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以下、スポニチアネックスより引用。
「ロンバケ」と呼称される同作は、今もCMソングで使われている「君は天然色」など10曲が収録され、売り上げは200万枚以上。音楽専門誌「レコード・コレクターズ」の10年9月号の特集「日本のロック・アルバム・ベスト100」で第1位に選ばれている。
そんな歴史的名盤をアナログ、デジタルの全形態で発売するという企画は、本人の強い意志から生まれた。大滝さんは同作をリマスタリング(高音質処理化)した30周年記念盤(11年)の制作中に「40周年記念盤は21年時点で流通している全ての音楽記録媒体でリリースする」とスタッフに話していたという。
記録媒体にこだわる背景には、同作がアナログレコードとカセットテープで発売された1年半後の82年10月、邦楽初となるCD化20作品のうちの1作として再発売された経緯がある。時代を先取りし、その後のCD流通に大きく貢献した作品でもあるため、音楽関係者は「大滝さんは2021年にはどんな音楽の聴かれ方が主流になっているのか興味が尽きなかったようだ」と振り返った。
今作にはレコーディング当時の貴重な未発表音源も収録予定。アルバム誕生の大きなきっかけとなった大滝さん著、永井博氏(72)イラストの絵本「A LONG VACATION artback」などを復刻して同封する完全生産限定の豪華盤(税抜き2万3000円)も発売され、ファンにはたまらない一作となりそうだ。
またファンからカネを搾り取るのか、といいたくなるが(笑)、全記録媒体発売は故人の遺志なので仕方ない。
我が家にはLPとCD 合わせ、ロンバケは5枚あるので正直私はよほど音質がよくなるか、とんでもないボーナストラックでもない限り買わないと思うが、唯一心が動くのはカセットテープだ。
ロンバケに限らず、私はLPをターンテーブルではほとんど聴かなかった。
圧倒的に1人で、ウォークマンで聴いていたためカセットに落としてカセットを聴いていた。
そのため、私の所持するLPはあまりこすっていないものも多く、盤質は良いものが多い。
私はカセットテープには本当にお世話になったし、また苦しんだクチでもある。
なまじ耳が良かったため、家のステレオデッキ・カーステ・ウォークマンのどれもテープスピードが違い、同じ曲なのに違って聞こえたのが悩みだった。
この3つのうちカーステのテープスピードだけはいじれなかったため、カーステのテープスピードにステレオデッキとウォークマンのテープスピードを合わせた。
具体的には、まずステレオデッキで440Hzを録音したテープをカーステで再生しながら、ギターチューナーのメーターを見る。
すると仮に438だった場合、そのテープが438で再生されるようにデッキのDCモーターに精密ドライバーを突っ込んでチューニングした。
ウォークマンは、シリアルナンバーのシールをめくるとDCモーターの穴があった。
テープスピードの問題はそのように力業で解決したが、ヘッドアジマスだけはどうにもならなかった。
すなわちオートリバースデッキの場合「往復計4本の溝がある固定ヘッド」と、「片側2本しか溝がないヘッドが回転する」のとではズレが生じ、音がこもってしまうのだ。
配信でしか音楽を聴かない若い世代には、このオッサン何を言うとんねんの世界かもしれないが、我々はそうやって少しでも良い音を追究していたのだ。
そんなカセットテープこだわり世代の我々が、仮にロンバケのミュージックテープを買うとなれば一体どんなふうに聞こえるのか、楽しみでもあり怖くもある。
「このテープスピード、このヘッドアジマスが標準ですよ」
と言われているようなもので、では今まで聴いていたのは標準のロンバケではなかったのか?と言われそうな気がしたらどうしよう(笑)…?
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