるあの感覚だ。

最後に器を返すのもセルフなのか、と思う頃にはすっかり学習出来ていた(笑)。
宣言が明けてからこの狭い店に飲みに来るのがいつになるかは判らないが、たとえバイキングでなくても650円でこのクオリティのランチが出せる「木曽路」、末永く頑張ってほしいと思ったのであった…


最新の画像もっと見る

コメントを投稿